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sarah-21

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Aug 23, 2004
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昨日、8月22日は、24時間テレビとオリンピックの女子マラソンの日。
今年の24時間テレビは、杉田かおるが100kmマラソンにチャレンジということで
なんとなく一日中、だらだらTVをつけっ放しで見てしまった。

杉田かおるといえば、
5才からTV出演し、子役で成功。
13才の時に事務所が倒産して事務所の借金を肩代わり。
がむしゃらに働いたが、その反動から中学生でアル中。
26才の時は父親の連帯保証人となって1億円の借金を肩代わり。
はたまた結構詐欺被害や、子宮筋腫を煩ったり…
文字通り、波瀾万丈の半生を送った女優(タレント?)である。

最近は“無頼派タレント”として
はたまた“負け犬”の代表として、新しいキャラを確立。
バラエティ番組でもその私生活をネタにし、
開き直りとも言われる捨て身の復活&活躍だが
私には、世間が言うほど、はすっぱな感じも傲慢な感じもしなかった。
開き直りといわれる彼女の目の奥には、
なんだかひとつの意志のようなものを感じていた。
なにか悟りでも開くような、瞳にそんな光を感じた。

そんな杉田が、今年の24時間テレビで100kmマラソンにチャレンジするという。
きたな。って感じで、ちょっと注目していた。
走る前から、彼女は必ず時間内に完走するだろう。
そんな予感ははたして的中した。
彼女は見事、番組内に100kmを完走し、武道館へと戻ってきた。
そしてその精悍な誇り高き顔と
目標を達成した輝かしく凛々しい瞳に、感動。

「40を前に、身も心も変わりたい」
彼女は大好きな酒を断って、この夏過酷なマラソンのトレーニングに励んだという。
とはいえ、100kmなんてちょこっと練習しただけの、
生半可な気持ちで走れるのものではない。
彼女は、走り続ける苦しみを、
自分のこれまでの紆余曲折の人生に重ね合わせながら
100kmというとてつもない距離を走り抜いたに違いない。

そして、走り抜くことで何かを変える決心をして。

「テレビが私を育ててくれたから、テレビに恩返しをしたい」
そんな思いも、100km完走に込められていたという。
彼女の人生に、大きな成功と挫折、苦悩を同時もたらしたテレビ。
地獄の苦水を、何度もなめたことだろう。
それでも彼女は、テレビに感謝する。
あっぱれ。

挫折は大きなバネになる。
克服することで、大きな生きる力と豊かな人間性が育まれる。
障害や壁が大きければ大きいほど、人は成長するという。
人生に大きな障害など、誰もが望まないだろうが
障害や壁に突き当たる者には、
あらかじめ、それを克服できる力が与えられているといわれる。
そして、杉田もおそらくはその力を知っていて、
勇気を持ってその壁を克服したに違いない。
これから、彼女はまた大きく変わるんだろうな。

そして、昨日は対照的なもうひとりの女性ランナーが印象に残った。
オリンピックで優勝候補とされ、
驚異の世界記録保持者でもあるイギリスのラドクリフ。
「私は他のどの選手よりも速いのよ」
そんな自信に満ちた言葉どおり、
序盤から彼女は余裕の走りで先頭集団をリードしていた。

気温30度を超える暑さと激しいアップダウンを繰り返す
アテネのコースは予想以上に過酷だった様子。
環境に適応できなかった選手達が道ばたで嘔吐し、
かつて見ないほどの勢いで有力選手が次々とリタイアしていく。
結果的には2割近くの選手がリタイアするという前代未聞のレースだった。

ラドクリフはそんな選手達をよそに、
余裕と貫禄で先頭集団をリードし続けた。
期待の日本人3選手ほか、メダル候補の10数人が
ラドクリフの後ろや横にぴたりとついて走り続けた。
誰もが彼女を意識し、ペースを合わせるのに必死に見えた。

ところが、中盤を過ぎた上り坂で、
突然、日本の野口みずきがスパートを切って抜け出した。
ここから、先頭集団は徐々にばらけ、
トップを野口、そしてアフリカ勢、ラドクリフがそれを追いかける。

ラドクリフにとって、それは予想もしなかったことなのか、
必死に前のふたりを追うその目に焦りが見えていた。
このまま行けば、第3位。銅メダルの状況だ。
しかし、彼女にとって銅メダルは屈辱を意味するに違いない。
なぜなら、彼女は他の誰より速いと自負していたのだから。

そして36km地点で、とんでもないことが起きる。
なんとかのプライド高きスピードの女王、ラドクリフが、
こともあろうに走るのを止め、路肩で足をとめてしまったのだ。
自分に何が起こっているのかわからずに狼狽するラドクリフ。
前を見て、後ろを見て、再び走ろうとするが足が動かない。
そしてその場に腰を落とし、泣き崩れてしまった。
まさかの女王の棄権。衝撃だった。

野口に不意をつかれリードされて、
必死に追いかけたが追えども追えども3番目。
その差は、走れども埋まらない。
後からはそれをさらに必死で追いかける選手の姿。
ともすれば、銅メダルも無理…
そんな屈辱のシーンを思い浮かべてしまったのだろうか。
そしてそのプレッシャーと恐怖は、
もう彼女の足を1歩も突き動かすことはなかった。
おそらく彼女のプライドは、ズタズタだ。
号泣するその姿が痛々しかった。

そして野口は後に続く驚異、ヌデレバを
最後まで振り切って、堂々の金メダルを獲得。
小さなカラダで、最高の栄冠を勝ち取った。
戦略的なレースを仕掛け、根性と精神力で手にした勝利。
野口はゴールインの後、グラウンドに倒れ込んだ。
両者の勝敗を分けたのは、いったい何か。
それは、単に過酷なロード環境だけではないはず。

勝利の栄光の影には、数々の挫折のドラマがある。
野口の勝利の裏で、
絶対的な実力をうたわれたラドクリフが挫折を味わった。
おそらくはこれまでに経験したことのない挫折と屈辱。
彼女はこれから、その壁とどう向き合っていくのか。

2004年8月22日は、
他人の「走る」という行為を通して、
両極端のドラマを見ることになった。

人はいったい、何のために走るのか。
そんなことを思いながら、自分もちょっと走ってみたくなった。

感謝。





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Last updated  Aug 23, 2004 11:08:38 PM
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