2015/04/10(金)12:55
THE ACTRESS - IT'S WHAT YOU GIVE (1969)
1971年、アンディ・マカロックがクリムゾン脱退後にグレアム・フィールドとアラン・バリーとフィールズを組みアルバムを制作しましたが、LPにおいてアラン・バリーのバンド歴にはジャイルズ兄弟とダウランズで一緒だった事が書かれてました。
また日本盤ライナーには簡素なバンドのファミリーツリーが載せられており、その中でアラン・バリーはフィールズに参加する前に「アクトレス」というバンドにいた事が記されてました。
それ以降、長年の間アラン・バリーの参加したアクトレスについて、何の情報も無く謎のバンドでしたが、今回唯一シングル曲の動画と共にバンドメンバーも判明したので書き記しておきたいと思います。
THE ACTRESS - IT'S WHAT YOU GIVE (14 Feb 1969)
Side B:The Actress - Good job with prospects
THE ACTRESS:
Al Bowery(aka Alan Barry) / Guitar, Bass, Vocal.
アル・ボウリー(実はアラン・バリー名義はFieldsとハスケル2NDの一時期しかない)。
Tino Licinio / Guitar, Vocal.
ティノ・リチニオ(元リーグ・オブ・ジェントルメンのリーダー)。
Stan Levy / Drums.
スタン・レヴィ(彼も元リーグ・オブ・ジェントルメン)。
The Actress : It's What You Give (A, Bowery) / Good Job With Prospects (T. Licinio)
アラン・バリーの他の二名は、元リーグ・オブ・ジェントルメンで、ロバート・フリップやゴードン・ハスケルらと1965年までバンドを組んでいた元学友コンビということになります。
多くの初期キング・クリムゾン・メンバーと同じく出身地ボーンマスのコネクションが産み落としたバンドと言えますね。しかも発売が1969年の2月となると、もうフリップはクリムゾンが始動しており、ハスケルも1stソロアルバムを作る頃と考えられます。
そんな中に同郷のクラスメイトもバンドでレコードを出してたんですね。
その活動に不明な時期の多いアラン・バリーさんでしたが、以前ご紹介したKing Harry以前にもティノ・リチニオさんと一緒にバンド活動してたとは。
超弩級のマイナーバンドなのでこのシングルを入手するのはかなり困難だと思いますが、現在A面曲だけならAMAZON等でMP3をダウンロード入手出来ます。
また収録CDでしたら「A Perfumed Garden Vol.3」にも収められてるようです。
以前King Harryで書いてた情報もこのシングル盤の判明でまたぞろ関係性を見直さないとなりませんね。ややこしいですがw
関連記事:
King Harry - Divided We Stand (1977)
http://plaza.rakuten.co.jp/chop100/diary/201205190000/