チューさんの今昔ばなし

2012/03/14(水)10:27

2度目の北海道旅行(1)・・・利尻島・礼文島・宗谷岬

・ 昭和51年(1976年)8月から9月にかけて、北海道大学で園芸学会が開催されたので、23年ぶりに北海道を訪れました。今度は、学会の前に 利尻・礼文両島 を観ようと計画していました。 私の実家が昆布を主とする海藻販売業だったので、子供のときからこの島の名を聞いていたからです。                                                              日本海を行くフェリー 往路は船便。敦賀港から夜行のフェリーに乗船。途中、新潟に寄港するだけで、船中2泊。朝早く小樽に着き、札幌でいったん下車。札幌はすっかり大都会になっていました。                                  札幌市大通り公園 札幌から北へ。今は廃線となった天北線で稚内(わっかない)に着いて、港の民宿で泊まり、翌朝、利尻島 行きに乗船。船上からは、次第に近くなる 利尻山 の雄姿を眺めていました。                                  利尻島行きフェリー                                                       海上から見る利尻山                                  鴛泊港に到着 利尻島 の 鴛泊(おしどまり)港 に着き、観光バスで南側を半周しました。途中の集落、鬼脇(おにわき)・仙法志(せんぽうじ) などの名は、父がよく話していた 利尻昆布 の産地名です。                               島の東から仰ぐ利尻山                                  利尻島の南岸 島の西側の町・沓形(くつかた) で下車、海岸や 利尻山 の麓を散策。その夜は漁師の家の民宿泊り。                                    沓形海岸 翌朝、沓形港 から乗船して 礼文島 の 香深(かふか) へ。そのころ、礼文島 は、夏休みを楽しむ若者で賑わっていました。まず島の最北 スコトン岬 へ。それから南に戻って、香深 から西へ登った山の上が、美しい花園でした。                               スコトン岬からトド島を見る 礼文島 では2百メートルくらいの標高のところに、本州の2千メートル以上でないと見られない高山・亜高山植物の お花畑 があります。開花の最盛期は過ぎていましたが、まだ多くの花が見られました。                  チシマリンドウ        チシマゲンゲ         リシリブシ                                             私の見た礼文島の高山植物 礼文島 の西側は切り立った断崖が続き、人家もまばら。冬には日本海から吹きつける吹雪がすごいだろうと想像できました。山の上の お花畑 から、桃岩 とか 猫岩 と呼ばれる大岩が見えました。この 桃岩 のそばにある 桃岩荘ユースホステル が、若い人たちに大人気だったそうです。                                   礼文島西海岸 そのころ、礼文島 には、エキノコックスという原虫による病原体があって、肝臓障害の原因になると聞いていたので、礼文島 には泊まらず、夕方の船で 稚内 へ帰りました。帰りの船を見送る若者たちが踊っていました。これが 桃岩荘ユースホステル の名物・歌乱舞でした。                                 礼文島・香深出港 再び稚内港の民宿で1泊し、翌朝、バスで 宗谷岬 へ行きました。岬には 日本最北端 と書いてありました。本当は、択捉(えとろふ)島 の カモイワッカ岬 が 日本最北端 なのに。                                 日本最北端・宗谷岬 稚内 に戻り、第二次世界大戦敗戦間近に、ソ連軍の侵攻によって、樺太で起こった悲劇を思い起こす 樺太島民慰霊碑・氷雪の門 を訪れて往時をしのび、稚内駅から札幌に向かいました。                                樺太島民慰霊碑・氷雪の門

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