ちずらぼのちずらぶ

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• フリーハンドで日本地図を描くと出身地が分かる

  学生時代は比較的大きな大学にいたので、学生は全国から集まってきていた。地理学科だったので、出身地話は非常に盛り上がる。みんな自分の出身地ばかりでなく、他人の出身地についてもひとしきり語るやつばかり。それぞれの言動などから出身地を当てることも楽しかった。なかでも実験的に面白いなと思ったのが、フリーハンドで日本地図を描かすことで出身地がある程度わかるというもの。みんな頭の中に入っている日本地図は自分の出身地近辺だけが妙に細かいのだ。北海道出身の人は室蘭半島（道東の人は野付半島）を描く青森出身の人は夏泊半島を描く秋田出身の人は男鹿半島を描く岩手出身の人はリアス式海岸を描く宮城出身の人は牡鹿半島を描く福島出身の人は猪苗代湖を描く新潟出身の人は佐渡島を描く茨城出身の人は霞ケ浦を描く千葉出身の人は富津岬を描く神奈川出身の人は三浦半島を描く静岡県出身の人は御前崎を描く愛知出身の人は知多半島と渥美半島を描く三重出身の人は志摩半島を描く和歌山出身の人は加太半島を描く富山出身の人は富山湾を描く石川出身の人は七尾湾を描く福井出身の人は越前岬を描く滋賀出身の人は琵琶湖を描く京都出身の人は丹後半島を描く兵庫出身と徳島出身の人は淡路島を描く岡山や香川出身のひとは小豆島を描く広島出身の人は広島湾を描く鳥取出身の人は弓ヶ浜半島を中海を描く島根出身の人は宍道湖を描く愛媛出身の人は佐田岬を描く高知出身の人は足摺岬をちゃんと室戸半島より南側に描く大分出身の人は国東半島を描く佐賀や長崎出身の人は有明湾を描く熊本出身の人は有明湾に加えて天草も描く鹿児島出身の人は桜島を描く沖縄出身の人は本部半島を描くといった具合だもちろん、内陸県やここに挙がっていない県でもそれなりの特徴は見いだせるかもしれない。こういうのって地理学科だからだろうか。一般の人が描く日本地図はこうした傾向はでないのだろうか。ささやかな研究をしてみたい気もする（笑）

  2011.12.18

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• Jリーグのアウェイ遠征を考える

  最終節を向かえた2011年のJリーグ。J1で名古屋・G大阪との熾烈な優勝争いを制したのは柏レイソルだった。一方甲斐の争いも最後までもつれ、山形・福岡・甲府の降格が決まった。そしてJ2の上位争いも熾烈を極め、昇格はFC東京・鳥栖・札幌となった。最後まで昇格を争った徳島は涙を飲み、四国初のJ1クラブ誕生はならなかった。福岡の降格で九州からJ1クラブが消える危機を結果的に鳥栖が救った。札幌は4年ぶりの昇格で来年は北海道にJ1が戻ってくる。また、FC東京の昇格で首都東京にもJ1クラブが帰ってきた。こうした地域バランスを意識するのはJリーグならでは。それゆえ、クラブの分布状況はアウェイゲームの遠征にまで影響する。来年のJ1は最北が札幌、再南が鳥栖という陣容になる。札幌は遠いものの、大都市であり航空事情もいいためそれほど大きな負担ではないだろう（経済的にはアウェイすべてに飛行機を使うコンサドーレは不利だが）。むしろ交通や宿泊の便という意味では、新幹線も空港も離れている鹿島あたりが最も行きにくいかも知れない。それ以上に苛酷なのがJ2だろう。札幌が昇格して北海道の試合はなくなるものの、東北では山形、北陸では富山、九州では北九州・福岡・大分・熊本、四国が徳島・愛媛、さらに山陰の鳥取もある。甲府や水戸・栃木（試合は宇都宮）・草津（試合は前橋）なども場所としては微妙だろう。こうした遠征をこなす選手も大変だが、交通や宿泊の手配をする担当もさぞかし大変だろうと思う。昇格・降格に一喜一憂するのは当該クラブの関係者だけではない。次年度の遠征を考えた泣き笑いはそれ以外のクラブにとっても実は非常に大きな影響を与えるのだ。そこにJリーグの持つ地理的面白さが垣間見えるのだが。

  2011.12.04

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  剣岳にも氷河か？　氷体流動　２カ所で確認

  富山県の北アルプス・立山連峰で、氷河の可能性が高い氷体が、剣岳（二、九九九メートル）周辺二カ所でも見つかった。氷体の流動を調査した立山カルデラ砂防博物館（富山県立山町）が十五日、国立極地研究所（東京都立川市）で開かれた「極域気水圏シンポジウム」で発表した。雄山（三、〇〇三メートル）の東側斜面を含め、氷体の流動が確認できたのは計三カ所となる。氷河の条件「重力で長時間にわたって流動」が確定すれば、これまでロシア・カムチャツカ半島以北とされていた極東アジアの氷河の分布図が大きく南に下がることになる。調査したのは、同博物館の飯田肇学芸課長（５５）と福井幸太郎学芸員（３８）。剣岳北方稜線（りょうせん）の東側斜面で六月上旬、万年雪の下にある氷の大きさを測定し、三ノ窓雪渓で長さ千二百メートル、幅百メートル、厚さ三十メートル以上、小窓雪渓で長さ九百メートル、幅二百メートル、厚さ最大三十メートルの氷体をそれぞれ確認した。九～十月には氷体に穴を開けてポールを設置し、衛星利用測位システム（ＧＰＳ）を使って三十一日間観測。三ノ窓で最大三十一センチ、小窓で最大三十二センチの流動があった。年間流動速度に換算すると約四メートルで、ヒマラヤの小型氷河の流動速度に匹敵するという。二〇〇九年九月に氷体を確認した御前沢雪渓は、今年九～十月の流動が五十二日間で最大九センチ。それよりも移動が大きかった。福井学芸員は「立山連峰は、氷河が存在するのが難しい温暖な場所にある。特殊な形成や維持のメカニズムがあるはずで、その特性を探りたい」と話す。同博物館は、これまでの発見が日本初の氷河と公式認定されるように観測結果を日本雪氷学会誌や国際学術誌などに論文として発表する。（中日新聞より）--------------------国内でもU字谷やカール、モレーンといった氷河地形を見ることはできる。ただ、現存するカールの規模ととモレーンや堆積物からの年代推定から、最終氷期の国内の氷河はそれほど大きなものではなかったとされる。それだけに現役の氷河が確認されるのは画期的だ。これまで御前沢カールにある氷体が氷河の可能性ありということで調査がされていたが、記事にあるように、今回発見された氷体の移動量は御前沢雪渓よりも大きく、ヒマラヤの小型氷河に匹敵するという。移動量の計測はGPSの導入で効率・高精度化されている。この観測結果が公式に認定されれば国内初の現役氷河となり、極東アジアの氷河分布の南限が大きく塗り替えられることになるが。

  2011.11.17

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  いっぷう変わった地名で和めるiPhoneアプリ

  「野口五郎岳」、「マダカシラ」、「池田町サラダ」。これってなーんだ？　そう、実はこれ、すべて実在の地名なのだ。「えー、うっそー？」って疑うなら『珍地名マップ』で確かめてみよう。珍地名マップは、その名のとおり、珍しい地名がどこにあるのか地図で確認できるアプリ。日本国内のみならず世界各地、計150ヵ所以上のユニークな地名を閲覧できる。「つーか、この手のアプリって1回見たら即削除だし」と決め付けている人がいるとしたら、それは大間違い。珍地名はアップデートのたびに追加されている。まあ、本当は自分で珍地名を追加できるとうれしいんだけど、そこは今後に期待しよう。珍地名も気になるけど、そこがどんな場所なのかはもっと気になるよね？　現地の様子をこの目で確めたいと思ったらGPSを使って最寄りの珍地名をリストアップ。旅先などで試すとよさげだ。行き先が決まったら、地図右上の“行き方を調べる”で珍地名までのルートをワンタッチで検索。標準のマップに切り替えたくなければ、“現在地から見る”をタップ。その珍地名と現在地の位置関係を、アプリを切り替えずにざっくり確認できる。珍地名の読みがわからないときや珍地名のことをもっと詳しく知りたいときは、地図の青い矢印をタップして詳細画面を開こう。アプリを切り替えずにウィキペディアなどで調べられる。ただし、ウィキペディアでヒットする珍地名が少なすぎるのはやや残念。でもまあ、それってウィキペディア側の問題ですけど。だからせめて珍地名の由来ぐらいは詳細画面に記載してほしい。ユニークな地名は誰かに教えずにいられないのが人のサガ。なんていう人にはツイート機能がオススメ。ハッシュタグなどはセット済みなので、あとは“つぶやく”をタップするだけ。もちろん任意のコメントを入力し、ツイートすることも可能だ。欲を言うと、ツイートといっしょに画像や動画を投稿できるともっと楽しそうなんだけどな。珍地名を訪れたときの記念になるし。また、珍地名の探し方は今のところ、一覧と現在地の2通りのみ。しかし、たとえば「これって人名!?」、「発音すると照れちゃう」とか、テーマ別に検索できるようになってくれると、飲み会の席などでサッと探せてワッと盛り上がれそうなんだけどね。話のキッカケにするもよし。珍地名からその土地に対する理解を深めるのもよし。秋の夜長の暇つぶしにおひとついかが？（週アスプラスより）--------------------「暇つぶしに」というのが実に的を得ている（笑）何しろ実用性はほとんどないだろう。ただし無料。それでいてこのマニアックさは買いだろう（笑）全国に珍地名や難読地名は多々あるが、それがどこなんて地図で確かめることもなかなかしないし、まして現地に行ってみようなんてことにはまずならない。でもこのアプリで遊んでいると思わず行きたくなったりするかもしれない。由来等がwikiとの連動でしかわからないので、wikiが充実しないと深みが出ない。かくなる上はこのアプリで興味を持った人にwikiをどんどん書き足してもらうしかないな（笑）

  2011.11.02

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• 高校地理が復活へ 震災で必要性が見直される

  東日本大震災をきっかけに、高校地学の必要性を見直す動きが出ている。文部科学省によると、全国の全日制普通科高校（公立）での2010年の高校2年時の科目別開講率は地学1を開講したのは23.8％で他の科目物理1＝77.7％、化学1＝71.1％、生物1＝79.7％と比較しても著しく低かった。高校の理科では理科総合、理科基礎、物理、化学、生物、地学から2科目が必修だが、大学入試で理学系学科の受験には物理・化学からの選択が求められ、看護系でも化学・生物が重視される。地学を選択しても希望学部を受験できないケースが多く、開講されない学校も多い。10月9・10日に広島大学で行われた日本地学教育学会では、地学を生きるために必要な学問として見直そうという動きがでてきた。日本は大きな4つのプレートの重なり合う位置にあり、ひずみにより地震が起きやすいとされている。自然災害が多い国にあって地学研究者の有益な提言が活かされてこなかった現状を振り返り、今後は災害や防災に関する教材や指導法の開発を推進することを確認した。自分自身の住む場所の特性を知り、防災意識を高く持つためにも地理や地球そのものに興味を持つことが重要だ。（子育て支援ニュースより）--------------------見出しには「地理」とあっておっと思ったが、記事を読むと「地理」でなく「地学」（笑）記者が間違えたのか、デスクが内容を理解しないまま見出しをつけたのかは定かではないが、世の中では所詮その程度の認識ということか。。。社会で起こる様々な現象はすべて地球上で起こっていることなわけで、地球の性質を知ることは社会を知る上でも重要であることは間違いない。これは災害に限った話ではない。ただ、こうした議論が出てくること自体、地学の重要性に対して注目が高まっていることの表れであるから悪い方向には進まないだろう。それはそうと、地理の方もよろしくお願いしたいものだ。こちらも非常に重要なものなのだよ。

