2145328 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

吟遊映人 【創作室 Y】

吟遊映人 【創作室 Y】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

吟遊映人

吟遊映人

カレンダー

カテゴリ

バックナンバー

フリーページ

2010.02.14
XML
カテゴリ:映画/ヒューマン
「長ぇことここさいっと、つくづく思うのやの。死は門だなって。死ぬっていうことは終わりっていうことでなくて、そこをくぐり抜けて次へ向かう・・・まさに門です。私は門番として、ここでたくさんの人を送って来た。“いってらっしゃい”“また会おうの”って言いながら」

ハリウッド映画にはなくて、日本映画にあるもの・・・その逆は数え切れないほどあげられるのだが。
日本映画の素晴らしさは、激しいアクションシーンやCGによる視覚的効果などではない。


むしろ、監督の撮影方法や編集術、さらには役者の機微な演技力による高度な演出であると言えるかもしれない。
その分、ストーリーは重視されるし、ロケ地も適した街を選りすぐるためかなり限定される。
正に、監督と役者とそれを支えるスタッフによる三位一体の賜物なのだ。
本作「おくりびと」は、言わずと知れたアカデミー賞外国語映画賞を受賞した話題作である。
他に、モントリオール世界映画祭ではグランプリを獲得している。
それもそのはず、死者に敬意を払う日本独特の善き風習が、この作品からは香り高く上質に描かれている。
海外メディアが放って置くはずがないのだ。

プロのチェロ奏者として活動していた小林大悟は、ある日突然楽団が解散してしまい、無職になる。
途方に暮れた大悟は、妻の美香とともに山形県酒田市の実家へ帰る。
大悟の母親は病気で亡くなっており、父親は大悟が幼いころ失踪していて実家は空き家になっていた。
就職先を探すうちに、新聞の求人欄に目を留める。
「旅のお手伝い」とあったため、てっきり旅行代理店の求人に違いないと思い込み、さっそく面接を申し込む。
ところがよくよく業務内容を聞いてみると、納棺師という仕事であったのだ。

出演者の顔ぶれに山崎努を確認して、とても懐かしい記憶がよみがえった。
今は亡き、伊丹十三監督作品である「お葬式」を思い出したからだ。20100213b
そこで山崎努は主人公を演じているのだが、タイトルの辛気臭さとは裏腹に、実におもしろおかしかったのを覚えている。
本作「おくりびと」においても、NKエージェントの社長という役が山崎努以外には考えられないほどのハマリ役であった。
また、本木雅弘の納棺師としての作法が見事に様になっていて驚愕した。
役作りにかなり力を入れたのであろう。
努力の跡がじわじわと感じられる流麗な演技であった。

2008年(日)、2009年(米)公開
【監督】滝田洋二郎
【出演】本木雅弘、山崎努、広末涼子

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.02.14 08:53:20
コメント(0) | コメントを書く
[映画/ヒューマン] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X