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辺見庸氏が90年代に、「もの食う人々」という名著を書きました。
世界中を旅して、人が極限状態にいたとき、どのような境地に至るかを 「食」の切り口から語ったすさまじいまでのドキュメンタリー作品です。 読んでいる僕は何度も泣き、時に吐き気すら憶える。 また時には、文章ににじみ出る、食べ物の旨さに生唾を飲む。 読み手の心をこれほど動かすのは、一体なんなのか。 この「もの食う人々」の感動を考え、たどり着いたのは、 「一次情報」であること。 つまり、その本人が、五感を通して体験した事実。 そこには社会的にどう位置づけられたものかとか、 どういう宗教に影響を受けたものなのかとか、 誰が喜び、誰が感動したかという尺度は存在しないんですね。 ただ、自分がこの足でたどり着き、 この目で見、 この手で触り、 この口で味わったものを書く。 その感覚が、文章の奥に広がる世界を人に伝え、 心を打つのだろうなぁ、と考えていました。 当時の日本人に衝撃を与えたのが「もの食う人々」だとすれば、 それから10年以上経った今、人の心を打つのは何なのか。 そう考えていた時、出版関係者のつてで(ラッキー!) あるゲラ原稿の半分を手に入れてしまいました。 世界72カ国を飛び回り、ユダヤ人や華僑まで唸らせた 百戦錬磨のネゴシエーターが、 「最強の一次情報」 を公開してしまったんです。 http://www.yemcojapan.co.jp/markbooks/ はああああ。 本当は、ここでurlとか出したくないんですよ。 宣伝ならもっと形式的に書いてます。 そのためにやってるんなら、キャンペーンなんだから もっと良いタイミングで書くと思います。 でも、この本は、世界中のビジネスマンを相手に 何度も痛い目に遭い、涙を流しながらやっとつかみ取った 世界における日本人としての交渉術が語られているんです。 もしも海外に行きたいと考えている方なら、 世界を旅する気分を味わいながら その国の人が持っている話し方の特徴を学べる読み物としても、 とっても楽しい本だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月24日 00時19分15秒
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