  2011.10.28

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• 「半島の被害を三重にするな」

  紀伊半島豪雨の被災地の地図を見ていると「被災地は二重の被害を受けた」ことを実感する。一つは自然の猛威による被害、もう一つはこの地域が長年、政治から半ば見捨てられてきたことによる被害である。被災地の多くは、紀伊半島の南部に集中している。国土軸から遠く離れた半島の、その南端に近い過疎地である。三重、奈良、和歌山の県庁からも、それぞれ遠く離れた場所にある。行政サービスは、その中心から離れれば離れるほど手薄になる。実際、これらの地域では道路整備が遅れ、高速道路もない。人は住みにくく、過疎高齢化が進行する。それが地域の衰退に輪をかける。そういう地域に、観測史上例のない大雨が降った。道路が寸断され、人の往来もままならない。大型車両が入れず、重機も利用できないから、復旧作業もままならない。被害者の怒りや悲しみも、行政には届きにくい。田辺の市街地ではいま、仮住まいの部屋を探す龍神村や本宮町、中辺路町の人たちが毎日のように不動産業者を訪れている。被災からは免れたが、幹線道路が不通になり、通勤が困難になったからという。首相や政党の代表らが競うように被災地を視察した。ほんの一部であり、駆け足だったが、それでもこの地に災害時にも通行できる道路が必要なことぐらいは分かっただろう。それを政策に反映していただきたい。さもないと、被災地は三重の被害を受けることになる。（紀伊民報より）--------------------共感するコラムだ。実際に訪れると紀伊半島は地図で見る以上に大きく感じる。面積そのものが大きいことも確かだが、海岸線が長いこと、山が険しいこと、そして何よりも交通インフラが乏しいこと。一部を除いて、この地域の国道はほとんどが「酷道」。実際に走ってみてもすれ違いには苦労するし、路面も悪い。（自分は実際に紀伊半島の山の中の国道で一度パンクに見舞われたことがある）大型車は入りにくいし、大雨が降れば土砂災害ですぐに通れなくなってしまう。そして何よりも、こうした環境がもたらす過疎の問題。（これは実は東日本大震災の復興でもボトルネックになる部分だ）コラムでは「政治から見捨てられた」とある。確かに、大都市集中で地方衰退のきっかけを作ったのは政治だ。しかしこうした過疎を容認したのは社会そのものではないか。本来地域ごとに多様性を見せるはずの価値観が、全て都会の論理の押し付けになっている。これでは地域経済は絶対に育たない。震災や原発問題を機に、国は大きな転換期に来ている。まず変えるべきは旧態依然とした既成概念なのではないか。

  2011.09.20

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  沼田の河岸段丘　景観「日本一」

  沼田市に広がる国内有数の河岸段丘(かがんだんきゅう)を売り出して街おこしにつなげようと、地元の飲食店経営者ら有志が、「日本一の河岸段丘の会」を発足させた。壮大な景観を楽しめる場所を紹介した地図を制作したり、写真展を開催したり、全国区の観光資源を目指している。同会が「沼田段丘」と呼ぶ河岸段丘は、地理の教科書に河岸段丘の代表例として掲載されるほど学術的には著名。段丘は６～７段あり、市中心部の周囲に南北約６キロ、東西約１０キロの範囲で形成されている。市街地が広がる台地の縁から谷側に向かって階段状に地形が変化しており、段丘面に広がる田畑や住宅と、緑が茂る段丘崖(がい)のコントラストが美しく、同市内の椎坂峠や県立２１世紀の森など高い場所に登ると雄大な風景が一望できる。しかし、段丘の存在は、一般にはあまり知られていない。段丘沿いに延びる国道１２０号から尾瀬方面へ向かう途中からは、地形が頻繁に見えるにもかかわらず、観光客は気付かずに素通りすることが多く、同会発起人で元市教育委員長の金井敬司さん（７６）は「もったいない」と痛感していた。昨年、キリンビールが地元販売キャンペーンのポスターで河岸段丘を取り上げたことをきっかけに、金井さんや国道１２０号沿いの飲食店経営者らが「自分たちも何かできないか」と集結。沼田の新たな名物として売り出そうと活動をスタートさせ、今年６月中旬に会が正式に発足した。会ではこれまでに「日本一の河岸段丘の街」と染め抜いたのぼりを制作し、会員が営む国道沿いの飲食店などに掲げてＰＲ。景観の良い場所を示した地図や、地形の断面図などを載せた観光客向けのチラシの配布も始めた。今月１日からは市中心街の「なかま広場」で写真展を開催しており、段丘の四季を写した作品や、段丘を掲載した学校教科書などを展示している。元高校地理教諭で、市の広報誌に段丘の記事も執筆する同会相談役の原沢直久さん（６０）は「沼田段丘の特徴は見た目のわかりやすさ。これだけダイナミックな景色を見られる所はなかなかない」と太鼓判を押し、学校教育でもより幅広く扱うよう働きかけたいと意気込む。会では、景観の良い地点を巡るツアーを企画して旅行会社などに売り込んだり、写真コンテストを開催したりする構想もあり、金井さんは「いつか、市民からも『沼田と言えば河岸段丘』と呼ばれ、多くの人でにぎわうまでアピールしていきたい」と話している。（読売新聞より）--------------------地形で町おこしというのが面白い。河岸段丘萌えというのは確かにある。段丘崖と段丘面がきれいに階段状になっている様はなかなか美しい。でも日本一というのはきっと異論があるだろうな（笑）基準がはっきりしているわけではないし、段丘の段数で競うなら津南町がある。津南の河岸段丘は9段。そしてここも「日本一の河岸段丘の町」を自負している。などという野暮な話は置いておいて、特色ある地形とその地形が作る独自性のある景観が町の観光資源になるのは歓迎すべきこと。全国に追随する自治体が出てくれば日本の典型地形をめぐる観光も夢ではないだろう。ジオパークのような文字通り「硬い」（笑）話でなくとも、地形が作る美しい景観という緩い縛りでオープンにやっていけばいいと思う。さしあたり、山向こうながらも場所的にそれほど大きく離れていない沼田と津南の両方の河岸段丘をめぐるツアー（スタンプラリーや人気投票もあり？）なんていうのを企画するのは面白いかも。広域連携は観光振興の王道だし。

  2011.08.18

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• 南スーダン

  アフリカ・スーダンからの独立を果たした「南スーダン共和国」の首都ジュバで９日、独立式典が開催された。各国の首脳が見守るなか、サルバ・キール新大統領が就任を宣言。新たな国旗が掲げられた。国連総会で今月１４日にも、１９３番目の加盟国として承認される見通し。南スーダンは豊かな油田地帯を抱えるが、北部・スーダンとの石油収入の分配は折り合いがついていない。２０年以上に及ぶ南北内戦の傷痕は深く、インフラ整備の遅れが目立つなど前途多難な船出となった。式典にはアフリカ約３０カ国の首脳や国連の潘基文事務総長、米国のライス国連大使やパウエル元国務長官らが出席。日本からは、菊田真紀子外務政務官らが参加した。南部スーダン暫定議会のワニ議長は、「南スーダンの人々の意志に基づき、我々はここに主権国家として独立する」と宣言。会場は大きな歓声に包まれた。続いてキール新大統領が、「大統領として、真に忠誠を尽くすことを神に誓う。法に従い、市民を守り結束を進める」と宣誓。新たな国家づくりへの意欲を示した。北部・スーダンのバシル大統領も出席した。大統領は西部ダルフール地方における住民虐殺などの戦争犯罪容疑で国際刑事裁判所（ＩＣＣ）から逮捕状が出ている。国外に出れば逮捕される可能性もあり出欠が注目されていたが、南スーダン側はあえて招待することで南北の友好ムードを演出した形だ。（毎日jpより）--------------------世界地図に新しい国が加わった。アフリカ54番目の国で、首都はジュバ。3つの地方、10州で構成され、スーダンがイスラム政権であるのに対して、南スーダンはアニミズムなどアフリカ伝統宗教が多い。南スーダンはもともとイギリスの占領地。イギリスはエジプトの支配下にあった北部スーダンよりもウガンダとの統合を望んだが、1947年のジュバ会議で南北スーダンの統合が決められた経緯がある。1956年にスーダン共和国として独立したものの、北部の政治的・経済的支配が続いたことから内戦が絶えなかった。油田が多く分布することは経済基盤として期待される一方で、その収入分配の問題や内戦からの復興など課題も多く抱える船出。193番目の国連加盟国として承認される見込みで、今後国際社会での立ち位置を固めることになる。地理の教科書ではこの国をどのようなポイントでとらえるのだろうか。そのあたりにも興味はある。いずれにしても、地図はまた一つ描き変わった。

  2011.07.10

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• 総合地理学の重要性

  震災があったことで、多くの人が広い意味で科学への興味を高めているように思う。多くの知識はマスコミ経由であるから、純粋な科学とは異なるのかも知れないが、国民の多くが海溝型地震の仕組みや津波の伝搬、断層の位置や液状化と地盤の関係、さらには原子炉の仕組みまでを知るようになってしまった。これは日本の科学の歴史上でも画期的なことなのではないか。地震から3カ月が過ぎたことで、研究も報道も様々な解析のステージに入っている。結果、これまで分からなかったような事実が判明したり、今後の災害に対しての課題が議論されるなど、様々な情報が流れるようになってきた。こうした情報は多くの国民に提供されている。しかし実際のところ、こうした研究や解析は非常に専門的であり、プロセスや結果を理解するにはある程度前提となる知識が必要かも知れない。また、専門性は時にどちらかの方向に振れすぎてしまう性質をも持つ。このため、単一の研究の結果を他の成果と関連付けて総合的に判断することは我々一人一人の役割になる（マスコミが代表意見として集約することも多いが）。災害を構成する因子には様々なものがある。発生メカニズムやその前提に係る部分は自然科学が中心になるが、被害については集落や交通、社会学などの人文科学も重要な要素となる。こうしたものを集約していくと、災害はその場所（地域）が持つ様々な因子に依存していることがよく分かる。つまり災害を理解していくためには、実は地理学的な教育がきちんとされていることが重要になる。個々の専門的研究の解析成果を場所との関係を意識しながら総合的に判断するには地理学的な素養が非常に役に立つのだ。複数の専門分野を結びつけるための総合地理学。防災教育という観点も含めて、今後の地理学教育のあり方を見直して欲しいものだ。

  2011.06.18

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• 地名は職業を表す

  ふと思ったのだが、地名が職業など固有名を表すケースって結構多いなと。例を挙げると・永田町＝政治家・霞ヶ関＝官僚・桜田門＝警視庁・兜町＝投資家・タニマチ（谷町）＝贔屓筋・八丁堀＝同心（←古すぎ）まだまだありそうこういう現象は世界的に見られるのだろうか？ちょっと興味を持った。こんな夜中に。。。

