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カテゴリ:教え
【ブッダのことば、九四四】
古いものを喜んではならない。 また新しいものに魅惑されてはならない。 滅びゆくものを悲しんではならない。 牽引するもの(妄執)にとらわれてはならない。 八つの詩句の章 九四四 『ブッダのことば』 中村元訳 在職中は言うべきを言い、為すべきことを為し、去り際もよく、人物といわれた御仁が今頃になって表舞台に上がってきた。 自ら去った人は、ものは申さぬほうがいい。 内容が問題ではない、その未練である。 未練は日本の美風に馴染まない。そしてまた未練は妄執である。故に醜なり。 必ずや晩節を汚すことになろう。 黙して語らず、されど胸中知る人は知る。 もしくは死して後、歴史に濾過され衆人の知るところとなる。それが本当に彼の人にとって言うべきことであり、正しい事であったなら。 我が私淑の師、中村元先生は『ブッダのことば 九四四』をこう解説する。 『転換期に当たって、或る点に関して古いものを残すか、或いはそれを廃止して新しいものを採用するか、という決断に迫られるのであるが、その際にはその決断は一定の原理に従ってなされねばならぬ。 ~中略~ それは「ひとのため」であり、それが同時に高い意味で「わがため」になるのである。』 もちろん、それは貧弱な経験や軽薄な理論、なにより偏狭な思想に立脚したものであってはならないことはいうまでもない。 ただ悲しいかな人はおしなべて無明である。だから自己に縛られ自己のみを主張するのだ。 お歴々には、「すべては移り行く」というということを認識し、まずは降壇してほしいものである。そしてブッダのことばを理解してほしい。 ※追記(2013/10/30) 「やはり変人か?」 こう報じているものが目についた。以悪業因縁 過阿僧祇劫 不聞真実義というわけか。 誠に残念である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.10.30 05:29:50
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