2016/08/14(日)03:43
全日空の計28便、客の荷物載せず…羽田発
全日空の計28便、客の荷物載せず…羽田発(読売新聞)
12日朝の羽田第2ターミナル初の全日空便計28便がベルトコンベアーの故障が原因で乗客から預かった荷物を載せずにフライトする事態になった。
空港では午前6時50分頃、カウンターで乗客から預かった荷物を仕分け場に運ぶベルトコンベヤーのセンサーが故障して、緊急停止。
故障自体は約40分後に復旧したが、一部の便で飛行機の出発に間に合わず、乗客から預かった荷物を載せないまま離陸したという。
羽田で同じコンベヤーを利用する複数の航空会社でも同様のトラブルがあった。
荷物は後続便で各地の空港に届けるなどしたというが、混乱を避けるため乗客にはその旨を告げずに出発したことに対しては批判的な声が多かった。
「機体のやりくりなど後続に影響が出る可能性があるため荷物を残したまま、出発した」というように、お盆休みの超繁忙期でもあり、ANAとしては混乱を避けるために確信犯的に乗客を欺いた形だろう。
コンベアの故障を受けて、ANAとしてはリスク管理上もっとも混乱や損害が少ない対応をしたということになるだろう。
全体的に見れば、結果としては現時点では賭けが成功したといっていいのかもしれない。
ただ、乗客の中には結婚式なのに礼服が間に合わない、あるいはコンサートで使用する楽器が間に合わないといったケースもあったようで、乗客に多大な迷惑がかかったことは事実。
出発前にトラブルを知られず事後報告としたことなども含めて、乗客への信頼の失墜といった影響はあるかもしれない。
こうした故障はどこの空港でも起こり得る話。
色々な問題が明確になったともいえる。