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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:タ~ト
トニー・カーティス、ユダヤ系映画人が多いハリウッドでも彼は出世頭の一人である。デビュー作「裏切りの街角」にほんのちょいと顔見世デビューしただけで、ファンレターがスタジオに殺到し、本人もスタジオ側もびっくり仰天したという逸話の持主だ。
トニーは1925年6月3日、ニューヨークのブロンクス区で生まれた。貧しいハンガリー系ユダヤ人移民の息子だったカーティスは、少年時代は貧しさから非行に走り、ブルックリンの暴れん坊として鳴らしたが、その後更生し海軍に志願入隊した。 そして、タダで世界見物をし、除隊後には徐隊兵の恩典を活用してドラマティック・ワークショップで演技の基礎をみっちりと修行。エージェントに見出されて1947年、ユニバーサル映画と契約し、「裏切りの街角」の端役で俳優デビューを果たす。 同期昇進のロック・ハドスンがカウボーイ・タイプで売り出したのに対し、トニ・カテは都会派二枚目で売り出しのレールに乗った。51年、「盗賊王子」で主演スターに昇進、当時MGMの美人スターだったジャネット・リーのハートを射止め、同年に結婚。 「魔術の恋」「フォルウォスの黒楯」ではおしどり出演、2児もなした。その後、「空中ブランコ」「成功の甘き香り」「手錠のままの脱獄」「お熱いのがお好き」と硬軟両道をこなす演技派として成長した。 ![]() ![]() ![]() ![]() 62年、「隊長ブーリバ」で共演した西独女優クリスチーネ・カウフマンを熱愛、リーとは離婚し63年に彼女と結婚、2児の父となったが、頑強な菜食主義者のカウフマンに付き合いきれなくなったのか離婚し、68年モデル出身のレズリー・ペニー・アレンと結婚、一男一女に恵まれた。 仕事面ではクリスチーネとの共演作、「ムッシュ・コニャック」ほか、「結婚専科」「グレートレース」などのロマンティック・コメディ路線も当り、”ドル箱スター・ベストテン”入り、億万長者スターとして大豪邸の主となった。 ![]() 他にも日本ロケ作品「がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征-」「バイキング」などがある。 ![]() ![]() 70年代にはロジャー・ムーアと初のTVシリーズ「ダンディ2・華麗な冒険」に出演、新境地を開いた。現在は著作にも手を染め、画家としての評価も高い。84歳の高齢ながら、元気そのもので、ツルツル坊主でがっしり太ったトニ・カテの姿はかっての二枚目の彼とは遠く別人のようだ。 結婚歴は5回で、女優ジャネット・リーやクリスティーネ・カウフマンの元夫。リーとの間に生まれた次女は女優のジェイミー・リー・カーティスである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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