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スーの徒然草

スーの徒然草

塾に就職しました!

★塾に就職しました!★
 
 今から何年も前になりますが、社会人としてスタートしたのは塾の専任講師としてでした。塾に就職しようと思ったのは、大学入学後に学習塾でアルバイトをはじめたのがひとつのきっかけです。ただ、大学に入る前から予備校の先生になりたいと思っていました。私は1浪しているのですが、そのときの予備校に日本史講師の竹内睦泰先生という方がいました。その方の影響で予備校講師になりたいと漠然と思うようになったのが根本のきっかけです。
 
 そこで大学に入ったら塾講師のバイトをしようと思っていたところ、大学に求人があり、私の自宅から近くだった塾へ応募しました。その時には10名くらいの中から選ばれたと聞いています。まあ、選ばれたといっても曜日の都合や家から近かったというのが決め手だったのでしょうが(苦笑)。
 
 ご存知の通り塾講師は時給が非常によい!私の場合最高で2,700円まであがりました(笑)。おかげで大学の学費を稼ぐことができましたがこれらを通して就職も塾講師にしたい、と思うようになっていきました。基本的に私は保守的であまり冒険はしないタイプなので、予備校を兼任しまくるというのはこのころ消極的になっていました。
 
 それで、大学3年の暮れに就職情報誌が山ほど家に来た際に、『新教育産業』を中心にチェックしていき、説明会等に参加しまくりました。その記事にあった塾はすべて面接を受けました。基本的にどの塾でもよかったので、一番最初に内定となった某学習塾Aに決めました。まだ、大学4年生の4月のことでした。

 この学習塾の決まり文句はずばり「人格教育!」。今考えると勉強は二の次か?と思う内容です・・・。ちなみにこの塾はイベントが非常に多く、「ゴールデンウィークキャンプ」やら「夏の大島キャンプ」「冬のスキー教室」「ニジマス釣り」だの、企画モノを通して人格教育を行っていくというところでした。ちなみ、入社して分かったのですが、これらの企画モノ、先生はすべて自腹で行って、自腹でスキーしてます!!(爆)

 ここの社長の話に最初は共感を覚えたものです。おそらく「洗脳」に近い形だと思います。塾の先生になりたいという人はこう思いませんか?

 「やりがいのある仕事に就くのが重要であって、給与は重要じゃない」
「子供好きはいけない。子供好きのあまりかえって間違った方向へ導く可能性がある」

 などなど。私も最初は思ってましたぁ。この社長はこの心理にうまくつけこんだなあ、と思います。ちょっと、普通の社長でない変わった人だったんですね。ほんと、この社長、口だけなら詐欺師になれると思うくらいですね。

 そして「社長についていく!」と思った自分の考えは1年後には「自分が間違いだった・・・(泣)」となるのですが。
 
 この学習塾は大学4年の7月から翌年3月まで毎月3日間研修会がありました。まず、学生の間にそれだけ研修があるのが微妙なのですが、当時はやる気もあり、研修では順位がきまってそれに応じてスタートの身分も変わると言われていたので大変!やる気だしまくりです。研修会以外にも何回通ったか・・・。

 研修会自体は得るものもありました。授業研修では当時のトップの先生にも研修を見てもらいました(その方がいたから結局就職してしまったのですが)。その先生には、調子に乗っていた私を木っ端微塵に砕いてくれた!というより、上には上がいるんだよ、というのを教えてくれた先生でした。結局その先生が教務主任だったため、私も教務主任になるんだ!と意識するようになったのです。また、5教科の勉強もさせられました。当時の難関高校受験の模擬試験を使っていたと思いますが、5科目すべて偏差値50以上かつ授業を希望する科目は偏差値65以上取らなければなりませんでしたが(正確な数値の記憶はあやふやです)、文系男の私には理科と数学がどうしてもつらかったです(苦笑)。結局、理科だけ偏差値49.5で基準偏差値を超えることはありませんでしたが・・・。

 ただ全体を通してこの研修、結局は「社長に気に入られると得をするよ」という教えが中心だったようです。なんか、宗教団体のようです。社長を教祖と置き換えてもいいかもしれません。
 
 そして、研修の結果、念願かなっていきなり新人なのに『○○○○校教務主任』の地位を見事獲得!できたのです。しかし・・・これが苦労の始まりでした。 (続く)



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