  2011.04.29

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• 農業が大規模経営へ転換へ？

  農協（ＪＡ）グループを束ねる全国農業協同組合中央会（全中）は４日、競争力向上に向け、水田を中心とする農業の経営規模をいまの１０倍程度の２０～３０ヘクタールに拡大するべきだとの提言案を発表した。小規模な兼業農家を重視してきた従来の路線からの転換を打ち出した。 環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）への参加問題をきっかけに、農業改革に後ろ向きとされる農協に対して批判が集中。今回の方針転換は、農協の「自助努力」をアピールするねらいがある。 提言案によると、現在コメ農家など１経営体あたりの耕作面積は平均２．２ヘクタールで、集落のなかに細かく分散しているが、これを集落ごとに２０～３０ヘクタールの規模に集約。一つにまとめた農地を、専業農家や農業生産法人など「担い手」の１経営体が効率的に経営する姿を描いている。農地の集積が難しい中山間地域は、１０～２０ヘクタールをめどとする。５年後の実現を掲げている。 兼業農家や定年になって帰農した人たちには、用排水路や農道の維持など、担い手の経営体を支える側に回ってもらう。耕作者のいない農地については、担い手に集積するまでの間、農協などが管理して耕作放棄地の「発生ゼロ」をめざす。 １経営体あたり２０ヘクタールの集積が実現したとすると、現在１４０万戸のコメ農家らは１０万～１５万ほどの経営体に再編される計算だ。農協は長く、小規模な兼業農家を金融や肥料販売などの主な顧客とし、それを政治力の源泉にしてきた経緯があり、提言案を「大転換」（冨士重夫専務）と位置づけた。 ただ、農地集積の具体策は「全農協が仲介に取り組む」「すべての集落に担当者を配置し、営農ビジョンの策定を支援」などにとどまった。ＴＰＰに関しては、この日の全中の通常総会で「農業生産に壊滅的な影響を与え、地域経済・社会を崩壊させる」として反対する特別決議をした。（asahi.comより）--------------------「競争」という側面からは生産性重視は止むをない選択なのかもしれないが、そういう方向へ進むのは社会のあり方としてどうだろう。農業も企業と同じ原理になってしまっていいのか、という疑問は残る。地域格差の拡大は必至だし、山村の過疎化はいまにも増して進んで行くことになるだろう。食料の自給率への影響も否定できない。また、生産性に主眼を置いた場合、耕作放棄地の解消には結びつかないように思う。耕作放棄地は谷戸の奥へ行くほど拡大する。こうした土地が放棄されるのは、まさに生産性の問題が根底にあるからではないか。競争への自助努力という意味合いは理解するが、性急な方向転換はむしろ日本の農業の衰退を招きかねない。困難はあるだろうが、何とか国産農業としての付加価値の創出を目指して欲しいものだが。。。

  2011.03.05

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  道の駅

  ゼンリンは、北海道から沖縄まで全国952ヵ所の「道の駅」情報と「道の駅」の位置が分かる地図などを収録したロードマップ「道の駅 旅案内 全国地図 平成23年度版」を全国の「道の駅」や大手書店、ゼンリンホームページ内オンラインショップなどで、3月中旬から発売する。「道の駅 旅案内 全国地図」は、平成13年の発売開始から毎年改訂版を刊行し、今回がシリーズ11作目となる。毎回異なる旅のテーマを設け、「道の駅」周辺の観光施設や娯楽施設など、道路地図帳にとどまらない多彩な情報を掲載しているのが特長で、ゴールデンウィークや夏休みなど、これからの行楽シーズンにおけるドライブやツーリングの情報源として、自分にぴったりの「旅」を計画するのに役立つ一冊となっている。創刊11年目となる「平成23年度版」のテーマは「お国自慢名物」。“郷土の魅力あふれるニッポンへ、お国自慢を旅する。”をコンセプトに多彩な情報を紹介しているとのこと。ロードマップの欄外には、全国248ヵ所の「重要伝統的建造物群保存地区」「城・城郭」「名勝・展望地・郷土富士」「朝市・市場」「名物土産」などを画像入りで掲載しており、歴史が息づくさまざまな地域の魅力をたっぷり味わえる内容となっている。加えて、全国の道の駅100ヵ所の「お国自慢名物」を双六にした「道の駅お国自慢名物道中双六」を付録として綴じ込んでいるとのこと。現地に行かないと見られない、食べられない道の駅の「お国自慢名物」を紹介しており、付属の組み立て式サイコロ・コマを使って楽しめるという。なお、同誌と連動したケータイサイト「道の駅 旅案内 全国地図 スペシャルサイト」は、3月下旬から最新情報の提供を開始する。（マイライフ手帳＠ニュースより）--------------------何を隠そう、最近道の駅にはまっている（笑）搭乗した当初は休憩所やドライブインの延長のイメージで、ゆくゆくは高速のサービスエリアのようなものになるのかな、とおぼろげに思っていたが。。。全国に広がった道の駅はサービスエリアほど画一的ではなく、非常に個性的。標準化された便利さよりも地域に根差したオンリーワンの施設が売りだ。観光客向けの案内やお土産店、郷土色あふれるレストランを備えた休憩施設というイメージが道の駅の特徴と思われがちだが、過疎地域などでは、日用品や食料品の直売所もあり、地元の住民も買い物で集まるようなスポットになっている箇所が多い。人々が集い、触れ合う場所。そして情報の情報が集まる場所。さらに、雇用を生みだすことでも貢献している。標準化がされていないゆえ、正直当たり外れはある。道の駅を巡っていると、それもまた楽しみになるから不思議だ。このロードマップを買って予習をするもよし（笑）

  2011.03.02

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• マレーシア国内に名前のない島が236カ所

  マレーシアのジョセフ・クルップ副天然資源環境相は、マレーシア領海内に名前のない島が236カ所もあると明らかにし、早々に命名を行なって主権を宣言しておく必要があると指摘した。名前の無い島の多くはサバ州にあるという。 地名に関するセミナーに出席したクルップ副相は、他の国が領土の主張できなくするためには早期に命名を行ない、公布する必要があると強調。200カイリの排他的経済水域を主張するためには領海をきちんと主張できるようにしておくことが重要だと述べた。 マレーシア測量地図局によると、国内には878の島がある。（マレーシアナビより）--------------------その規模そこ分からないが、これだけの数の無名島があるのは驚きだ。面積にしたらどれほどのものだろうか。領海や排他的経済水域の問題があるので、洋上の島が重要であることは日本でも変わらない。浸食が進む沖ノ鳥島を必死に守ろうとしているのもその現れただろう。それに比べれば何とおおらかなことか。日本には無名島などあるのだろうか。小さな岩礁ですら名前がついている日本ではなかなか考えにくい。海に囲まれた日本の方が、あるいは海への依存度や意識が高いのかも知れない。

  2011.02.24

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  みかん鉄橋

  山あいの小川に架かるオレンジ色の鉄橋。ガタンゴトンと渡ってくるのは…えっミカン！？　ミカンどころ八幡浜市の日土町には、ミカンモノレール専用の「みかん鉄橋」がある。山の畑を下った荷台が、まるで列車のように川を越え黄金色の果実を運んでくる。 長さ約２０メートルの橋は、鉄骨が入り組む本格的なつくり。喜木川を挟んだ山に園地を持つ８軒の農家が共同で使っている。秋は温州ミカン、冬はイヨカンなど晩かん類を載せた荷台が列になってレールを滑ってゆく。 昔は「かまぎ」と呼ばれるわらで編んだ入れ物にミカンを入れ、ロープでつるして川を渡らせていた。２０年ほど前の県道拡張工事を機に県、農協、農家が資金を出し合って設けた。「ミカンのまち」ならではの橋だけに、商工会議所青年部が２００９年に発行した「八幡浜いとなみ観光地図」にも紹介された。（愛媛新聞より）--------------------仕事柄現地調査などで色々なところに出向く機会があるが、これまでなぜかみかんの産地が多い。愛媛、静岡、和歌山、熊本、長崎。。。もちろん八幡浜のみかん山もずいぶん歩き回った。海の青さにみかん山が映える景色の美しさは今も心に強く残っている。みかん栽培の現場に行くと目につくのが、あの独特のモノレールだ。急斜面で作っていることが多いので、モノレールは必須の装備なのかもしれない。それにしても鉄橋は見たことがない。さぞかし美しいのだろうな。またまたみかんに旅心を誘われる。

  2011.01.18

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  離島に５人家族移住で「島明るくなった」

  住民わずか１４人という瀬戸内の小さな島に１年余り前、５人家族が移り住んだ。島外の中学校に通う一家の長女のために、島の人たちは船会社と話し合い、１日にほぼ１往復しかない船の時間を登下校に間に合うように変えてもらった。「子どもの声が響き、島が明るくなった」とお年寄りたちは目を細める。今春、一家に４人目の子が生まれる。 松山市の沖合約１３．５キロ。本州側と四国側のちょうど真ん中あたりに安居島（あいじま）はある。店も診療所もなく、車やバイクも走っていない。住民のほとんどは高齢者。漁業を営んだり野菜をつくったりして生計を立てている。 この島に岡崎俊介さん（３７）一家が移り住んだのは、２００９年１１月のことだ。 岡崎さんは３０代前半まで広島市内で居酒屋を営んでいた。仕事に追われ、帰宅は連日午前３～４時。子どもと過ごす時間も取れず、「老後はどこかの島でのんびりと」が夫婦の口癖だった。将来の暮らしに思いを巡らせるうち、「すぐに移住したい」という思いがふくらみ、５年ほど前、まずは鹿児島県の離島・トカラ列島で漁師を始めた。 新しい生活には満足していたが、高松市で暮らしていた父親が倒れたことがきっかけで、親元に近い島への移住を考えた。そんなとき、テレビ番組を通してたまたま知ったのが安居島。内海なのに海がきれいで、のどかそうなところが気に入った。 下見に行った際、案内した松山市の担当者に２度尋ねられた。「どんな島かご存じなんですか。本当に移住されますか」 岡崎さんには妻リカさん（３７）のほか、長女瞬（しゅん）さん（１３）、長男真（まこと）ちゃん（４）、次女碧（あおい）ちゃん（１歳８カ月）の３人の子がいる。ところが、島には学校がない。 交通機関は、島と松山市北部の北条港を約３５分で結ぶ１日ほぼ１往復の定期船だけ。朝８時に島を出て、夕方４時に北条港を出るが、これだと学校に間に合わない。 島では寄り合いが開かれた。「人が来てくれるのはええ」「子どもが学校行けへんのでは大変や」。船会社の人を交えて話し合い、朝の出航を１時間早め、帰りは３０分遅くすることになった。 朝７時の出港となると、冬場は港が暗く、出航準備に手間どることもある。早く松山市側に着きすぎて、島のお年寄りたちは、病院や店が開くのをしばらく待たなければならない。それでも文句を言う人はいない。「若い人が島に住んでくれるのがうれしいから、出来るだけ協力しよんですよ」と島の区長、井上三喜雄さん（８７）は話す。 昨年の春先、瞬さんは１度だけ寝坊した。その日朝７時、自宅の電話が鳴った。定期船の船長、大内雅裕さん（４９）からだった。「出航するぞ」。跳び起きて港に走ると、桟橋で船が待っていた。「大切な姫のための船や、待たんわけにいかん」と大内さんが笑っていた。 「陸上部に入りたい」と瞬さんは言う。でも部活をすると船の時間に間に合わない。不満といえばそれぐらいで、島のことが大好きだという。「おじいちゃん、おばあちゃんのにおいが好き。お菓子くれたり、野菜くれたり、めっちゃ親切なの」 昼寝をしていた真ちゃんが家で泣いていると、自転車で通りかかった女性が「泣きよるよ」と浜辺に出ていたリカさんに声をかける。リカさんはご機嫌ななめの碧ちゃんを女性に預け、家に戻る。そんな光景が日常だ。「みな自分の孫のように思っている」とお年寄りたちは口々に話す。 「ここには島時間が流れとる」と岡崎さんは言う。潮の流れを見て漁に出る。それ以外は家族と過ごす。そして温かく見守ってくれる島の人々――。今春、一家に男の子が誕生する。「島で子どもが生まれるのは、ここ２０年近くなかったなあ」と区長の井上さんはほほ笑む。赤ちゃんは、２０人目の島の住民になる。（asahi.comより）--------------------安居島は松山市沖にある忽那（くつな）諸島の一つ。かつては５００人以上の人たちが暮らし、漁業と「潮待ち・風待ち」の船の寄港地として栄えたという。　（電子国土より）都会の便利な暮らしに慣れた人が離島で暮らすのは大変なことだと思う。通学や日々の買い物だって不自由だ。それでもそこに暮らしてきた人たちがいる。都会の生活では得られない素晴らしい体験もたくさんあるだろう。マスコミも含め、我々はどうしても都市の論理で物事を考えがちだ。それはもしかするとこの国が持つ多くの可能性の扉を閉ざす結果を招いているのかも知れない。島や山村を出て都会へ移った人は皆幸せといえるのだろうか。そうでないとすれば、何故故郷を捨てなければならなかったのか。高度成長以降の「都市ありき」の経済構造のひずみがそこに見え隠れする。誰もが同じ価値観を持って生きる必要などない。地図はひとつでも、そこに描かれる軌跡はみんな違っていい。人生にナビなどナンセンスだ。「大切な姫のための船や、待たんわけにいかん」これほどの愛が都会にはあるだろうか。一家が幸せに暮らし、そしてこの子どもたちがのびやかに育つことがもしかすると日本の明日を開くことになるのかも知れない。

