クララ奇談

明日から卒業式のために、
長崎に行ってきます。
私としては修論通った時点で、
学生生活終わったも同然なので、
今更、卒業式と言われても、
どうでもよかったりする。
でも、最後だからちゃんと参加しようと思う。

大学での一番の想い出は、
サークル活動でしょうか。
カトリックの大学なのに、
カトリック系の団体がなかったから、
「カトリック学生の会」という、
宗教サークルを作り、部費を沢山いただき、
タダで全国のカトリックの教会を、
旅行して回りました(^^)
丁度、在学中に、
聖フランシスコザビエル日本渡来450周年だったので、
上陸地である鹿児島に行ったことや、
湯布院のトラピスト修道院、
島根の乙女峠などが、強く印象に残っています。
日本の教会の建物は、
日本の伝統的な建築と西洋の建築の折衷で、
特徴があって面白かったです。
色んな教会を見ることが出来たり、
海外の人と触れ合う機会も与えられて、
サークル活動楽しかったです。
たとえ国籍がちがっていても、
言葉が通じなくても、
カトリックだと考え方が同じ人なんだな～と思って、
安心してすぐに友達になれるから、
カトリックって、
つくづく普遍だな～と感じました。

その次の想い出は、福祉施設の実習です。
私は、人の役に立つ仕事をしたいなどとと言う、
高尚な考えは持ち合わせていなかったのですが、
実習に行って、
自分が思っていた以上に自分を必要としてくれる人がいて、
実習が終わる日に入居者の人に、
「あなたがいなくなると淋しい」と泣かれたりして、
自分のことを、こんなに切実に、
必要としてくれてる人がいるんだな～と感じて、
何だか私の方がありがたい気分になりました。
それまで仕事に対して、
自分の代わりは世界にいくらでもいるって感じの、
冷めた感覚を持っていたのですが、
私自身の個性や能力を必要としてくれる人がいるんだな～
その人たちのために働きたい！と、
実習に行って、ちょっと気が引き締まりました。
自分を必要としてくれる人がいるということを、
身近に感じることが出来、
直接、誰かの喜ぶ反応を見れるのも楽しいし、
福祉の仕事は、魅力的だと強く思いました。
だからこそ、
きちんと入居者の要求に応えられるような仕事をしたいと、
実習後は真剣に勉強するようになった。
あと、寝たきりのお婆ちゃんに言われた、
「寝たきりになったら何も出来ないから、
体が動くうちにやりたいことは何でもやりなさい」って、
言葉が非常に印象に残ってる。
これからも、やりたいことは、
何でもやろうと思う（笑）
たまに、福祉の勉強をしていてつらくなったときは、
いつも実習に行った日々のことを、
思い出しながら頑張りました。

あと、実習に行って、色んな人と接して、
「～であられねばならない」と言う考え方に、
囚われすぎてる人は、
この仕事は出来ないな～って思いました。
それまで自分の意見を強く押し通すタイプだったけど、
この勉強を始めて、
少しは、自分とちがった意見の人でも、
受け入れられるようになったかも。
そういう考えの人ね…と割り切れるようになったというか。
何でもありみたいな人は相変わらず嫌いですが…
ちょっとは性格が丸くなりました(^_^;)

全体的に大学～院と、
6年間忙しくて、疲れましたぁ(^_^;)
文系は遊べると思っていたけど、
学部の頃は、夏休みも実習で全くなかったし、
授業も高校生みたいに、
1時間目から5時間目までびっしりだったし、
バイトなんか、全く出来ませんでした。
文系の人が、暇って言うのは嘘です。
遊びたい人は、福祉に行っちゃいけませんよ（笑）
もう一度、学生やりたいか？と聞かれたら、
当分、勘弁して欲しい(^_^;)
ただ、確実に授業料以上のことは、
学びとったと思う。
そういった意味で、親孝行したと思います(^^)
あと、高校までは興味のない勉強を
嫌々やらされてた感じだったけど、
大学は自分の興味のもてる勉強だったので、
つらいことも多かったけど、
楽しかったです♪

あと、高校までの友達よりも、
深い友達が出来てよかったな～と思う。
違う道に進んだ、
ジャンルの異なる友達も、
たまに会って話すぶんには、
刺激的で面白いけど、
進路が同じ友達の方が、
深い話ができて、楽しいですね。
と言いつつ、人付き合い悪いので、
あまり飲み会に参加しなかったりして、
付き合い悪くて申し訳なかったです。
長い女子校生活、過ぎてしまえば、
結構、楽しかったです(^^)