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テーマ:男優たちの華麗な酒盛り(277)
カテゴリ:ア~オ
ウォルター・マッソー、最近、大笑いしながら彼の映画を見た。映画の題名は「サボテンの花」。艶笑喜劇の部類に入る作品といえようか。
サボテンの花 共演はイングリッド・バーグマンとこれがデビュー作になるゴールディ・ホーンだ。マッソー扮する独身売れっ子歯科医が若い娘に惚れられ、女房子持ちとウソをつき、その場逃れをしている。よくあるパターンだ。 絶望のあまり、ホーンはガス自殺を企てる。ところが隣室の作家志望の男が気がつき、窓を割って中に入り、事なきを得る。前もって自殺予告の手紙を歯医者に送っていたことから、ドタバタ喜劇の幕が開く。 女性看護士兼事務員のバーグマンの存在が楽しい。お堅い独身の中年夫人の彼女、先生から妻の役を演じてくれと頼まれOKするのだが・・・。 彼女の変身ぶりが面白い。ミスマッチとしか思えないブルーの夜会服を着て奇抜なダンスを踊る彼女は見ているだけで楽しくなってくる。 一方、恋のお相手役のホーンは、妻が離婚を望んでいると言うと、喜ぶと思いきや別れた後の生活やら、子供のことなどを心配する苦労性で、それが何ともおかしい。 ゴールディ・ホーンは大きな目をくりくりさせて、次々に難問を出し、マッソーを困惑させるのである。難しい問題を抱えて悩んでいるときに見る映画としては最高の作品だと私は思う。 マッソーは、1920年10月1日、ニューヨーク州ニューヨーク生まれのマンハッタン育ち。祖先はロシア系ユダヤ人だ。 コロンビア大学でジャーナリズムを学び、第二次世界大戦中は空軍に従軍した。除隊後に演技を学んで舞台で活躍し、1955年に映画デビュー。ジャック・レモンと組んだコメディ映画が有名である。初共演作は「恋人よ帰れわが胸に」で他に「フロント・ページ」「ラブリー・オールドメン」「カリブは最高!」などがある。 1966年の「恋人よ帰れ!わが胸に」でアカデミー助演男優賞を受賞している。その他の作品には「コッチおじさん」「がんばれ!ベアーズ」「ハロー・ドーリー!」「サブウェイ・パニック」「電話で抱きしめて」など多数の作品がある。 私生活では二度結婚している。そして、2000年7月1日、満79歳でこの世に別れを告げた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.24 14:23:46
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