  2011.01.09

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• W杯開催地決定

  2018年がロシア2022年がカタールいずれも初のW杯開催となる。過去の実績や商業効果を見込めば、イングランドやアメリカが有力だったと思うが、初開催が続くあたり、FIFAの方針も依然と少し変化しているということだろうか。開催能力が未知数という意味では、今年の南アフリカも同様だった。初のアフリカ開催ながら、結果的にはそれなりの成果があったこともFIFAにとっては大きな自信になっているのだろう。地理的にも亜寒帯気候（夏の開催なのでさほど影響はないが）で広大な国土のロシアと、灼熱の中東の小国カタールは好対照。個性のあるW杯になりそうだ。サッカーは世界中どこでもやっているスポーツ。その意味ではさまざまな国で持ちまわる方が面白いことは確かだ。たくさん大会を見るためにも長生きしなければ（笑）次の日本開催までは生きていないかな。。。

  2010.12.03

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  北朝鮮が延坪島を砲撃

  韓国国防省によると、北朝鮮南西部の黄海南道に駐屯する北朝鮮軍が２３日午後２時半過ぎから、韓国の大延坪島（テヨンピョンド）やその周辺海域を断続的に砲撃した。同日午後３時４０分ごろまでに数十発の砲弾が撃ち込まれ、韓国軍に死者２人、重軽傷者１６人の被害が出たほか、民間人が少なくとも３人負傷した。韓国軍も応戦措置として対岸の北朝鮮軍陣地に砲撃８０発を加えた。 １９５３年に朝鮮戦争が休戦した後、北朝鮮軍が韓国領土の陸地を直接砲撃したのは、今回が初めて。今秋、南北離散家族の面会事業などで緊張が緩和しかけていた南北関係は再び緊張し、北朝鮮核開発を巡る６者協議の行方にも大きな影響が出そうだ。 大延坪島は、海上の軍事境界線に相当する北方限界線（ＮＬＬ）を挟み、北朝鮮から南に十数キロ。北朝鮮の海岸砲による砲撃で、島内数カ所で火災が起き、民間家屋６０～７０軒も破壊された。島内には民間人１１００人以上が住み、韓国軍約４千人が駐屯しており、民間人は島内の施設や本土へ退避した。 現場海域では韓国軍が２２日から演習をしていた。北朝鮮は国連軍が設定したＮＬＬの有効性を認めていない。朝鮮中央通信によると、北朝鮮軍最高司令部は、砲撃は韓国軍演習への対抗措置だとして「我々の領土を侵犯すれば、無慈悲な軍事対応打撃を加え続ける」と警告。先に砲撃したのは韓国側だと主張した。 　韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領は２３日午後、緊急の外交・安全保障関係閣僚会議などを開き「状況が悪化しないよう万全を期せ」と指示。同夜には韓国軍合同参謀本部を訪れ、「民間を無差別に攻撃した重大な事態だ」と強調。北朝鮮が再び挑発した場合、通常の対応の枠を超えて応戦する考えを示した。 韓国統一省は同日、２５日に予定された南北赤十字協議の無期限延期を発表した。 韓国軍は、砲撃が朝鮮戦争の休戦協定などに違反すると判断、北朝鮮軍の砲撃陣地に集中的な反撃を加え、「相当な被害を与えた」とした。北朝鮮軍には挑発中止を要求する通知文を送った。周辺海域一帯に、局地挑発に備えた軍の防衛準備態勢を最高水準に格上げして発令。空軍機も発進させて現場空域に待機させた。 （asahi.comより）--------------------国境の町や島は常に対外的なリスクも持っているが、こうした事態はどうにも歓迎できない。いかなる理由があろうとも、民間人も住む島、砲撃は許されるべきことではない。町は島の南側に集中しており、直接の被害の程度は不明だが、兵士には死者も出ており深刻な状況だ。両国には何とか冷静になってもらって、ゆるやかな解決を望みたいが。

  2010.11.24

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• 「アラビア湾」に反発でイラン副大統領ら一時退席

  １２日に開幕した広州アジア大会の開会式で、会場のモニターに映し出されたアジアの地図の中で「ペルシャ湾」が「アラビア湾」と表記されていたとしてイランが反発、同国のサファリ駐中国大使が同日、中国外務省と大会当局者に抗議の手紙を提出した。国営イラン通信が１３日、報じた。サファリ氏は中国側が１２日に誤りを認め、遺憾の意を表したと説明した。イランメディアによると、開会式に出席していたイランの副大統領ら政府高官が抗議の意を示し、一時退席した。ペルシャ湾はイラン、イラク、クウェート、サウジアラビアなどに囲まれ、多くの油田がある。国際的にはペルシャ湾が正式名称として認知されているが、周辺のアラブ諸国が「アラビア湾」と呼ぶこともあり、呼称論争が続いている。イランオリンピック委員会のアリアバディ委員長は「イランは（大会で）多くのメダルを獲得することで世界に『ペルシャ湾』の名を認めさせる」と話した。 （スポーツニッポンより）--------------------先日地図の国境表記が抱えるデリケートさについての記事を取り上げたばかりだが、今度は呼称問題。日本周辺でも「日本海」の呼称についての論争があるが、ペルシャ湾もデリケートな地域だけに地図作成サイドは迂闊だったということになろうか。今回のように多くの国が一堂に会する機会においては、特に気を使うことになる。基本的には国際表記に従うことが間違いないが、紛争地域などではそれも通用しないこともままある。世界中のあらゆる場所で領土や呼称に関する争いがある。地図作りはこうした事実を把握したうえで、慎重な議論を重ねて行われるべきなのかもしれない。

  2010.11.14

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• 都道府県ランキングと県民性

  このサイトはなかなか面白い。地理の授業などでも、様々なデータから地域性を浮き彫りにさせることは常套手段の一つだが、ここではノンジャンルのランキングを並べている。生活に密着するような事象も多いので、ある意味県民性は出ているだろうな、と思い色々と見ていくと、ついつい時間も忘れてしまうほど（笑）「地域性」は地理の大きなテーマであるけれど、楽しみながら知る、という意味では非常に意義のあるサイトだと思う。

  2010.11.11

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• 47都道府県の最高峰制覇

  中野区の岡雅行さんが２日、千葉県で最も高い愛宕山に登り、４７都道府県すべての最高峰に登頂した。地図好きが高じて登り始めて４０年。本業は高校の地理の先生で、和歌山県の最高峰が間違っていると国土地理院に指摘、訂正させた実績もある。「最後は誕生日に登ろう」と１０年前に計画し、その通り５９歳の誕生日に達成した。２日正午すぎ、愛宕山の頂上に立った。標高わずか４０８メートル、片道１５分の登山だった。全都道府県の最高峰の中では最も低い山だが、山頂付近に自衛隊のレーダーがあって許可が必要なこともあり、後回しになっていた。一緒に登った妻の由利子さん（５３）や２人の友人と拍手で祝ったが、本人は「予定通り達成できてよかった」と淡々としていた。子どもの頃から地図が好きだった。じっくりと見ては、気になった場所が地図通りかどうかを確かめるために現地へ足を運んだ。例えば、福島県の県境が山形県と新潟県に細長く食い込んでいるのを見て、そこにある飯豊（いいで）山へ向かう、という具合だ。「最高峰巡り」は高校生だった１９６９年、富士山（３７７６メートル）に登ったのが最初。当初は日本百名山の制覇を考えたが、挑戦者が多すぎるため、都道府県の最高峰を登ろうと方針転換した。高校時代は天文部、大学では鉄道研究会に所属し、もとからの「山男」ではない。週２回、４キロほど自宅の周りを走り、毎日の通勤では、駅と学校の間を早足で歩き、体力をつけた。学校が試験期間の５月、１０月と夏休みに登る。必ず手帳を携行し、乗った電車の車両番号や登山時の気温などをビッシリと書き留める。そんな細かなことも見逃さない性格が、思わぬ発見につながったこともある。９９年、和歌山県の最高峰と言われていた護摩壇山（１３７２メートル）に登った。事前に地図を見て、「隣にある山の頂上付近の等高線が不自然だ」と気になった。実際に登ると隣の頂上の方が高く見え、尾根づたいにそのまま隣にも登頂。国土地理院に指摘したところ００年、そちらが和歌山県の最高峰だと訂正され、９年後に龍神岳（１３８２メートル）と命名された。９４年に登った新潟県の小蓮華山は、０７年に山頂が崩落したが、その後も最高峰であり続け、「登り直さなくていい」と胸をなで下ろした。気がかりなのは長崎県。雲仙・普賢岳の噴火でできた溶岩ドームの平成新山（１４８３メートル）が最高峰になったが、今も入山規制のために立ち入ることができない。やむを得ず０５年、「実際に登れる最高峰」である普賢岳（１３５９メートル）に登った。「いつかきっと平成新山へ」とひそかに心に決めている。（asahi.comより）--------------------これは地味ながらも偉業だと思う。山好きというより、地理好きだからこそ出てくる発想だ。自衛隊の許可の問題があったとはいえ、最後に登頂したのが47都道府県で最も低い最高峰である愛宕山。ことあたりに、氏のこだわりがあるのかも知れない（笑）こんな先生であればきっと地理の授業そのものも楽しいのだろうな。

