|
カテゴリ:カテゴリ未分類
24時間テレビの放送後、取材や講演の問い合わせが相次いでおりましたが、
ひと月が過ぎて、ようやく、落ち着いた感じがします。 きのうは、会社を卒業された先輩から 「はなちゃんも連れておいで」と誘われ、 夕食をご一緒させていただきました。 先輩は今、がんの治療中。 「はなみそ」を読んでくれたそうです。 「お前が大変だったときに、俺は何もしてやれんかった」と 泣きそうな顔で謝罪されました。 こうやって、誘っていただくだけでも、ぼくはうれしいのです。 ぼくの方こそ、入社したときからずっとお世話になっているのに、 不義理ばかりしてごめんなさい。 「はなちゃんは、どうや。いじめられたりしとらんか」 と、娘のことも心配もされておりました。 本がドラマ化されたことで、多くの皆様から、同じようなことを聞かれます。 「うわついているのではないか」とのご指摘もあります。 漠然とした不安です。 根拠はないのですが、よく、分かります。 ドラマの最後にひまわり畑に父と娘が登場するシーンがあります。 ぼくは、脚本を読んでいたので、放送前から知っていました。 番組のために上京する前日、 はなが小学4年のときに描いた ひまわり畑の絵を思い出しました。 ドラマの翌日、ぼくたちは日本武道館で生出演の予定でした。 「はなちゃん、日本武道館に ひまわり畑の絵を持って行こうか」 と、娘に提案したところ、 「パパ、余計なことはせんでいい。 ドラマだけでじゅうぶん」と却下されました。 うわついているのは、パパのほうでした。 心配されている皆様。 娘は多分、大丈夫です。 今朝、先輩から電話がありました。 「きのうの余韻に浸っとるぜ。いい時間やった。 来てくれて、ありがとう。はなちゃんの本は神棚に飾っとるからな」 こんな素敵な人たちに囲まれています。 ぼくたちは多分、大丈夫です。 はなちゃんのみそ汁 文春文庫 / 安武信吾 【文庫】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|