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テーマ:DVD映画鑑賞(14194)
カテゴリ:映画/歴史・伝記
「何のことだ?」 「剣に彫られた言葉に覚えがある。俺の幻想かもしれないが・・・剣を持ち主に届け、子息の遺志を叶えたい」 「ロビン・フッド」という物語はあまりにも有名で、今さらという気がしないでもないが、これは中世イングランドの伝説である。 実際にあった出来事に尾ひれはひれが付いて、吟遊詩人によって諸国に広められたというわけだ。 舞台がイングランドということもあってかどうか、監督はイギリス人であるリドリー・スコットで、代表作に「エイリアン」や「グラディエーター」などがあり、闘いをロマンに変化させることに定評がある。 90年代にもケヴィン・コスナーの演じる「ロビン・フッド」が製作されたが、興行的にはどうだったであろうか? 吟遊映人は、ケヴィン・コスナーの「ロビン・フッド」を劇場で観たが、悪役のアラン・リックマンのインパクトが強すぎて、完全にケヴィン・コスナーが食われてしまっている記憶が残る。 さて、今回はラッセル・クロウが演じたわけだが、なかなかどうして素朴で厭味がなく、実に好感の持てるロビン・フッド像に迫っていた。 本人もこういう役柄を好しとする傾向があるのではなかろうか。 12世紀末。 十字軍の兵士として戦っていたロビンは、雲行きの怪しい戦いに、早くも見切りをつけていた。 そんな中、イングランドの兵士たちが待ち伏せを受け、殺害される現場に差し掛かってしまう。 まだ息のあるイングランドの騎士、ロバート・ロクスリーの傍に行くと、ロビンはあることを頼まれる。 それは、ノッティンガムへ行き、ロバートの父であるサー・ウォルターに形見の剣を届けて欲しいという願いだった。 マリアン役のケイト・ブランシェットはすばらしかった。 代表作に「エリザベス」や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどがあるが、演技派として中堅女優では、この女優さんを置いて他にはいない。 正しく、“ポスト・メリル・ストリープ”であろう。 吟遊映人は、エマ・トンプソンかケイト・ブランシェットかというぐらい、この女優さんが大好きだ。 余談になるが、ジョン王がやっとゴドフリーの裏切りに気付いた時、ゴドフリーのことを“ユダ”と呼ぶ。 これは聖書的な表現で、イエス・キリストを裏切った十二人の弟子の一人であるユダを指している。 つまりユダとは、裏切り者の代名詞というわけだ。 「ロビン・フッド」という物語が何度となく映画化され、愛されるのは、自由と正義のために戦う勇ましい義賊を英雄視する、アングロ・サクソン民族の血が騒ぐのかもしれない。 2010年公開 【監督】リドリー・スコット 【出演】ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。 See you next time !(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.24 08:15:09
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