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2017/09/26(火)21:45

三菱電機が準天頂衛星からのCLAS信号を使った自動運転の実証実験を開始

測量(174)

三菱電機、準天頂衛星からのCLASを使う自動運転の実証実験(日経テクノロジー) 三菱電機は、準天頂衛星システムからのセンチメーター級測位補強サービス(CLAS:Centimeter Level Augmentation Service)信号を用いた、自動運転の実証実験を2017年9月19日から高速道路で開始した(ニュースリリース)。 一般的な衛星測位は単独測位を採用しており、衛星の配置や衛星クロック、さらには電離層・対流圏での遅延などさまざまな誤差が含まれるのだが、今回の実証実験では準天頂衛星からのCLAS信号を使った補正により精度の向上が図られる。 CLASは国土地理院が設置している電子基準点網を活用することで、衛星測位のさまざまな誤差を軽減して測位精度を向上させるもので、いわゆるディファレンシャル補正を行う(かつてのDGPS的な)仕組みだが、誤差を補正する測位補強情報を準天頂衛星経由でユーザーに配信するのが特長。 ユーザーは、CLAS信号を受信できる高精度測位端末を使うことでセンチメーターの測位が可能になる。 実証実験では実際の道路環境下でCLAS信号と高精度3次元地図を活用するインフラ型走行が実用可能であることを確認するほか、自動車側のレーダーやカメラなどセンシング技術と組み合わせることで自動運転の実用化を目指す。 本格的な準天頂衛星時代が始まることを予感させるニュース。 自動運転は多分に測位に依存するため、この実証実験は大きな意味を持つことになる。

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