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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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カテゴリ:ラ~ロ

◆一生涯保証付・一点もの◆[直筆サイン入り写真] ローレン・バコール (Lauren Bacall)

ローレン・バコール、彼女は云わずと知れたボギー(ハンフリー・ボガート)の賢夫人である。いや、あったというべきか。

記憶に残っている彼女の映画は、デビュー作「脱出」だ。フランスがドイツに降伏した直後の港町を舞台に、ボガート演じる釣り用クルーザーの船長モーガンは、反ナチ運動の同志脱出に力を貸してほしいと云われて引き受けるかどうか迷う。だが、金に惹かれて引き受けようとする。

モーガンを愛しているマリーはモーガンに会いにきて、「金が必要で引き受けたのならやめて、金ならここにあるわ」という。彼女はモーガンを危険な目に遭わせたくないのだ。

モーガンにキスするマリー。
「なんで、そんなことをする?」
「どんな気持ちになるか知りたかったのよ」
「どうだった?」
「1回じゃ分からないわ。・・・あんたがその気になるとずっとよくなるわ。・・・気持ちは変わらないのね。あんたは誰からも貰わない主義?」
「その通りだ」
「お金も、この唇も、どっちも私のもの。同じことだと思うけど・・・、いいわ。OK。用があったら口笛を吹いてね。口笛の吹き方、知っているでしょ?」

脱出

二人の洒落た会話が弾むのだ。1年後、ボギーは口笛を吹いた・・・かどうかは知らないが、バコールはボギーと結婚した。25歳も年齢差がありながらだ。

あと一本はバコールらしい作品、カーク・ダグラスと共演した「情熱の狂想曲」である。トランペットに人生を賭けた主人公を徹底的にいじめ、破滅に追い込む悪女役だ。これは余りの憎たらしさに震えそうになったくらいである。

情熱の狂想曲


彼女は1924年9月16日、ニューヨーク・ブルックリンで、ユダヤ系ドイツ人及びルーマニアユダヤ人の移民家庭に生まれた。イスラエル大統領シモン・ペレスとは従兄弟同士である。

ファッションモデルのかたわら、舞台に端役出演していたところ、ハーパース・バザー誌に載っていた彼女の写真がハワード・ホークス夫人の目にとまり、1944年「脱出」で映画デビューした。

共演したハンフリー・ボガートとは翌年結婚。25歳の年の差があったが、二人の仲は終始円満で、ボガートが癌で亡くなるまで続いた。

彼女はバレエで培った抜群のプロポーションを持ち、「The look(ザ・ルック)」と呼ばれる上目遣いの表情と、ハスキーボイスが特徴。決して美人ではないが、威厳に満ちた眼差しで、ボギーに引けを取らない”格”のあるカッコいい女性だった。1960年代以降は、主として舞台で活躍し、1970年にはトニー賞を受賞した。

バコールの作品には、「三つ数えろ」「潜行者」「風と共に散る」「ミザリー」「百万長者と結婚する方法」など多数ある。

   

私生活は1957年ボガートと死別後、1961年に俳優のジェイソン・ロバーズと再婚したが1969年に離婚。ロバーズとの間に生まれたサム・ロバーズも俳優となり、「アメリカン・ビューティー」「A.I.」などに出演している。

1979年に発刊された自伝『ローレン・ バコール/私一人』はベスト・セラーになった。

2009年11月、第82回アカデミー賞(翌年3月授賞式)名誉賞授賞式「ガヴァナー・アワード」が開催され、彼女は名誉賞を受賞している。

フォクシー ローレンバコールバック





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Last updated  2010.01.09 11:40:28
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