京都、大谷西本願寺に一昨年の私の誕生日に亡くなった義父の納骨にでかけた。義母と義兄、夫、息子、伯父夫婦、叔母と私の8人で出かけた。全国から、多くの方々が納骨や永年供養に来られているのに驚く。小さな絹の布に包まれた義父の骨は、確かに親鸞聖人のところへと運ばれていった。ここにいる私の家族もここに入っていくのだろうな・・・とふと、思った。私たちが、亡き父を供養するのは、父が生きていたから、今ここに自分が存在しているということに気づかされるからだと説かれた。父のおかげ、母のおかげなのだ。
四条河原町まで、タクシーで出て、高島屋でウナギを食べた。そのあと、コーヒーを飲んで、足の悪い、叔母二人は、家に戻り、伯父と義母、義兄、夫、息子と6人で、
二条城まで、行った。お天気がよく夏のような気候で外は暑いが、二の丸御殿の中は、とてもひんやりとして廊下の木目は気持ちいい。二条城は、外からは、通りすぎて何度もみたことがあるが、中に入ったのは初めて。大政奉還・・・日本の歴史がここで変わったんだな。狩野探幽の壁画は、まわりが暗いので、よくみえないが、みたことがないトラとヒョウを毛皮だけをみて、想像で描いたというのには、驚く。庭園や堀の鯉、石垣・・梅の実をみたり、さくらんぼをみつけたり、義母や伯父とこうして、二条城に来れたことはよかった。二人とも、80歳を超えているが元気な高齢者だ(笑)。私はゆっくりと二人と足並みをそろえて、色々な話をしながら、歩いた。夫さんと息子、義兄は三人で、先をゆく。この家族の中で、血のつながっていない義母と伯父(義父の弟)と嫁の私が、こうして親戚になっている不思議。これも、祖先のおかげなのかもしれない。