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なんかすべてにおいて「今さら」感が漂う芝居。燐光群にはもうちょっと違う切り口を期待してたんですけど期待しすぎだったかも。すいません傲慢で。でもいつまでも『CVR』の呪縛にとらわれていてはいけないのかワタシ、とちょっと考え直しました。そのくらいどうってことはなかった。
黒いガラスの雲、とか人種を問わない助け合い、とか逃げる人々と逆に階段を駆け上がっていく消防士たち、とか既に直後から言い尽くされたフレーズで満ちていて、今さらそれを聞かされることに何の意味があるのかよく分からない。 ボランティアで救援活動を続けた一般のひとたちがアスベスト被害に遭っても何も補償がないとかは、こないだドキュメンタリーで見ましたよ、みたいな。そもそも別に啓蒙目的の芝居でもないと思うし。かといって『クライマーズ・ハイ』のように、あの日のジャーナリズムの現場の緊迫感を再現しているものでもないしなあ・・・。あの半端な色恋沙汰をなんで挿入したのかも分からない。 ニューヨーク市民が受けた精神的な傷跡、みたいな話も上滑りでありきたりだった気がします。いやまあ実際当時ニューヨークで911を体験した(らしい)アメリカ人俳優が演じているんだから、と自分に言い聞かせれば臨場感ないこともなかったですが。でも劇作家はもちろん、“第一次体験者が演じることにより生じる説得力”をアテにしている訳ではないでしょう。 そう、そんで何よりも役者のレベルががくんと落ちてないですか。単に好みの問題かもしれないけど、ものすごくサムイ演技をする役者が数人いて、お願いだから喋らないで、と天に向かって何度も祈りました。小宮孝泰はさすがにいいんですが。 公演終了後の坂手洋二と佐藤信のトークショーもさほど盛り上がることもなく、かなり疲労してスズナリを後にいたしました。うーん、残念無念。 今回新宿・下北沢間の夕方のラッシュにすっかりめげてしまい、絶対に下北沢には住まない! 小田急線に乗らなくてすむならともかく! と繰り返すダー様。小田急にトラウマができた模様。いやあ、朝なんかそんなもんじゃないと思うぞ。あの程度で根をあげてたら、ほんと小田急沿線には住めないよ。ま、住むことはないと思うけど・・・(泣)。 ふたりでとんこつラーメンを食って帰りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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