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テーマ:DVD映画鑑賞(14194)
カテゴリ:映画/青春
「モチ」 「本気で聞いてんだ。・・・変かな?」 「人はみな変わってるさ」 専らホラー作家として名高いスティーブン・キングだが、中でも毛並みの違う「スタンド・バイ・ミー」も素晴らしく良かった。 青春の瑞々しさ、儚さ、記憶の残像をノスタルジックに描いた作品なのだ。 本作を分析してみたわけではないが、これほどまでに起承転結のはっきりした脚本というのも珍しい。 しかしだからこそ作品に惹き込まれ、お約束のようにえもいわれぬ切なさや甘美な気分に浸れるのかもしれない。 とすると、いかに脚本の出来・不出来が左右するかが窺い知れる。 舞台はアメリカオレゴン州キャッスルロックの田舎町。 12歳の仲良し4人組、ゴーディ、クリス、テディ、バーンは、死体捜しの旅に出る。 と言うのもバーンが、兄とその友人の話を盗み聞きしたところ、行方不明中の少年が森の奥で列車にはねられ死体が野ざらしになっている現場を目撃したとのことだった。 4人組はさっそくその場所を捜しに線路づたいに30キロ先の森を目指して行くのだった。 彼らは死体を発見することで、有名人になれると思ったからだ。 作中のクリスは、後に弁護士となって活躍するという設定になっている。(その場面は映像化されていない) しかしある日、喧嘩の仲裁に入ったところ逆に刺殺されてしまうという記事が新聞に掲載され、それを主人公ゴーディ(後に作家となる)が目にして感慨に耽る。 そんな正義感の強いクリス役を、今は亡きリバー・フェニックスが演じている。 リバー・フェニックスは23歳という若さで他界しているのだが、正義とは程遠く、薬物中毒が原因であった。(だが今なおその人気は高い) 本作「スタンド・バイ・ミー」は、わずか2時間という短く限られた時間内において、完全に外界を忘れさせてくれるほどに視聴者を夢中にさせてくれるものだ。 たとえそれがスティーブン・キングという類稀なる才能の持ち主の手で仕掛けられたストーリー展開によるものだったとしても、事実として我々は映画という「拡張された現実」に没入させられる。 これは、いかに「スタンド・バイ・ミー」が優れた作品であるかを物語っているのに他ならない。 80年代を代表する青春映画なのだ。 1986年(米)、1987年(日)公開 【監督】ロブ・ライナー 【出演】ウィル・ウィートン、リバー・フェニックス、コリー・フェルドマン また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。 See you next time !(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.13 14:16:46
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