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カテゴリ:文科省未検定「新しい旅行」
さて、日記が前後してしまうが(これを書いているのは21日の午後8時すぎ)、今日20日は友人たちと飲み会で東京へ向かう。青森から東京へ観劇しに上京してくる友人を囲んでの飲み会に、それだけのためにわざわざ愛知から行こうというのだから、ちょっとワリがあわない。でも、2ヶ月以上前に本人からEメールまでもらって誘われていたことでもある。最近のCMのキャッチにあるおカネで買えない、価値があるを信条として出かけることにした。
それでも、少しぐらいは費用を節約したいもの。で、私がバス好きであることを知る友人から「こんなん知ってる?」と教えてもらったのがこちらのバスツアーだったのだ。 ずいぶん前にも書いたが、もともと見ず知らずの方々と団体行動でのツアーってのは大の苦手である。どうなることかわからないけど、ネット上での予約は思った以上にスムーズ。プリントアウトした申込完了Eメールをそのままクーポンに、いざ出発である。 ところが、集合場所の名古屋駅太閤口噴水広場には、それらしき方々が誰もいないのである。 困りはてたのでバスの停車帯に眼をやると、真っ赤な車体に犬猫のマークのツアーバスが待機している。それ見てバスに駆け寄ると 「受付、済まされました?茶髪のねーちゃんがいるハズだよ。」 と運転士が問い返してくる。ラチがあかないので、クーポンに明記した緊急連絡先にコールすると「あ、じゃあバスのところで待っててください」という。ところが、そこに、やはり私と同じくバス見てやってきた若い女性がもう1名。しかたないので、もう一度噴水広場に向かうと、ようやく小柄な茶髪のねーさん発見。歳は30前後か。それはとにかく、A3の紙きれに「キラキラ号」とだけ書いてつっ立っているだけでは目立たなすぎである。まるでヒッチハイカーが「東京」とかかいて高速道路のインターとかにいるのと同じではないか。他のツアーの集合場所にもなっている(これは実は私もまったく知らなかった)ので、そんんなのはアピールしてナンボだ。 しょっぱなからハプニングに遭ったが、直前キャンセルの2名を除き定員40名の車内はいっぱいである。さすがは3500円のバリューである。ただやはり路線バスではないので、乗客の雰囲気は若いし、ユルい。これが東名ハイウェイバスだと、大声ではしゃいだりする客なんていないものだ。キャンセルの確認に追われた目立たない小柄なネーちゃんのお見送りで10分遅れの8時半にバスは出発。 バスは名駅入口から名古屋高速に入り、東山線を通って高針から東名阪、あとは名古屋インターから東京をめざすというオーソドックスなルートだ。私としては、別に路線バスではないのだから14時新宿着を目指すのであれば大高から名古屋南インター、その先伊勢湾岸道路で豊田ジャンクションへというルートを強く勧めたい。そのほうが東名阪のたった数キロの部分だけでも"特大車"としての通行料の削減が可能だし、第一ショートカットになる。 東名に入って安定走行になるが、9時20分、美合(みあい)のPAでいきなり休憩だ。この先の渋滞を見越してのトイレ休憩だという。そんなこというなら、こんなクソ狭いPAなんかにせず、走れば10分先の赤塚PA(下り)のほうが拡張済みでゆったりしているし、豚丼キャンペーン中の吉野家もある。もっとも朝っぱらから豚丼のオイニー充満な車内ってのも幻滅だが。 それに、各座席ごとに置き台もあるにはあるのだが、非常に安定性に乏しい。私も弁当では転落事故がこわかったので「焼き鯖寿司」なんぞを購入して乗り込んだが、やはり振動で折り詰めが滑り落ちそうになる。やはりこういう場所での食事はおにぎりかサンドイッチに限る。 その先私も眠ってしまい、次に起きたのが鮎沢PA。後で運転士に聞いたが、美合から鮎沢までノンストップだったそうである。 鮎沢PAにてワンショット。富士の麓に赤の車体はひときわ目立つ。 計器パネル。定期路線車と違って、パナ社製のHDDカーナビ(左上)が装備されている。渋滞回避に大きく役立ちそうだ。 さて、私のとなりは20台前半の男性。このテの格安バスツアーは若者のリピーターが多いようで、初心者の私など最高齢だったかもしれないが、それにしてもヘッドフォンからもれる音はウザかったし、しょっちゅう口元に手をやって、ささくれた指の皮を口でめくっているから非常に目障りである。鼻をほじっているようにも見える。こうしたクセはなかなか直せないのだろうが、第三者から見ているとものすごく気になるもの。たかだか6時間程度の旅だから我慢もできるが、こんな若造と相部屋で一泊ツアーなんてのは、大親友の眠れないイビキよりご勘弁願いたい。 そんなこんなで無視して寝ようとするが、こんどは首都高渋谷線の大渋滞だ。こんな低速道路になんか、公共放送の受信料以上に払いたくない。結局東京には所定の55分遅れの14時15分、私の予想とはまったく違う丸の内口で降車扱をした。 この先は国道20号、甲州街道を通って新宿へ向かう。 東京から新宿へ向かうなら中央線快速を使うのがフツーだから、道路での移動はむしろ新鮮だ。15年前にはサークルの関係で年に数回訪れた半蔵門のTOKYO FMも懐かしい。それにしても隣のにーちゃんは、私の横であいかわらず口元に手をやっている。東京で大半の客が下車したのだから席を移動すりゃいいのに、変なところでキマジメというかなんというか。 新宿には14:40到着。所定より40分ほどの遅延であった。パレスサイクルなんちゃらとかで皇居周辺を封鎖してサイクリング道路にしていたが、休日とあって車も少なく、首都高の渋滞がウソのように一般道での移動は速かった。 都庁近くの新宿センタービル前にて降車扱い。副都心ではあの目立ちまくるバスでも小さく見える。 全員下車後に車内を撮影。可動式の"枕"がポイントだ。 降車後、運転士さんとちょっとだけ話をさせてもらったが、休憩場所はいつも決まってはいないそうで、連休中日のきょうはかなり遅れがひどかったそうである。私に言わせりゃ、6時間余りで新宿まで直行できてしまうのは、いつもの東名ハイウェイバスよりアドバンテージが大きいと感じるのであるが「トイレ付だからいいんでしょうけど、あれ(JRバスさん)は停留所も休憩場所も決められちゃってるから、大変でしょうね。」と気遣っていた。 トイレなしであることを除けば、乗り心地は文句なしである。ただし、慣れていないと集合場所からして段取りが悪かったうえ上、利用客層はかなり若い(ので騒がしいこともある)。「名古屋行きの場合は、(東京八重洲で)途中の客扱いがあるからね、(遅延して)客を待たせることが心配で・・。いっそのこと、途中乗降はヤメにしてもらえると助かるんだけど」とは先の運ちゃんのホンネであろう。観光バスで運転のみが本業であるのに、添乗員ナシのワンマン運行。決してMC(案内)はうまくなかったが、話を聞くときさくで、道中綿密に本社と連絡をとりあっていた姿は好印象であった。 こんなバスが登場するものだから、御大JRハイウェイバスも3/25からダイヤ改正するのだろうかと勘ぐったりしたくなるが、なんといっても東京~名古屋をJRバスより3割ほど安く結ぶこのキラキラツアー、機会があればまた乗ってみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 21, 2005 09:53:20 PM
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