  2010.11.05

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  「ウェストバージニア州」が南部の理由

  米国にウェストバージニア州という州があります。地図で見ると米国の東側にあり、広辞苑（岩波書店）の第６版でも「アメリカ合衆国東部、アパラチア山中の州」と説明されています。一方、新聞やテレビのニュースでは「米南部のウェストバージニア州では……」と伝えられることもしばしばありますが、なぜでしょうか。ちなみに、米国の統計局はウェストバージニア州を南部に属する州の一つとして扱っています。それは、18世紀に植民地の境界線を決める際に、「ペンシルベニア州より北は北部、ウェストバージニア州などは南部」としたといういきさつがあり、米国内ではウェストバージニア州を南部とみなすことが多いためです。現地ではかつて南部とした名残が今もあるわけです。米国は建国以来、国土が西へと拡大していきましたし、国内の南部と北部が対立した南北戦争もありました。現在の国土となっても、歴史的な位置関係が米国民に認識されているようです。米国の選挙や文化を伝える際にも、北部や南部を比較することが多々あります。つまり、ウェストバージニア州は地理的にいえば東部ですが、米国では南部ともみられているので、新聞記事などではウェストバージニア州を南部と伝えることがあるのです。位置関係は、単に現在の地理的な関係だけでなく、歴史的な経緯によりあえて表記されている場合があります。ニュースに接するときにその点を認識しておくと、より深く理解できるのではないでしょうか。（日本経済新聞より）--------------------なるほど、と納得させられた。正直アメリカの州の位置関係には弱いのだけど、地理的に見れば確かにウェストバージニアは東部、というより合衆国全体からみれば北東部に位置する。これが南部というのはなかなかピンとこない（笑）記事でも指摘されているように、これはアメリカ開拓の歴史に由来するもので、東西南北が地理的な関係だけで定義できない例だろう。スタート時点のアメリカが局所的だったことがよく分かる。相対的に考えれば、ちょっとでも西へ行けば西部だし、南へ行けば南部。現在の広い国土にはそぐわない呼び方だが、これが歴史というものなのだろう。ジョン・デンバーが歌っていたウェストバージニアは何となく西部のイメージがある。多くのアメリカ人にとって、きっとウェストバージニアは西部でもあり、南部でもあるのだろうな。

  2010.11.03

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• チリ鉱山作業員救出と空間認識

  チリ鉱山の落盤事故で地下に閉じ込められていた作業員３３人全員が１３日夜、無事救出された。最後に救助用カプセル「フェニックス」から降り立ったのは、ルイス・ウルスアさん（５４）。事故発生後、最初に地上と連絡をとったのがウルスアさんだった。作業員のまとめ役であるウルスアさんは、救急隊員らに発見されるまで、残っていた食料を全員で分け合うなどチームの指揮をとった。地上の救援隊が鉱山内の詳細な地図を作製する際、ウルスアさんの地形学の知識が役立ったという。ウルスアさんを乗せたカプセルの到着が近付くと、地上は歌声と歓声に沸きかえった。地上まであと５５メートルの地点で「元気か？」と呼びかけられると、ウルスアさんから「元気だ」との返事が聞こえた。ウルスアさんが地上に到着すると、現場は歓声や口笛、サイレンの音や涙に包まれた。ウルスアさんは手を振り、息子を抱きしめた後、ピニェラ大統領と面会した。大統領は「あなたはこのグループの非常に優秀なボスでありリーダーだ」とウルスアさんを称えた。ウルスアさんは「このようなことが二度と起こらないことを望む」と述べたうえで、関係者らに感謝を伝えた。その後、ピニェラ大統領とウルスアさんが中心となり、国歌が斉唱された。（CNN Japanより）--------------------まずは全員無事に出てきたこと、本当に良かったと思う。予想よりも早い救出がなされたこと、関係者に敬意を表するとともに、その背景にある国の壁を越えた様々な技術に感銘を受けた。そして記事にあるように、ウルスアさんの貢献で地図ができたこと。それは地形学の知識もさることながら、閉塞した空間においてもその空間認識が十分に発揮されたことを証明する話だ。極限の状態で空間認識が鈍らないこと。それが今回の救出劇につながったのかも知れない。技術のチカラ、そして信じるチカラ。今回の救出劇を見ていて、その素晴らしさを感じた。

  2010.10.15

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• 山陰海岸が世界ジオパークに

  国際的に貴重な地形や地質を認定する「世界ジオパーク」に３日、京都、兵庫、鳥取の３府県にまたがる山陰海岸が選ばれた。国内の世界ジオパークは昨年選ばれた北海道の洞爺湖有珠山などに加え４カ所目。 ユネスコが支援する世界ジオパークネットワーク（事務局・パリ）が３日、ギリシャで開かれた会議で認めた。世界ジオパークはいわば、世界遺産の地質・地形版で、認められると保護や保全、教育への活用が行政や地元企業などに求められる。 山陰海岸は多様な地形が特徴。日本海の形成にかかわる約２５００万年前からの岩石や地層、日本海の海面変動などでできた砂丘やリアス式海岸がある。昨秋、日本ジオパーク委員会（委員長・尾池和夫国際高等研究所長）が、世界ジオパークネットワークに推薦していた。 これで世界ジオパークは２５カ国、７７地域になった。 （asahi.comより）--------------------有珠山、糸魚川、島原半島についで日本では5か所目の「地形・資質」に特化した世界遺産。各地でジオパークへの関心が高まっており、知名度アップが観光客を呼び込むとどの自治体も積極的に動いている。それにしても山陰海岸はちょっと意外だった。ジオパークは「地形の世界遺産」だけあって、どちらかと言えば学習をともなう。でも風光明媚なところもたくさんあるので、少しでも一般の人々に地学への興味を持ってもらえればいいが。

  2010.10.05

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  ドイツ→南鳥島

  ３年半前、ドイツの６歳の少女が描いた絵と手紙が入ったビンが、今年６月に日本最東端の島、南鳥島の砂浜に漂着し、自衛隊員が偶然見つけた。１０歳になっていた少女は、突然の返信にびっくり。地元の町では「奇跡だ」とちょっとした騒ぎになっている。 ２００６年秋、ドイツ東部の町コトブスは、町ができて８５０年になるのを記念し、手紙などを入れたビン８５０本を船に託して世界中の海に流すことにした。６歳だったミレーネ・クラウツィックさんも、チューリップや太陽の絵を描き、ビンに入れた。そして、それっきりビンのことは忘れていた。 海上自衛隊第６１航空隊の輸送機ＹＳ１１の機関士、西田尚貴さん（３４）は今年６月、物資補給に赴いた南鳥島の海岸でゴミ拾いをしていて、ビンを見つけた。危険物かもしれないと思いビンを割ると、絵がでてきた。ネット上の辞書と首っ引きで、ドイツ語のメッセージを読みといた。 コトブスという町が実在することを確認し、英語で返事を書いた。「手紙を見つけました。あなたの国から届いた奇跡に感謝します」。絵の内容から、子どもだろうと想像し、折り紙や万華鏡など日本のおもちゃも同封した。 ７月２１日、ミレーネさんは「日本から手紙が届いた」と聞いた。最初は何を言われているのか、わからなかった。翻訳してもらい、３年半前の自分の手紙に、遠い地から返信が届いたことを知った。南鳥島という地名は聞いたこともなく、地図で調べた。 ビン入り手紙の主催者によると、ミレーネさんのビンは、０６年１２月に南シナ海を航行していたドイツ船から流された。８５０本のうち、これまでに返事があったのは、直後にスペインに流れ着いた１本だけ。忘れていたころに届いた返信に町中が驚いた。 ミレーネさんは「また返事を書きたいし、西田さんと話をしたい。遠い島だけど、いつか行ってみたい」と話す。 西田さんは「どうやって届いたんだろうと、いろいろ考えました。言葉がわからないので、返信も届かないかもしれないと思ったが、喜んでもらえたのがうれしい。南鳥島は何もないけれど、とても美しいところ。いつか見せてあげたい」と話している。 南鳥島は東京の南東約１９００キロの太平洋に浮かぶ孤島。自衛隊や気象庁の約２０人が常駐している。 （asahi.com）--------------------何とも素敵な話じゃないか。地球はひとににつながっていることを感じる出来事だ。南鳥島は自衛隊と気象庁の職員がいる島であったことが今回の季節に結び付いた。無人島だったらこんなロマンはなかっただろう。それにしても、日本人ですら多くを知らない南鳥島。ドイツの少女がその存在を知ってしまったのが楽しい。ところで、南鳥島にはかつて日本で最も高い構造物があった。「南鳥島ロランC局」という船舶用の電波航法のための施設のマストが411.5メートルの高さを誇ったが1985年に解体、高さ213.4メートルのものに変更された。しかしこれもGPSの普及により、昨年の12月に解体されてしまったが。これこそ少女に見て欲しかったが（笑）

  2010.09.18

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• 暑い秋

  台風の通過で秋の訪れかと思いきや、すぐさまぶりかえした猛暑。9月で35度近い気温は猛暑を通り越して酷暑。ケッペンの気候区分も見直しが必要かも知れない（笑）とは言え、世の中は確実に秋。我が家の辺りは秋祭りが始まっているし、早いところでは運動会の声も。この暑さではやる方も見る方も酷だが（笑）なかなか夏が終わらない。いや、夏はもう終わっていて暑い秋が始まっているのかも知れない。

  2010.09.12

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• 和歌山県の推計人口が１００万人割れ

  和歌山県は３０日、８月１日現在の推計人口が前月より２６３人、前年同月より６５０８人減り、９９万９８３４人と１００万人を割った、と発表した。総務省によると、１００万人未満の県は昨年１０月１日現在で全国に８県。近畿２府４県では初めてとなる。 和歌山県は１９５５年に１００万人を超え、８２年の１０９万５２１人をピークに減少してきた。この傾向が続けば２０１７年には９２万８千人になると推計している。 　県によると、県内に大学・短大が５カ所と少なく、高校卒業後、多くの若者が県外に進学し、就職も県外企業を選ぶことが大きな原因とみられている。高齢化も進み、出生数から死亡数を引いた「自然減」も増加傾向にある。 県は「田舎暮らし」を逆にアピールして、Ｕ、Ｉターン者のニーズが高い空き家を活用した移住促進などに取り組んでいる。仁坂吉伸知事は「なんとか減少を抑制したい。今後も企業誘致や産業振興などを続けていく」と話している。 近畿では、大阪と滋賀が前年同月比で１１２９人増と１４５１人増（７月１日現在）だが、ほかは減少傾向にある。京都、兵庫、奈良は同４６１８人減、４１２６人減、４１９９人減（奈良のみ８月１日現在）となっている。（asahi.com）--------------------人口減の要因は様々あるだろうが、現在においては「交通の便」の悪さが大きいのではないか。そもそも和歌山県は大きい。というか、紀伊半島自体がかなり大きいので都市圏からの距離はどうしても遠くなる。新宮や勝浦になると、大阪から入っても名古屋から入ってもかなりの時間がかかる。交通の便も海沿いがメインであり、鉄道、道路とも大回りを余儀なくされる。半島の中央部は道路事情もあまりよくない。白浜空港があるが、航路も便数も限られている。半島の先端部ばかりでなく、県庁がある和歌山市ですら、大阪から近くはない。こうした交通事情に加えて、記事にあるような学校の少なさも大きく影響しているかも知れない。ただ、自分が過去に訪れた土地の中でも和歌山県の評価は高い。熊野古道な自然と歴史が調和した風土があり、海も山も美しい。高野さんの存在も大きい。そして何よりも人がいいのだ。Uターンはもちろん、一度現地に赴いてもらえばIターンの希望者も決して少なくないと思う。ちょっとしたきっかけで人口減に歯止めがかかればいいのだが。。。

