2014/03/17(月)15:02
追悼、岩谷時子さん
岩谷さんが逝かれた。
御歳九十七、大往生と呼ぶに相応しく
笑顔で見送りできたらいいのだけれど、昭和の人間にはさみしくて残念でしかたがない。
今はただ、岩谷さんのご冥福をお祈り申し上げるばかりである。
岩谷さんに衷心からの合掌を捧げる。
それにしても続く。
『先日、やなせたかしさんに追悼の合掌を捧げたと思ったら今度は天野祐吉さんの訃報が届いた。角界の重鎮が続く。』
これは先日のブログに記したものだ。
昭和を代表する人に逝かれると、どんどんどんどん昭和が遠くなっていく感じがする。
降る雪や 明治は遠く なりにけり
草田男の句を、かつては懐古主義と読んでいたが、そんなに単純なものではない。
このごろそう思うようになった。というか、私も半世紀と少しを生きて機微の妙たるをわかってきたのかもしれない。
越路吹雪をこーちゃんと呼ぶ最後の世代である。今宵は岩谷さんを偲び、こーちゃんを聴きながらしんみりしよう。