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2019.05.27
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カテゴリ:フォーミュラ1

5月20日(月)、3度のF1ワールドチャンピオンであるニキ・ラウダが逝去。国歌斉唱前にはドライバーがニキ・ラウダのトレードマークだった赤いキャップをかぶり、ニキ・ラウダのヘルメットを囲んで1分間の黙祷を行った。 
各チームがマシンにニキ・ラウダへの追悼メッセージなどを掲載しており、ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルはニキ・ラウダ仕様のヘルメットを着用してレースに挑んでいる。
ピレリは、今回のF1モナコGPにC3(ハード/ホワイト)、C4(ミディアム/イエロー)、C5(ソフト/レッド)という最も軟らかいレンジのコンパウンドを持ち込んでおり、決勝ではハードもしくミディアムのいずれか1セットを使用されなければならない。ニコ・ヒュルケンベルグ、ランド・ノリス、シャルル・ルクレール、セルジオ・ペレス、ランス・ストロール、ジョージ・ラッセル、ロバート・クビサがミディアムタイヤ、それ以外はソフトタイヤをスタートタイヤに選択した。
日曜日のモナコは曇り空。天気予報の降水確率は20%だが、近郊のニースでは雨が降っており、レース中に90%降雨の可能性もあるという状況で現地時間15時10分、気温は22.5℃、路面温度は35℃のドライコンディションで78周のレースのスタートが切られた。
オープニングラップは大きな混乱もなく消化。ポールポジションのルイス・ハミルトンがホールショットを奪い、ファステストラップを連発しながら2番手のバルテリ・ボッタスとのギャップを広げていく。トップ10内ではダニエル・リカルド、ピエール・ガスリー、カルロス・サインツが一つずつ順位をあげている。
予選でQ1敗退を喫したシャルル・ルクレールは後方から果敢にオーバーテイクを重ねてポジションアップを狙っていくが、10周目にラスカスでニコ・ヒュルケンベルグと接触して右リアタイヤをパンクさせ、最後尾まで順位を落とす。
シャルル・ルクレールがデブリを撒き散らしたことで11周目にセーフティカーが導入。ここで先頭のルイス・ハミルトンと上位5台を含めた約半数のドライバーがピットイン。メルセデスのダブルピットストップに乗じてマックス・フェルスタッペンがバルテリ・ボッタスを抜いて2番手に浮上。メルセデスの2台はミディアム、フェルスタッペンとベッテルはハードに交換する。

翌周、バルテリ・ボッタスはセーフティカー中のギャップを利用して再びピットイン。6戦連続の1-2フィニッシュよりもリスク分散を選び、フェルスタッペンとベッテルに合わせてハードタイヤに交換してベッテルの後ろの4番手でコースに復帰する。後にパンクしていたことが判明する。
14周目にレースは再開。ピットストップを行わなかったピエール・ガスリーが5番手を走行する。後方ではラスカスでロバート・クビサがアントニオ・ジョビナッツィが接触されてコースを塞ぎ5台が渋滞するが、なんとか全車がコーナーを抜ける。クビサとジョビナッツィは審議対象となる。
マックス・フェルスタッペンとバルテリ・ボッタスの二人がアンセーフリリースの可能性があるとして審議対象となる。
18周目、シャルル・ルクレールがピットにマシンを入れてレースをリタイア。予選でのチームを失態を含め、残念な母国レースとなった。ルクレールは今シーズン初のリタイアとなった。
マックス・フェルスタッペンに5秒ペナルティが科せられる。トップを走るルイス・ハミルトンがミディアムタイヤに苦しんでいることで後続との差が縮まっており、厳しい状況に陥る。アントニオ・ジョビナッツィには10秒ペナルティが科せられる。
28周目に5番手を走行していたピエール・ガスリーがミディアムタイヤに交換。9番手でコースに復帰するがトップ4以降でタイヤを交換したドライバーのなかではトップだ。ここでカルロス・サインツが軽い雨を無線で報告する。
33周目に5番手に浮上していたダニール・クビアトがミディアムタイヤに交換。カルロス・サインツの後ろの9番手でコースに復帰する。2番手のマックス・フェルスタッペンはタイヤに苦しむルイス・ハミルトンの0.6秒後方で隙を伺うがなかなか抜くチャンスは訪れない。
41周目、5番手に浮上していたアレクサンダー・アルボンがミディアムに交換してクビアトの後ろの9番手でコースに復帰する。
51周目、ようやくロマン・グロージャンがピットイン。これで全車がタイヤ交換を終える。
63周目、後方との差が30秒以上空いてフリーストップだった5番手のピエール・ガスリーがファステストラップ狙いでソフトタイヤに交換する。残り5周で1分14秒279のファステストラップを記録する。
残り2周、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンに仕掛けるが失敗。軽く接触したが両者とも走行を続ける。
そして、ルイス・ハミルトンがトップでチェッカー。今季4勝目、通算77勝目を挙げ、勝利をニキ・ラウダに捧げた。2位にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続いた。
2位でチェッカーを受けたマックス・フェルスタッペンは4位に降格した。5位にはピエール・ガスーが続き、レッドブル加入後のベストリザルトを記録。
トロロッソ・ホンダは、ダニール・クビアトが7位、アレクサンダー・アルボンが8位に入り、今シーズン初めてホンダエンジンの4台全車が入賞を果たした。



チェッカー後、ヨットからはニキ・ラウダを追悼する汽笛が鳴り響いた。





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Last updated  2019.05.27 06:42:41
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