2021/12/16(木)09:16
【心の断捨離】今年は「仕事と自分の関係」に向き合います
しばらく前、看護師をしていた方と話す機会がありました。
持病があることを話すと、その方は、
「自己免疫疾患の人は感情を抑え込む人が多い
気がする」と言いました。
病気とメンタルなことを安易に結びつけるのは
あまり好きではありません。
でも、その時はその言葉がすとんと腑に落ちました。
思い当たるふしがあったから。
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5年前、緊急入院し、病状がひと段落した頃のことです。
朝、目覚めて病院のベッドにいることを思い出した時、
「ああ、私、今日も仕事に行かなくていいんだ」
そんな言葉がポロリと口から出ました。
今日だけじゃない。
明日も明後日も仕事に行かなくていい、
そう思ったら涙が出るほどうれしかった。
驚きました。
自分がそんなにまで休みたかったこと、
その時まで全く気付いていなかったのです。
たしかに、仕事は忙しく体もきつかった。
プライベートでも辛いことが重なった時期でした。
だけど、仕事なんてそんなものって思っていました。
疲れやすいことはわかっていたのです。
家事を終えるとそのままソファで寝てしまう
日が続き、夫はそんな私を「おばあちゃん
みたい」と嫌がっていました。
本当はそこで立ち止まって自分の心と体の声に
耳を傾ければよかったのです。
けれど、私はそんな自分が不甲斐なく、
もっと頑張らなきゃ、もっと頑張れると
アクセルを踏み続けることを選んだのです。
そして限界を超え、病気という形の強制終了。
体が私に代わって緊急ブレーキをかけたんだと
病室の白い壁を見ながら思いました。
チョコが安心して寝ている姿をみると幸せな気持ちになります。
仕事に復帰したのはその半年後のこと。
たまっていた疲れはすっかり抜けていました。
復帰後は仕事の仕方を変え、残業は極力せず、
友人との時間や趣味を楽しむようになり、
私の人生はすっかり変わったと思いました。
再発しやすい病気と言われていましたが、
大丈夫、私はこのまま逃げ切れる、と信じました。
が、その願いも虚しく、2年後に再発。
さらに1年後に再々発。
そして去年のちょうど今日、3度目の再発...
再発までの間隔はどんどん短くなり、自己免疫
疾患の救世主ステロイドが効かなくなってきます。
そして、緊急事態宣言の最中、ダメ押しのように4度目の再発。
私はついに白旗をあげました。
それまでぐずぐずと迷っていたのですが、
仕事を辞め、夫の待つ北海道に行くことを決意したのです。
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北海道に来てからも、実はずっと再発におびえ
息をひそめるように暮らしてきました。
どうすれば再発させないですむのだろう、と
毎日考えながら。
看護師さんの話を聞いてからは、自分なりに
病気と心の関係について勉強してみました。
そして、日本ではあまり注目されないですが、
心と自己免疫疾患に関係には科学的にも
エビデンスがあることを知りました。
私が仕事に対して複雑で根の深い感情を持って
いることにも気づきました。
いえ、本当のことを言えば、ずっと前から
うすうす気づいてはいたような気がします。
ただ、そのフタを開けるのが怖かっただけ。
でも、このままでは前に進めません。
無理に歩き出したとしてもきっとまた同じこと
繰り返すでしょう。
だから、決めました。
今年は仕事と自分の関係に向き合います。
何をどこから手をつけたらいいかよくわかりません。
うまくいくかもわかりません。
だけど、このまま息をひそめて生きていても
仕方がないと思うのです。
だから、まずは一歩踏み出してみたいと思います。
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