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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:ハ~ホ
ポール・ヘンリード、彼を思うとき、名作「カサブランカ」でイングリッド・バーグマンの夫役反ナチ運動家のラズロがで出てくる。ボガートの店でフランス国歌を直立不動で歌う場面が印象的だ。
1905年1月10日、当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったトリエステ(現イタリア領)に、ウィーンの貴族で銀行家の家庭に生まれた。イタリア生まれだが、本名の姓フォン・ヘンリートが示すようにオーストリア男爵家の一人息子でウィーンの劇場で学び、マックス・ラインハルトの下で劇場デビューした。 映画はウィーン時代に名作「郷愁」に出演、その後イギリスに渡る。第二次世界大戦の勃発に伴い、敵国人として国外追放や抑留の危険にさらされたが、幸いイギリスに抑留されず残ることを許可された。 1939年、『チップス先生さようなら』で端役を演じ、その後ハリウッドに渡り、1942年、ベティ・ディヴィスとの共演作、「情熱の航路」そして名作「カサブランカ」に出演。 チップス先生さようなら そして、「海賊バラクーダ」ではアクションも見せ、「愛の調べ」ではロベルト・シューマンを気品ある二枚目として演じた。 50年代からは監督に手を染め、テレビ・シリーズを数多く手がけている。他に出演作品として、マーティン・スコセッシ監督の秀作「カジノ」、オカルト映画の決定版「エクソシスト2」がある。 監督作品としては、レイ・チャールズ自ら出演(本人役)し、盲目の少年を励まして光明を取り戻させる感動佳編「星空」がある。 ポールは1992.3.29、享年87歳でこの世に別れを告げた。正式な妻子の名は残されていない。彼は、有名になる前の1937年に、Mildred という人物から受け取ったファンレターとともに埋葬された。彼は生前、その手紙は、自分が受賞したどんな賞よりも大切だと言っていたそうである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.08 09:57:56
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