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シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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カテゴリ:ア~オ
ヴィットリオ・ガスマン、彼の名をおぼえておいでの方はいらっしゃるだろうか。イタリア映画の名作「にがい米」で、警察に追われる泥棒のワルテルを演じていた俳優だ。

にがい米

この映画では当時18歳の肉感的なシルヴァーナ・マンガーノの魅力が前面に出て、ガスマンはさほど話題にならなかったように思う。

その頃、まだ若かった私はマンガーノの肢体ばかりに目がいき、ただただ圧倒されていたように思う。

主人公シルヴァーナ(シルヴァーナ・マンガーノ)は、踊りの得意な泥棒ワルテルと出会い、悪党と知りながら洗練された魅力に引き込まれていく。そして、ワルテルの愛を得ようとして、悪事に手を貸してしまうのだ。

悲劇的な最後を迎えるとも知らず、言葉巧みにワルテルに誘い込まれて行くシルヴァーナ。ヴィットリオ・ガスマンは確かに適役だったと云えるだろう。


彼は1922年9月1日、イタリア・ジェノヴァの裕福な家庭に生まれ、ローマの演劇学校で学ぶ。

1942年にミラノで舞台デビュー。1946年に映画デビューし、ヴィットリオ・デ・シーカ、エットーレ・スコラ、ディノ・リージ等の作品で幅広く活躍した。

主な出演作品には、「戦争と平和」「デザート・オブ・ファイアー」「美女の中の美女」「星降る夜のリストランテ」などがある。

   

また、チャールズ・ヴィダーやリチャード・フライシャー作品などアメリカ映画にも出演した。

息子のアレッサンドロ・ガスマンは俳優となった。結婚は3回、シェリー・ウインタースとも短いながら生活を共にしている。2000年6月29日、77歳で没した。





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Last updated  2010.05.20 18:07:30
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