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カテゴリ:アメリカ ・ ハートウォーミング
60歳を過ぎた名優と21歳の新進女優が奏でる老喜劇役者と若きバレリーナの恋!! 落ちぶれた老コメディアンと、彼を愛する若く美しいバレリーナ、「ライムライト」には、かっての栄光にしがみつく者と未来に向かって羽ばたく者の対比が描かれている。 その1: 「赤狩り旋風」に巻き込まれたチャップリンが訣別の意思を示した作品 この映画はハリウッドに冷遇され、故郷ロンドンを舞台に製作した作品だ。「ライムライト」が晴れてアメリカで公開されたのは、製作から実に19年後のことであった。 第一次世界大戦前のロンドン。往年の喜劇役者カルベロ(チャールズ・チャップリン)は同じアパートの一室で前途を絶望し自殺をはかったバレリーナのテリー(クレア・ブルーム)を助ける。 必死の看病と励ましでテリーは舞台に復帰出来、カルベロを愛するようになる。彼女は若い作曲家ネビル(シドニー・チャップリン)の求婚を拒み、カルベロとの結婚を決意する。 「彼に対する気持ちは哀れみなんかじゃないわ」 とネビルにいう。 その2: 舞台で成功するテリーと裏腹にカルベロは・・・ 職にあぶれたカルベロは彼女の前から姿を消す。月日が経ち、テリーとも再会し舞台復帰が叶うのだが、彼は不安の色を隠せない。そんな彼をテリーは優しく励ます。 「あなたが言ったことを覚えているでしょう? 地球を動かし、木を成長させる宇宙の力のことを。そしてあなたの中にあるその力を今こそ使って闘う時だわ」 カルベロはテリーの励ましで畢生の至芸を演じる、そして熱演のあまり舞台から転落して・・・ その3: 大喜劇役者キートンを7年ぶりに映画出演させたチャップリンの友情 すっかり忘れ去られていたバスター・キートンの達者な演技、二人の掛け合いが舞台を盛り上げる。 クレア・ブルームの見事なバレエ・シーンも見応えがある。老境を迎えた喜劇王がかっての「チョビ髭のチャップリン」のイメージをかなぐり捨て、自らの姿をあからさまに描いた哀愁に満ちた作品と云えよう。 1952年 アメリカ・モノクロ 監督 チャールズ・チャップリン 出演 チャールズ・チャップリン クレア・ブルーム バスター・キートン シドニー・チャップリン ブログランキングに参加中です 応援よろしくお願いします ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.23 21:00:54
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