ごはんぢから ~武蔵野婦人の厨房から

2007/11/08(木)13:01

食い倒れその2 ベルリンでビールを飲もう!

旅の食卓から(23)

頭が仕事モードに戻らないので、続けて書いております>笑。 到着した夜から幸福な朝ごはんまでのごはん日記は前を見てねー! さて、しっかり朝ごはんを食べたらベルリン観光です! 今回は4日目にドレスデンで1泊のワンクッションを入れたので この広いベルリン、2日間で回らなくてはなりません。 自由に長い旅ができた学生のころはお金がなく お金が多少できるようになった大人の自分には時間がない。 永遠のジレンマですな。 とはいえ、旅は短いからこそ激しく燃えるのでもあります。 ベルリンよ、ちみはいったいどんな場所になってるの? はい、こんな場所になっていましたよ。 ひょえー。 上からドイツ連邦議事堂、ソニーセンター 下がベルリン中央駅。どれも比較的新しい建物です。 下の右がイーストサイドギャラリー。壁の一部の残存。 同様にガラスと鉄骨とコンクリートを多用した新建造物が 共産主義時代の遺物と危うげに共存しています。 日本と違うのは、ひとえに上の高さがないことです。 東の統治時代の、共産主義国家にありがちな、広い広い、 無駄に権力を誇示した殺風景な道路計画。 そんな無駄に広い道路の両脇に並ぶ、無駄に大きな飾り気のない建物。 高さは6階程度までに制限されているので、上に伸びていくことはありません。 政府の建物を上から狙われることは一切なし。 見通しがよく、路地の裏側に隠れる影のない街、ベルリン。 しかし、ここはドイツなのよ! こんなガラスの建物に負けてなんていられないわ。 あたしはビールを飲むのよ!!!! そそくさと、日本でいう丸の内・銀座エリアを抜けて 渋谷原宿系のミッテ地区へ。 とはいっても、こんじまりとした場所なのですが、ここがいわゆる 若手芸術家の集まる場所。 ガード下には昼からビールケラーが開いている、とガイドブックにはあります。 さあ、飲むぞ! とはいえ。 あれれ。 昼からにぎわっているとガイドブックにあったにもかかわらず。 すごく有名なはずのこのお店はがらがら>笑 その他の昼のビールケラーにも人影はまばら。 ま、仕方ないわね。ここはベルリン。ビジネスマンの多い首都ですもの。ふむ。 BRAUHAUS LEMKE レムケというビアハウスにはこんな醸造樽もあって、雰囲気は抜群。 …なんだけど、人気の少ないビアレストランほどうら寂しいものはないもんじゃねえ。 セルフサービスのランチを食べながら ドラフトビール! と頼んだら出てきたのが黒いビール。 そうか、ドラフトはこれになっちゃうのか。 ってなことで、ランチ後に散策したあと、もう一件の駅前ビアハウスで ピルスナーを頼む。 こっちのほうが白くて軽い。こっちが好きです! さて、ドイツでビールを飲む。 すばらしく素敵な体験のように聞こえますが 実は15年前にドイツを旅したときの印象は 「ビールは日本のほうがうまいじゃん!」ということでした。 どの街でも、ビールは生ぬるくて濃いのです。 そのぬるくて濃いビールで、くせのある油っぽいソーセージだの すっぱいザワークラウトだの、にしんやますやうなぎを食べる。 いけません。 当時、ドイツ在住の友人が言っていました。 「ほんとはね、ドイツ人も日本にくると日本のビールってなんてうまいんだ! っていうんだよ。きりっと冷えた辛くて薄味のビールが、ほんとは一番おいしいんだよ。それでもぬるい濃いビールを飲むのは、ま、意地みたいなもんだね。昔から飲みなれているしね」。 今回。 ぬるいビールを覚悟してきた私たちに出されたドラフトとピルスナーは ほどよくぴりっと冷えていました。 もちろん、濃い黒いビールもいっぱいあるのですが とりあえず日本人の私としては「ピルスナー」と指定すれば 日本のビールに近いものが飲めることを確認! いや、いろいろ飲み比べてもいいんですが。 ベルギーでビールの種類をあれこれ試して でも結局、いつもの日本のビールみたいな味が 旅には一番おいしくて元気が出る! って再確認なのです。 もうひとつの「ドイツでビール」風景。 フランスやイタリア、ポルトガルなどラテン系の街との決定的な違いはこれです。 だーれも外で飲んでいません。 ケラー風の、でも無駄に天井は高いというお店がたくさんあって 室内でビールを飲む。 どんなに寒くても、暖房を外に置いて、空の下で飲みたがる国とは違う場所にいる。 これは、昨年ハンガリーを旅したときにも思いました。 共産主義空の下。外なんかで飲食する習慣が、ない場所なんですね。 外の席を物色しながら、お店のにいちゃんに声をかけたら 「中にお入り、中はあったかいよ」と勧めてくれました>笑 カフェも室内がほとんどです。 そういえば、東京でよく目にするビールケラーも、天井が妙に高くて 妙にだだっ広い場所が多いですよね。 銀座のライオンとか。恵比寿のビアレストランとか。 あんな感じです。 どんなに寒くても外の席がいっぱい。お店の中はがらんどう。。。っていう 南仏のカフェやレストランあたりでは考えられない光景です。 そんなビール体験ののち。 機内食と長旅の負担が胃に出た私たちは、正しく夕食は中華で。 パリ、イタリアあたりでは、日本食の単独レストランが続々と出没しています。 エスニック、中華というお店も多い。 ただ、ここベルリンでは大きな特徴があって タイ料理、中華料理、日本料理がすべてミックスされたお店がほとんどなんす。 寿司と、ヤムウンセンと、ワンタンスープが全部並んで売られている。 中華と日本食の合体はわからなくもないのですが タイ料理と日本食というのは、私の中では相容れないわけで 寿司を頼んだつもりが、寿司が生春巻きの皮に包まれて揚げれて出てきたり ワンタンスープにセロリとナンプラーがたっぷり、ってのには さすがに辟易いたしました。とほほ。 寿司メニューの中にあった、NIPPON ROLL。2ユーロ。 あーた。 何が日本ロールよ。これ、ただの生春巻き揚げジャン!!!!!! ってなことで、またまた微妙にくれるベルリンの夜。 お楽しみは朝食で、ってことで!>笑

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