カテゴリ:days
ああ。とうとう、ついに、遠くへと逝ってしまった。
とっくにわかりきっていたことで、覚悟もしていたけれど、 それでも悲しくてやるせなく、その塊が眼からこぼれた。 ![]() 己が身に起きた現実ではなく、読んでいるエッセイ本にある出来事。 飼い猫の若すぎる死についての章。 悲しみへと辿り着くことは早々に読めていた。だからぐずぐずと、 ときに1~2ページを進んでは置き、1~2行進んでは別の本に逃げ、 そうやってぐずぐず読んだ。進まずにいることが延命措置であるかのように。 だけど、それはもうとっくに、お話として本になる程度に、 どうにも抗いようの無い事実として横たわっていて、 その本を手にしたことで悲しみへのパスポートは手渡されていたんだ。 延命措置のおわった本のなかではお別れの儀式がつづいている。 目で追う事実とかつての景色との交差を淡々と書きとめた文章。 その言外でにじませているもの。 押し寄せる空虚さの圧を耐えきれず、私はまたもや本を置くことにした。 電子書籍、なんだけどね。(笑) ![]() 抜けていかない疲れが淀み折り重なっているみたいで、 ついに免疫不足の警告があらわれてしまったから、 外出活動自粛。行きたいところがあったのに。残念だ。 仕方ないからリアルな「積ん読」の在庫整理をして、 どれをデジタルに置き直すのか、アタマを整理しようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.10.30 12:34:53
|
|