  2010.08.31

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• イラク電力事情

  真夏に迎えた今年のラマダン（断食月）は、イラクのイスラム教徒にとって厳しいものになっている。日中の最高気温は５０度近くにもなるが、電力不足からエアコンや扇風機は満足に使えない。猛暑の中、生命の危険すらあるとして、禁を破り日中に水を口にする人が絶えない。信仰の義務すら守れないことに市民はいらだち、怒りの矛先は政府に向けられている。 バグダッド東部の製パン所で働くラスール・シャンマリさん（２５）は、１２日のラマダン初日、暑い職場で水を飲まずに仕事を続けていると、昼過ぎに脱水症状を起こして倒れた。しかたなく水を飲み、断食を初日から破る羽目になった。 職場には高熱を発するガスのパン焼き窯がある。簡易式の冷房装置があり、満足に動けば、何とかしのげるはずだった。だが、１日２時間ほどしか電気が使えず、頼りの冷房を動かせない。室内温度は「何度か分からないが外よりはるかに暑い」。 携帯電話会社で働くイサム・ファイクさん（３６）も、今年は断食をあきらめた。通信施設の整備などの外回りの仕事が多いうえ職場のエアコンも動かず、水を飲まないと危険と判断した。周囲にも断食をあきらめる人が多いという。 シャンマリさんとファイクさんは「国民が宗教的義務を果たせない状態を放置するなんて、政府は何をやっているんだ」と口をそろえる。 イラクの電力インフラは、イラク戦争とその後のテロ攻撃などで破壊された。再建は遅れ、戦前の発電量を上回るようになったのは２００８年からだ。 だが、１９９０年のクウェート侵攻後に科されていた国連制裁が旧政権の崩壊とともに解除され、電化製品が自由に買えるようになったことなどから電力需要が飛躍的に増加、供給能力は需要の６割程度にとどまっている。さらに、送電網の未整備から、適切な供給ができず、人口密度の高いバグダッドの住宅街では１日数時間しか電気がこない状態が続く。 代わりに繁盛しているのが、大型の発電機で、近所に電気を供給する「発電ビジネス」。バグダッドではあちこちで発電機がうなりを上げ、私設の電線がくもの巣のように張り巡らされている。だが、軽油不足のため料金が高騰しており、一般市民が十分な電力を得ることは難しい。 （asahi.comより）--------------------電力事情と宗教事情、広い世界では色々な事例があるが、イラクの電力不足は深刻だ。突き詰めれば需要と供給のバランスが崩れたことが大きな要因だが、50度ともいわれるイラクにおいて断食は過酷を極める。宗教的義務を果たすためには冷房が必須。問題はハード・ソフト両面にわたるが、とにもかくにも電力供給量の増加を実現するほかない。国際的援助体制も、電力の早期供給となれば出来ることは限られてしまう。こうした事態では宗教指導者の判断や指導も重要な役割を果たすだろう。何とか市民の犠牲が出ないように解決して欲しいが。。。

  2010.08.29

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• NHK「ゲゲゲの女房」で境港市を「島根県」と誤記

  NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で、鳥取県にある境港市が「島根県」と表記された。間違いに気付いたNHKはその後の放送で該当シーンを修正した。ドラマは、漫画家・水木しげるさんの妻・武良布枝さんの自伝が原案となっており、劇中には、夫妻の出身地である鳥取や島根の地名が度々登場する。2010年8月6日8時に放送された回で、松下奈緒さん（25）演じる主人公の布美枝が、自動車の運転免許を取得して喜ぶシーンがあり、免許証のアップが画面に映し出された。生年月日や交付日など、かなり細かい部分まで設定通りに作られている。現住所も水木プロのある「東京都調布市」だ。ただ、本籍地が「島根県境港市」。同市は水木さんの出身市として劇中に何度も登場するが、島根ではなく鳥取にある。この誤記はネットで注目を集め、「シャレのつもりなら、かなり地元の気分を害すはず」「地域振興の役割も負ってるというのに」「現場の小道具さんやDの勘違いは目をつぶるとしても、試写をみたはずのデスクやPDの見過ごしは失礼やろ」といった書き込みが寄せられた。「奥さんの実家が島根県の安来だからうっかり間違えちゃったんだよ」という推測も出ている。NHK広報部によると、放送終了後、担当者が間違いに気付き該当シーンを手直しした。連続テレビ小説は、同じ内容が一日に数回放送されるのだが、昼に放送された回では、免許証アップのカットは差し替えられている。視聴者からの指摘も数件あったという。境港市は水木さんの出身地であることを全面に、「水木しげる記念館」の開設や、街中に妖怪の像を設置するなど、積極的に観光PRをしてきた。観光協会によると、今回も「ゲゲゲの女房」放送に合わせ、夫妻の縁の地を記載した観光地図を作成して配布していた。放送開始後、観光客は増加傾向にあり、2010年6月の観光客数は約16万人で09年の2.2倍。観光協会の担当者は、今回の誤記について、「まあドラマ自体が仕上がりもよく、面白いですし、細かいことはいいかなと。これだけ長期間、毎日放送されていますので、境港市には大きな宣伝になっています。8月は一番観光客が多い月、より多くの方に訪れて頂ければ」と話している。（J-CASTニュースより）--------------------ありがちな間違いといえばそれまでだが、まさかNHKがやってしまうとは。。。山陰では同じように津和野や石見などがよく所属県を間違えられる。境港は地理的に島根県と接しているものの、これまでそれほど間違えた例は見かけなかったが。それでもこうした間違いが報道されることで、結果的に視聴者に正しい知識が植えつけられるのではないか（笑）ドラマの恩恵を受ける地元にしてみれば、これもひとつのアピールになるのかも知れない。

  2010.08.10

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• 世界中の目がひとつの場所に

  間もなくワールドカップ決勝。世界中の目が南アフリカ・ヨハネスブルクに集まる瞬間。広い世界がとても狭くなる瞬間。それは、とてつもなくすごいことだ。そしてその舞台に登場するオランダとスペイン。いずれが勝っても初優勝。世界のサッカー地図が塗りかわる一瞬を見逃すな。

  2010.07.12

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• ニッポン

  サッカーW杯日本の戦いはベスト16で終わった。PK戦で敗れたところにもやもやは残るものの、大会前の状況を考えればよくやった。選手が大会を通じて成長していくのが印象的だった。アフリカ初のW杯、残念ながらアフリカでグループステージを勝ちあがったのはガーナのみ。アジアが日韓の2カ国、オセアニアで弱小と思われたニュージーランドも決勝トーナメントには進めなかったものの3分と大健闘。南米の強さ、したたかさと欧州の思わぬ苦戦など驚きの多い大会だ。欧州勢は地元での大会はめっぽう強いが、2002年の日韓や今回の南ア、そして南米の大会など、環境や条件が劣る地域ではなかなか力を発揮できないケースが多い。一方南米はどんな条件でも必ずしぶとさを見せる。ハングリーということもあるかも知れないし、環境に動じないたくましさがある。世界のサッカーを通じて、その国の民族性が垣間見れるのもW杯の楽しみ。日本は残念だったが、大会の楽しみはまだまだ続く。

  2010.06.30

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• アユの遡上マップ

  国土交通省からアユの遡上マップが公開されている。これは全国の93河川を対象として、各都道府県の水産試験場や漁業協同組合等との協力で地方整備局等において把握しているアユの遡上状況が地図に表されたもの。アユはサケの仲間でたった１年という短い一生を海と川を行き来する魚で、春に川を上り、夏にかけて餌場（主として石についた水苔）をめぐるなわばり争いをしながら成長していく。秋になると砂利の中に卵を産み、親アユの短い命は終わる。そして卵からアユの稚魚が生まれて、海に流されていく。アユの遡上は季節を告げる指標であると同時に「清流」のバロメーターでもあるのだ。マップを見ると太平洋側、特に四国や紀伊半島、伊豆半島などで早いことが分かる。北海道はまだこれから。日本列島の季節が少しずつ進んで行くことも感じ取れる。いつまでもアユが遡上できる環境を守りたいものである。

  2010.06.18

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• W杯開幕

  4年に1度の祭典サッカーW杯が開幕した。開幕ゲームは開催国南アフリカ対メキシコ。アフリカと中米という組み合わせは興味深い。試合が行われているヨハネスブルクは標高約1700mの高地。酸素が薄いことで体力の消耗が大きいことや気圧が低いことでボールが伸びるなど、環境への順応も大変で、このあたりW杯で毎回開催国が健闘することとも無関係ではないだろう。今回のW杯は高地での開催が多く各国も対策に気を使うところだが、TVを見ている我々は遠く離れた国の地形や気候などの環境や応援風景などの文化が画面を通じて飛び込んでくるのが嬉しい。1か月見ているだけで地理の勉強が進むことだろう。地図を片手に世界の旅。W杯の愉しみのひとつでもあるのだ。

  2010.06.12

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• 富士通がGPS携帯を活用した生物多様性調査を開始

  富士通は、生物多様性保全への情報通信技術（ICT）活用を目的に、GPS機能付き携帯電話のカメラ機能を使用した社員参加による全国タンポポ分布調査を始めた。撮影された画像をデータベースに蓄積して地図情報にマッピングし、外来種と在来種のタンポポの分布状況を把握する。ICTを活用した生物多様性保全の可能性を検証し、社員が生物多様性保全の重要性を認識するきっかけ作りを狙う。 調査は、富士通グループの携帯フォトシステムを利用。富士通の社員と家族が参加し、GPS機能付きの携帯電話で野外で見つけたタンポポを撮影する。撮影時刻と撮影場所は自動的に取得・付加される。花の特徴や株の数などをメールに記入し、指定したアドレスに撮影画像を添付して送信。メールと画像は生物情報データベースに蓄積される。データはパソコンからイントラネット経由で各種条件で検索でき、分布情報や収集した写真、撮影データも参照できる。 在来のタンポポは土地が改変されていない里山などに多く、外来のタンポポは市街地など土地が改変された場所に多いといわれる。タンポポの情報を収集することで、地域の環境変化や都市化の影響などの推定が可能になるという。 富士通グループは2009年10月に「生物多様性行動指針」を策定。生物多様性保全へのIT（情報技術）の活用や、生物多様性の社会への普及貢献などを重点施策にあげた。今回の調査はその一環。生物多様性に関する社員の意識を向上させるきっかけ作りにする。調査は6月まで実施する。（日経BPより）--------------------これは興味深い。会社が持っている技術を社員が活用した上で、社会貢献への意識付けを図る画期的取り組み。タンポポという日常の光景から生物多様性保全というテーマを通じて地域の環境変化までをリンクしていることもいい。生命も環境もすべては日常の延長にあるのだから。蓄積されたデータが有効活用されるようだと今後の企業による社会貢献のお手本になるのかも知れない。せっかくのGPS携帯、意義のある使い方をしたいものだ。

