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カテゴリ:アメリカ ・ 西部劇
マリリン・モンローが出演した唯一の西部劇。西部劇に出てくる保安官もカウボーイもなく、定番の決闘シーンもない。寡黙な開拓農民の男マット、女はしがない酒場の歌姫ケイ、そして男の一人息子の少年マークには母親がいない。 その三人が筏で激流を下ってゆくシーンがこの映画の見せ場である。激流に木の葉のように翻弄される筏の動き、背景の広大なロッキー山脈、シネスコの大画面が迫力満点に写し出す。 歌姫モンローはブロンドの髪を輝かせ、ものうげで哀愁に満ちた歌声で、観客を”帰らざる河”へと誘うのだ。 「耳をすませば聞こえるわ。悲しい水音が、人はそれを”帰らざる河”と呼ぶ。時には穏やかに、時には猛り立つ。恋は”帰らざる河”の旅人・・・」 1875年、ゴールドラッシュに沸くロッキー山脈の麓で、マット(ロバート・ミッチャム)は亡き妻の忘れ形見である9歳の息子を育てながら、開拓にはげんでいた。そこへ流れ着いたのが賭博師ハリー(ロリー・カルホーン)と酒場の歌姫ケイ(マリリン・モンロー)。ギター片手に酒場で「一枚の銀貨」を歌うケイ。この歌が実にいい。 ハリーは賭博で巻き上げた金鉱の登記をする町に行くため、マットの銃と馬を強奪して逃げ出す。馬と銃がなければ生きていけなくなるため、三人は筏で危険な河下りを始める。襲い掛かるインディアンと野獣・・・。 「強い憎しみと愛があれば、人間はなんでも出来るのね」 河下りの途中、ケイがマットに言う言葉だ。 死線を突破した三人は町に着き、ハリーと対決、銃を持たないマットを撃とうとするハリー。父親の危機に息子が必死でハリーを撃つ。マットはケイと息子を馬車に乗せて家路を辿るのだった。地面に落ちているケイのハイヒールが印象的だ。 1954年 アメリカ・カラー 監督 オットー・プレミンジャー 出演 ロバート・ミッチャム/マリリン・モンロー/ロリー・カルホーン ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.26 15:23:11
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