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カテゴリ:雑感
↓こちらのTech-On!の書評がきっかけで3ヶ月前に購入した本であり、休み休みですが、本日やっと読破しました。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130130/263181/?ST=observer&P=1 相対論はNewtonなどで散々「絵的には」説明されていますが、これを数式を使って定量的に理解しようとすると、途端に難しくなる代物です。特に一般相対性理論。 アインシュタインが一般相対性理論を発表した当時、その数学的記述は今ほど統一されていなかったのと、裏付けとなる観測結果が今ほど無かったため、理解できる人はかなり少なかったと聞きます。(出典を忘れました。ウソだったらすみません) 本書の著者であるリリアン・R・リーバー女史は、そんな「一般人の手に届きにくい」状態であった一般相対性理論を、理解しやすく整理して解説してくれたのですから、かのアインシュタイン氏も絶賛したのでしょう。 本書は、そんな歴史ある書の日本語訳です。 Tech-On!が技術者向けのサイトなので、上記書評によれば、本書で想定する読者の「数学的基礎体力」は「大学のワンゲル部OBくらいの基礎体力」と喩えています。 つまり「高校の微積分や大学の教養部でやる解析学や線形代数って、体育に喩えるなら大学のワンゲル部並み」という主張であり、ホントかよという気もしますが、そういうことにしておきましょう(^_^;。 ともあれ、そんな(自称)ワンゲル部OBが、本書をちゃんと読破するには、上記書評にもある通り、超えなくてはいけないハードルがあります。 何と言っても、リーマン幾何学とテンソル解析に関する部分は、なかなかにハードであり、ワンゲル部の範疇を超え、下手すれば冬山登山レベルなのでは、と思うのです(^_^;。 上記書評の著者は結局、途中経過をすっ飛ばしてしまったみたいですね。 でも、私はそんな「冬山」を踏破しました! それにはちゃんと理由があります。 下記ブログにもある通り、私は既に2冊の一般相対論関係の入門書を読破しており、そちらのバックボーンがあったためです。 http://plaza.rakuten.co.jp/chun36jet/diary/201102130000/ 当時、理解があやふやだったところが、今回の「数学は相対論を語る」で補強できたのは良かったと思います。 逆に言うと、本書は読みやすいのですが若干、数学の細かい部分が省略されているきらいがあります。 (無論、論理的に破綻している箇所は無いのですが) 著者は「最低限の数式で」と配慮して下さっていますが、「最低限の数式」というのは必ずしも親切じゃないんですよね。 そういう意味では、読む順番としては、私が読んだ順がベストかなーと思います。 新しい本の著者の方が、私たちが躓くところをうまくカバーしてくれているんですね。 1.「趣味で相対論」 2.「道具としての相対性理論」 3.「数学は相対論を語る」 ま、最初の2冊の理解が完璧なら、わざわざ3冊目を読む必要は無いんですけどね(死 ただ言い換えれば、それぞれの本に一長一短あるので、読み比べることにより、美味しい所取りが出来るわけで。 個人的にはそろそろ、本書の記載内容くらいは、人に説明できるレベルになりたいですが.....orz それにしても、内山龍雄さんの「一般相対性理論」を理解することで、入門書のレベルを卒業できる日は来るのだろうかorz お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年05月19日 21時20分32秒
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