  2010.05.13

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• 「町」と「丁」

  ４月の赴任後、和歌山市内の地図を眺めていると、地名に「町」と「丁」が混在していることに驚いた。藩政時代に町人の居住地だった場所を「町」、武士の居住地を「丁」で示しており、全国的にも珍しいという１９６２年の住居表示に関する法律の施行で、全国的に多くの歴史的な地名が姿を消した。前任の盛岡市も例外ではなかった。「馬町」「呉服町」など城下町由来の地名は、「南大通」など何の変哲もないものに取って代わられた。金沢市では９９年以降、地域コミュニティーの再興につなげようと、旧町名が一部復活した。地名にはその街の歴史や文化を巡る物語があるのだ。合理性だけで失われてはならない。目に映るわけではないが、そういった視点で「遺産」を探すのも面白い。（毎日jpより）--------------------地名には合理性と浪漫が同居している。本来場所を表すことが必要であるためにつけられたのが地名で、その意味では合理性が高い。しかし、年月を経ることでその地名に様々な付加価値が加わる。これは地名の浪漫と言っていいだろう。地名を変更する際など、識者が反対することが多いが、これは歴史の中でその地名が積み重ねた付加情報を放棄することになるからだ。それでも地名の変更は後を絶たない。また、かつては重要であった小字名が現在行政的にはほとんど意味を持たなくなっているため、地図から消えるケースが多い。これについても、その小字名が持つ付加情報をわざわざ放棄するようなもの、という声は多い。その情報を上手く整理して使えば、実は合理的ともいえるのだが。記事にあるような古い地名が残っているのを見つけて、思わず嬉しくなる人は決して少なくないと思うが。

  2010.05.09

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• セルビアのサッカーファンが南アＷ杯に徒歩で出発

  セルビアのサッカーファンが６日、６月に開幕するサッカーのワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会で母国を応援するため、徒歩で南アフリカに向けて旅立った。グループＤのセルビアは６月１３日にガーナと対戦する。セルビア中部チャチャク出身のササ・ヨビッチさん（３９）は、同国の国旗を身にまとい、バックパック１個と世界地図を手に全行程１万６０００キロに及ぶ旅を開始した。地元メディアの取材にヨビッチさんは「可能な場合はヒッチハイクと公共の交通機関を使いながら、自分の足で南アフリカに行く計画だ」と述べた。１年かけて練り上げたという旅行計画によると、ブルガリア、トルコ、エジプト、スーダン、エチオピア、ボツワナを経由して南アフリカに到着するという。セルビア代表にとって、Ｗ杯南アフリカ大会は、モンテネグロと分離して以来初の本大会進出となる。（ロイターより）--------------------世の中にはすごい人がいるものだ。ワールドカップ予選を見ていると本大会へ出場するまでの道のりが遠く感じるが、徒歩でセルビアから南アというのは本当に果てしない。現地にたどり着くまでには様々なドラマがあるのだろうが、果たして無事にワールドカップ観戦ができるのか？プロセスとして様々な国々を回ることで各国のサッカーへの理解は高まるだろうが。でもこれ、観戦というよりは冒険旅行だよな。。。

  2010.04.08

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• 実は９０キロ短かったライン川

  ドイツなどを流れ、河岸に立ち並ぶ古城や名所旧跡をめぐる川下りで有名なライン川の長さが、これまで知られていたより実際は約９０キロも短いことが、独の大学関係者の調査で明らかになった。南ドイツ新聞などがこのほど伝えた。 独メディアによると、独西部ケルン大学の研究者がライン川に関する本を執筆するため、２０世紀初めごろの文献を調査していたところ、これまで定説とされてきた１３２０キロより短い、１２３０キロとの記述を見つけた。独の公文書などはライン川の長さを１３２０キロとしていたが、実際に最新の地図などで確認したところ、１２３３キロ前後であることが判明したという。 調査では１９３２年に出版された事典に、百の位と十の位を取り違えたと見られる「１３２０キロ」の記述があった。６０年ごろには、間違った長さの１３２０キロがほぼ定着してしまったようだという。 今回の指摘を受けて、ネット版の百科事典ウィキペディアは長さを修正。今後は独公文書なども修正される見込みとしている。 ライン川は、スイス南東部のアルプスを源流とし、ドイツとフランスの国境を流れ、その後ドイツ国内からオランダに入り、北海に注ぐ。（asahi.comより）--------------------思わずエイプリルフールのネタかと思ってしまった（笑）一つのちょっとした間違いが後世に残ってしまった例。ひとたび確定してしまった事実には誰も疑問は持たないもの。そのままここまで来てしまったこと自体は決して不思議なことではない。世の中に出てしまえばそれが既成事実になる、という意味では地図も同様だ。地図は莫大な情報量を持っており、それが既成事実となってしまうだけに怖い。物を作って世に出すというのはそれだけ重大な行為だということを再認識させられた。一つの戒めとしてとらえたい。

  2010.04.02

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• 春一番

  関東では明日（日付が変わっているので今日か…）春一番が吹くらしい春一番は立春を過ぎて最初に吹く強い南風強い南風が吹くということは西に強い低気圧がある状態ということは春一番が吹くと天気が崩れるということかそしてその低気圧が東に抜けると西高東低になるから春一番の後は寒くなるということか何だか現実はイメージと違うな（笑）そうはいっても長い日本列島桜前線を見てもわかるように、季節の地域差はとてつもなく大きいそれでも春を待つ気持ちはみんな同じ、かな。。。？

  2010.02.26

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• 山が見える町

  安曇野市豊科光の１級建築士小川原幸雄さん（７５）が、日本の標高ベスト１０に入るすべての山などを市内から撮影した写真の展示が１９日、同市豊科の信濃毎日新聞安曇野支局ギャラリーで始まった。５年かけて撮りためた作品で、冷え込んで空気が澄んだ早朝に富士山や槍穂高連峰、南アルプスの山々をとらえた１３枚が並んでいる。地形図を見ながら撮影できそうなポイントを探す。想定した場所からは撮れず、経営する設計事務所でＣＡＤ（コンピューター利用設計システム）を駆使して距離や遮る山の高さ、形などを計算して撮影に臨むこともあるという。富士山（３７７６メートル）は三郷小倉の展望台、北岳（３１９３メートル）は堀金烏川の市道上、奥穂高岳（３１９０メートル）は明科東川手の市道上、南ア・間ノ岳（３１８９メートル）は、穂高牧の満願寺から奥に延びる林道を進んで大峠（１７７０メートル）から撮影した。空気が澄む１２～１月を中心に撮影に向かうが、なかなか撮影できず、１０回以上通った地点もあったという。小川原さんによると、「標高ベスト５０」の山々のうち、１１位の前穂高岳までと、御岳、立山、南ア・甲斐駒ケ岳、中ア・木曽駒ケ岳など計２６座が市内から見えるといい、「田園景観だけでなく、山岳の眺望も市の財産。多くの人に知ってもらい、観光に生かしたい」と話す。小川原さんの５年間の挑戦を１６分にまとめたビデオ上映、撮影場所を探すのに使った地図の展示もある。２８日までの午前９時～午後５時、無料。（信濃毎日新聞より）--------------------まず日本にこれだけの山が見える場所があることに驚きだ。もちろんアルプスに臨む町ではあるが、近隣に高い山がそびえれば遠くの山は見えなくなるもの。それだけに価値があるように思う。撮影者も地形図やCADで撮影ポイントを探すあたり、ただ者ではない。写真のセンスに加えて地理的スキル、さらには根気と体力がないとなかなかできないことだ。見に行ってみたいが、ちょっと遠いな。。。

  2010.02.22

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• 「奄美諸島」から「奄美群島」へ

  国土地理院は１９日、地図などで「奄美諸島」としていた表記を次回の刊行から「奄美群島」に統一すると発表した。 同院によると、法令や、現地の鹿児島県では「群島」が多く使われ、海上保安庁刊行の海図ではすでに「群島」と表記されている。このため、同院などの「地名等の統一に関する連絡協議会」が「奄美群島」を「決定地名」として採用したという。（asahi.comより）----------------------非常に重要なニュースだと思うが。。。そもそも諸島と群島の定義が分からない。国土地理院によれば、島々を指す際は「諸島」を基本とし、範囲が狭く地元で固有名詞となっているなどの例外的な場合に「群島」を使用しているのだとか。つまり、地元での呼称が優先されるということ。個人的には奄美諸島の方がなじみがあったのだが、いかんせんは自分は奄美に行ったことがないので。。。ともあれ、せっかく決まったのだから大いに周知して欲しいところだ。

  2010.02.21

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• 注目はバンクーバーへ

  バンクーバーオリンピックが開幕する。世界の注目がカナダの地方都市に集まることになる。もちろん、世界中から選手や報道関係者も集まっている。冬季五輪はどうしても地域的な偏りが出るが、それゆえにウインタースポーツならではの勢力図を見ることが出来て面白い。以前ジャマイカのボブスレーチームが話題になったことがあるが、やはりヨーロッパや北米中心の分布になるだろう。その中では比較的南に位置する日本。どんな活躍を見せてくれるのだろうか。ちなみに日本選手の出身地にもきっと地理的偏りがあるはずだ。是非とも視聴者は地図を片手に（笑）観戦してもらいたい。きっと新しい発見がある。

  2010.02.13

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• どこまで見える？「富士山調査」

  ウェザーニューズは、携帯電話向けの気象情報サイト「ウェザーニュース」において、2月2日～7日にかけて会員参加型イベント「富士山調査」を開始した。 「ウェザーニュース」は、iモード・EZweb・Yahoo!ケータイ向けの気象情報サイト。「富士山調査」は、富士山がどこのエリアまで見えるのか、その限界を「ウェザーリポーター」（ユーザー）の報告から検証していく企画となる。 ユーザーは、富士山が見えた場合に写真を撮って、コメントを付けて投稿する。投稿は携帯サイトで公開されるほか、どのエリアまで見えたかは地図で確認できるようになる。 なお、これまでの調査では全国から4200件の投稿があり、北は栃木県さくら市、西は愛知県田原市、南は東京都利島村で確認できたとしている（ケータイWatchより）----------------------これは面白い。日本人は基本的にみんな富士山好き。どんなシチュエーションであれ、富士山が見えると訳もなく嬉しい。個人的には景色のいい場所へ行くとついつい富士山を探してしまう性もある（笑）今回は期間限定だが、定期的にモニタリングできるようになると、気象との関連づけも含めて、さらに色々なパターンが分かると思うのだが。果たしてどこまで見えるのか、今日があるところだ。聞いた話では西は紀伊半島の大峰山から見えたことがあるとか。北は吾妻連峰に「富士見茶屋」があるらしい。どんな結果が出るのか楽しみだ。これを機会に富士山探しの旅に出るのも悪くないかも？

