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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:ハ~ホ
ピーター・オトゥール、彼の名前を知ったのは「アラビアのロレンス」からであった。白い服を纏い、砂漠を馬で疾駆する姿は中々カッコイイ代物ではあった。
「アラビアのロレンス」では、188cmの長身と緑青色の眼が印象的なロレンスが話題を呼び、アカデミー主演男優賞候補となった。だが、残念ながら受賞にはいたらなかった。 彼は1932年8月2日、アイルランドのガルウェーで生まれた。アマチュア劇団に参加して1949年に初舞台。海軍除隊後、奨学金を得て王立演劇学校に入学。1955王立演劇学校を卒業後、ロンドンの舞台、ブリストルのオールド・ヴィク劇場に出演。 シェークスピア作品を中心に、演劇界の若きプリンスとして舞台で活躍を続けた。1960年に「海賊船」で映画デビュー。1962年に、「アラビアのロレンス」で監督デヴィッド・リーンに抜擢され、主役を演じたのである。 アラビアのロレンス 完全版/ピーター・オトゥール[DVD] それからは映画出演が多くなり、合間に舞台で名演技を披露していた。出演作には、「ロード・ジム」「何かいいことないか子猫チャン」「おしゃれ泥棒」「将軍たちの夜」と話題作が多かった。中でも「何かいいこと・・・」では味のある軽妙な演技を見せてくれた。 それからも映画出演は続き、「冬のライオン」「チップス先生さようなら」「ラ・マンチャの男」と名作に出演、「ラ・マンチャの男」では彼の重厚な演技が光っていたように思う。数々の名作に出演したピーターだが、計8回も同賞にノミネートされながら、一度も受賞していないのは残念の一言。2003年にはアカデミー名誉賞を受賞している。 私生活では1959年に舞台女優のシアン・フィリップスと結婚、2人の娘をもうけるが1979年に離婚。長女ケイトは女優。 1975年には腹部の悪性腫瘍のため余命幾ばくもないと告知を受けたが、手術を受けて奇跡的に回復した。その後も『ラスト・エンペラー』などの名作に多く出演している。近作に「ヴィーナス」がある。 ヴィーナス 彼は77歳で健在である。代表作は彼自身も述べているが、「アラビアのロレンス」が最高であろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.25 10:46:39
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