のだめ最終巻とReal　Clothes最新刊

　のだめカンタービレ（25）価格：439円（税込、送料別） 『のだめカンタービレ（25）』二宮知子 ラブコメとしての本来あるべきエンディングがこっちにあった。いまどきハートにカットした指輪なんてこっ恥ずかしぞ千秋！　それにしても、のだめは精神構造が幼いままだから（悪いことじゃない）、彼女の千秋に対する気持ちは１巻から全然ブレないんだが（25巻も続く話で、それもすごいことだ）、千秋は「無理」と思いながらも、彼女の才能には惹かれていて、そのうちなし崩しに「こいつには俺様がいなくちゃ」と思い始める。で、こうなったと。 「魔笛」はなー、キャラとストーリーがおとぎ話だし、曲が覚えやすいし、夜の女王みたいなギミックな曲もあるから、一見お子様向けなんだが、実はおそろしい話なんだけどな。さすがにフリーメーソンの儀式については、ほとんどはしょられていたけど、まあマイコーを出してきたり、イマドキな演出になっていた。なんというか、ロールプレイングゲーム仕立て。 で、今回なによりよかったのは、主要メンバーそれぞれの行く先を示してくれたことだ。ターニャが川越にいる時点で（そして畳に座っている時点で）吹きそうになったが、彼女まだ21なのか。黒木くん、はやくなんとかしないと、浮気されそうだ。あと裏軒長男がどうやら演出家になりそうだったり（清良とはどうなんの？）、いろいろ楽しかった。これで本当に終わりだよね？　おつかれさま～。 【送料無料】Real Clothes（11）価格：480円（税込、送料別） 『Real Clothes（11）』槇村さとる こっちはまた新展開。なんかやけにぶ厚い。 前巻ラストで死に掛かっていたボスが復活した（笑）。このボスなんて私より下だが、何でこんなに突っ走ってんの？　タイプAってやつですか？　新しい形の働き蜂なんかな。 まあ、今の会社の経営陣も全員30代だが、経営が好きだと数字をあげるためにみんな良く働いているな。トレンドをつくるとか、社の体質を変えるなんてことは、課長クラスじゃできないと思うんだけど、まあそこはフィクションなので、タブッチーは狸オヤジどもと接待ゴルフをしつつ頑張るわけね。 で、今回ついに絹恵ちゃんがそんな上司に恋心を抱いた（笑）。なかなか恋愛っぽくならないところがいいなあこの二人。 そして新キャラ登場。ゆとり世代かと思える若い兄ちゃんで、上海５年、なんつうスタイルかしらないけど、フツーに渋谷の街を歩いていそうなスキニーな草食系。こいつが絹恵ちゃんにしかられて泣きやがった。男が泣く！BLじゃないのに！　受でもないのに（爆）。あ、でも受かもな。 絹恵ちゃん、絶賛出世街道驀進中なんかな。なんか女子の出世物語なんて面白くもなんともないんだけどなあ。ファッション音痴の女の子が、世界のトップファッションのバイヤーだったりするギャップがよかったのに。 美姫様がお見舞いにもってきたイチゴ「ときめき」がおいしそうだ。でも歯を見せてわらわないアラカン近い女性に、あのスタイルはないわー。あのワンピは似たのを観たことあるわ。オレンジ色の大輪のポピー。美姫様のイメージじゃないよなあ。やっぱりこういう女性にはハイエンドブランドを着て欲しい。