  2010.02.03

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• 『世界史』『日本史』がヒット中

  高校時代に使っていた教科書、山川の世界史と日本史。お馴染みの青とオレンジの表紙が、書店で静かな人気を集めている。2009年8月30日に発売した『もういちど読む山川世界史』『もういちど読む山川日本史』は2004年度まで教科書として使われていた山川出版社の『世界の歴史』『日本の歴史』を底本とし、最近の情勢の変化や学説の変更に応じて記述を改めて編集。歴史上の発見や知識を問うクイズ番組など歴史への興味が広がっている効果もあり、それぞれ5万部のヒットとなっている。歴史ブームといわれる昨今だが、山川出版社の担当者によると、1冊で歴史の全体像をつかめる正確でコンパクトな通史がなかったという。そこで日本人が共有できる「知」として、本来の意味での教養書として読まれることを期待し、出版に至ったそうだ。読者も当初は40代～50代のビジネスパーソンや主婦など中高年層が中心だったが、その後20代～30代の若い層まで広がっている。（日経トレンディネットより）----------------------歴女の登場をはじめ、歴史ブームといわれる昨今だが、いわゆる「教科書」がヒットしているのが面白い。確かに、小説やドラマ、映画なので断片的な歴史の面白さに触れるにつけ、もっと大きな流れの中での位置づけをしておきたい、という気持ちは分かる。自分も歴史の知識などたかが知れているが、興味を持つとついつい調べてしまったり。それでも全体の流れをつかむことはなかなか難しいものだ。一方、地理はどうだろう。テレビで国内や海外の紀行番組を見て、地図帳を確認することはあっても地理の教科書に立ち戻る機会はなかなかないだろう。地理的に全体像をとらえようとすると、必要なのは地図。ただ、地図の向こう側にある世界については別に調べるしか手立てがない。また、歴史が普遍的なものであるのに対して地理はあまりにも変化が多すぎることも一因かもしれない。実際に自分が地理を学んだ頃と今とでは世の中は大きく変わってしまっている。それでも、教科書的なスタンスでもう一度世界を見直すことができれば、社会を見るうえで大いに参考になると思うのだが。

  2010.01.26

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• 市町村合併による違和感

  市町村合併が進んで以来、どうも国内の地理感がなくなってしまった。聞いたことのない市町村名も増えた。位置関係や距離感といった要素もそうだが、それ以上に地名や地域性という地理的にも重要なファクターが変わりすぎてしまった。水窪や佐久間が浜松市だというのはどうにも違和感がぬぐえない。地域性という意味ではずいぶん違うと思うのだが。。。いいのかな、こんなことで。

  2010.01.25

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• 市町村合併と同音異地名

  新潟県燕市の県道で8日朝、車がスリップして川に転落し、運転する祖父と女子中学生2人が死亡した事故で、通報を受けた燕署から消防への通報が遅れていたことが16日までに分かった。事故現場の「あさひちょう」が、合併した旧燕市と旧吉田町の双方にあったことで混乱し、現場の特定に時間がかかった。燕署などによると、通報があったのは8日午前6時40分。事故現場付近に住む男性からで「朝日町の土手から車が転落、水没している」という内容だった。「朝日町」は旧燕市で、現在の住所は「燕市燕」。だが住民には「朝日町」で通り、自治会などの行政区名で使われるほか、住宅地図でも併記されている。一方、旧吉田町には「吉田旭町」がある。同署では、通報の内容では「朝日町」か「（吉田）旭町」かを判断できなかった。署員2人が現場確認のため同6時48分にパトカーで「朝日町」に向かって出動。署では住宅地図などで具体的な場所の特定を急いだ。その後、事故現場に到着したパトカーから連絡を受け、同6時59分に燕・弥彦消防本部に通報したという。最寄りの燕消防署の救助隊は同7時8分に現場に到着。水没車両から本格的な救出活動が始まったのは同７時30分ごろからだった。救助活動は同8時11分に終わり、2人の死亡は搬送先の病院で確認された。燕署の福原浩次副署長は「通報だけで十分な情報が得られず、現場の確認に時間を要した。パトカーも出しており、しかるべき処置を取った」と話す。一方、同消防本部の永田一豊消防長は「（消防への通報まで）少し時間がかかりすぎている。今回を教訓に相互の連絡態勢の見直しを検討したい」としている。（新潟日報より）----------------------色々と悪条件が重なったことは不運ではあるが、市町村合併の抱える問題展が浮き彫りになった事件とも言えるだろう。電話での地名のやりとりではこうした間違いは良く起こる。響きの良く似た地名や同音異地名では特に注意が必要で、それゆえに同じ市町村での同音異地名はあまりないのが普通だ。ところが、市町村合併でそれが起こってしまった。もちろん合併後の地名は変わったようだが、それでも地元では旧地名の方が通りがいいのは当然のことだろう。警察や消防でも、同音異地名があるケースでは通報者にどちらかを確認するマニュアルはあってしかるべきだが、今回の場合は同音異地名の問題が地域としてあまり認識されていなかったこと自体が大きな原因だろう。こうした問題は全国で似たようなケースが考えられる。これをきっかけに、各自治体とも今一度（旧地名も含めた）同音異地名を確認する必要があるのではないか。

  2010.01.18

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• 都市間交通と生活交通

  かつて国鉄の駅は街はずれにあることが多かった。繁華街から少し外れた、誰にも迷惑がかからない（？）場所に駅は佇んでいた。だから、その役に着いて繁華街へ出ようとすれば、バスや市電に乗り継ぐのが普通だった。これは、当時の国鉄が「都市間交通」の役目を果たしていたことによるだろう。一方の私鉄や市電、バスなどは生活交通ともいうべき存在。家の近くや繁華街で人を拾って都市内を移動するケースが多かった。その後国鉄からJRに代わって、駅周辺が再開発されてショッピングゾーンになったり、ホテルや映画館など、大型施設が進出する。自然と人が集まるようになり、場合によっては旧中心街との関係が逆転することもある。これは道路にも同じようなことがいえるだろう。もともと街道は家や商店の軒先をかすめていた。旅人が往来して宿場町にお金を落とした。生活空間の中に旅人が入っていく、そんな印象だ。しかし車が増えると交通事故の危険も増す上、旧道は家が道ぎりぎりまで建っていることから道の拡幅ができず、狭い中で通行するのもなかなか大変。そこで町（集落）の外側にバイパスを作るようになった。いうなれば、生活交通（旧道）と都市間交通（バイパス）の住み分けだ。これにより町中での事故の危険は少なくなり、広くまっすぐな道が作られることで車も走りやすくなった。その代償として、みんな素通りするようになる。そして、バイパスに大型店がどんどん出店するようになり、時として町中と逆転する。生活交通と都市間交通はそれぞれ別のもの。ただ、バイパスやJR駅など都市間交通の周辺に大型店が増えることで、そこに人が集まるようになる。中心街からバイパスや再開発地区へと生活ゾーンがシフトすることで、人の流れも大きく変わる。こうした傾向は今後も続いてくのだろうか。。。

  2009.12.12

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• 天気と位置情報

  東京にいるとあまり感じないが、山沿いに来ると天気の変化を意識させられる。極端なことを言えば、トンネルを抜けるたびに天気が変わる。それは特に雨の日に顕著で、やんでいるかなと思えばトンネルを抜けた瞬間に土砂降りになったり。。。山が雲の動きに与える影響は大きいようだ。携帯に天気予報が定期的に配信されてくる。それは基地局解析による位置情報を利用したピンポイント予報。とは言っても、せいぜい県を何分割かしたエリアごとの話。トンネル一つで天気が変わることを考えれば、まだまだ「ピンポイント」はおこがましいのかもしれない。

  2009.12.11

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• 後世に残したい風景

  日本には後世に残したい風景がたくさんある。美しい自然はもちろんなのだが、自分が特にそう感じるのは「そこに生活が見える」風景。それぞれの土地や環境でそれぞれの暮らしぶりがある。その暮らしこそがその場所の風景になる。そんな風景を探しながら日々を送りたいものだ。そして地図はそんな風景が見えるような表現であって欲しい。

  2009.12.10

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• 商店街の衰退と郊外型店舗の隆盛

  地方都市を訪れると、商店街がシャッター通りになっていることが多い。「○○銀座」「○○街」など、かつてはにぎわったであろうアーケードも、人が少なく物悲しい。いくつかあ開いている店があったとしても、訪れる人はあまりいない。店がたくさん集まっていれば相乗効果も見込めるのだろうが。。。対照的に、街はずれのバイパス沿いは花盛りだ。様々は郊外型のチェーン店が建ち並び、その賑わいはかつての商店街以上かも知れない。大型店舗は近隣町村からも人が集まってくる。訪れる人は皆乗用車。居酒屋までが駐車場完備だ（笑）代行が大活躍なのだろう。それにしても高齢化が進む中、車で出かけなければ買い物が出来ない社会。実は不便なのではないか？とも思える。価格は多少高くとも人にやさしい、という意味ではかつての商店街の方が優れていたかもしれない。なぜならそこには地域密着のコミュニケーションがあったから。郊外型店舗は店内も駐車場も広くなければならないから、個人商店が出店するのはなかなか難しい。だからどうしてもチェーン・フランチャイズ店が主流になる。かつて商店街を形成していたような小規模な店舗は淘汰されなければならないのだろうか。確かに買うものは商品。安くていいものが入手できるならそれが一番。それでもかつての商店街はそれ以上のものを街にもたらしていたのではないか。お金に変えられない何か。そこにこそ人対人という商売の基本があるように思えてならない。

  2009.12.07

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• 境界

  県境には特に線がひいてあるわけでもない。ただ、確かにそこに存在する。例えば、何気ない石段の途中とか。

  2009.12.05

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• 記録のない道

  江戸からはるばる津軽藩へと続く奥州街道。そのうち一戸町と岩手町に残る街道跡が国の史跡に指定されるということで、現地を初めて訪れた。地層がむき出しの峠、高さ２メートルを超す一里塚、山道と街道とを分ける追分石。人気の絶えた街道跡に立っていると、今にも着物姿の旅人が歩いてくるような気がしてくる。史跡指定にあたって一戸町が作成した地図を眺めていると、奥州街道を示す赤い線のほかに、「記録に見られないルート」と書かれた黄色の線があることに気がついた。現在の国道４号とも違う。山の尾根に沿って約６キロにわたって延びている。一里塚も二つある。街道を調査した町教委の高田和徳さん（６０）に聞くと、「奥州街道の一部だったのかどうかもはっきりせず、いつ、誰が作ったかもわからない道」との答えだった。高田さんは、この道が今でいう「バイパス」だったと推測する。起伏が激しく、蛇行する谷側にある街道とは違い、山側の道は一度上れば比較的スムーズに移動できる。集落をつないではいないが、急いで移動するには都合がいいというのが理由だ。高田さんはもう一つ教えてくれた。「山側の道はブナやカエデなどの広葉樹に囲まれ、春には新緑、秋には紅葉がきれいなんですよ」これからは白一色の季節となるが、春を待つ楽しみが増えた。（読売新聞より）----------------------旧街道にも「バイパス」という考え方があったのだろうか。だとすると、他の街道にもそのようなルートが存在していた可能性も？あるいは、記録にないルートということであれば、もっと深い理由もあるのかも知れないが。。。それでなくとも「街道」には様々なドラマが詰まっている。ひとつひとう紐解いて行くのはなかなか楽しいことだ。歴史、そして地理。アプローチによっても解釈は変わるもの。だからこそ、ロマンがあるのだろう。

  2009.11.30

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