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テーマ:DVD映画鑑賞(14194)
カテゴリ:映画/SF
【エイリアン】
「指令は何なの?」 「マザーの解析を読んだだろう? 異性物を持ち帰ることさ。それが最優先だ」 「ちくしょう! 俺たちの命はどうなる!?」 「もちろん二の次だ」 SF映画に限ったことではないが、近未来を推測、想像しての作品なだけに、時代の変遷をまざまざと突きつけられることが多い。 というのも、1979年に公開された『エイリアン』において、宇宙船ノストロモ号は日系企業の所有との設定になっている。 80年代に入り、バブル期に突入する日本の繁栄を予期していたかのような設定に、ある種の感慨を覚える。 一方、近年公開された『MOON月に囚われた男』というSF映画では、月面に作られた基地の内部はハングル語になっている。 韓国企業のたい頭を現しているのに他ならない。 時代の流れを感じないではいられない。 さて、『エイリアン』は今さら言うまでもないが、シガニー・ウィーバーを世に出した代表作である。 これまで、美人でフェミニンな女優さんが圧倒的な優位に立っていた業界に転機を起こした作品でもある。 シガニー・ウィーバーは、女性でありながら二等航海士という国家資格を持ち、当時まだまだ男性優位の職場環境で、戦う女戦士リプリーとして描かれている。 そんなリプリーというキャラの登場により、これからますます女性の社会進出が進むであろうことを予感させたのだ。 通商船の巨大宇宙船ノストロモ号は、長い冬眠状態を経て、地球へと帰還しようとしていた。 ところが途中、見知らぬ惑星からのSOSを傍受してしまい、救出に向かうことになった。 SOS信号が発信されている宇宙船を探ることにしたケイン、ランバート、ダラスの3人だが、そこでケインが一面に卵のようなものが産みつけられているのに気付く。 興味本位からか、ケインが卵の一つに顔を近づけたところ、突然、未知の生物がケインの顔面にへばりつくのだった。 見どころはいろいろあるが、特にショッキングなシーンと言えば、ケイン役に扮するジョン・ハートが、食事中、突然苦しみもがき出し、そのうち腹部が内部から切り裂かれ、寄生したエイリアンの子どもが飛び出すところだ。 この強烈なインパクトはスゴイ。 また、リプリーをけむたがる科学者のアッシュが、丸めた雑誌をリプリーの口に突っ込んで殺そうとしたところ、他のメンバーがアッシュを取り押さえ、打ちのめす。 そうしたところ、実はアッシュはアンドロイドだっというオチが、なんともSFチックで印象的だ。 この夏、猛暑を乗り越えるためにも、『エイリアン』を見て背筋の寒くなる思いを味わっていただきたい。 SFホラーの金字塔だ。 1979年公開 【監督】リドリー・スコット 【出演】シガニー・ウィーバー ★シリーズ3作目「エイリアン3」はコチラから。 ★シリーズ4作目「エイリアン4」はコチラから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.07.17 05:21:40
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