演劇、観劇のカフェ

2007/11/16(金)01:48

『Super Live』(11/14-18)

コンサート、舞踏、オペラ(55)

マテ・カマラス、姿月あさと、武田真治が競演するライブです。 この3人、ピン!ときませんか? それぞれ、梅田芸術劇場で、1000daysシアターで、日生劇場で、彼らの演じる『エリザベート』のトートを観たことがあります。 ライブのMCでも語られましたが、やはりそれが3人が競演するきっかけとなったようです。 さて、銀河劇場に足を踏み入れると、そこは死の世界・・・? 『エリザベート』の舞台を思い起こさせるようなセットに、観客の期待はトートのナンバー、というところでしょうか。 しかし、エンターティナーが3人集まると、その世界は3倍以上にも広がります。 マテは国境を越えて活躍する俳優であり歌手です。宝塚で男役トップだった姿月の華やかな存在があり、そして武田にはサックス奏者としての腕があります。 観客の期待以上のミュージカル・ナンバーと、マテが嬉しそうに「みなさんを驚かせる」という演目、ジャンルを越えて三人が選曲した楽曲で客席を盛り上げました。 それにしても、ミュージカル・ナンバーを歌うマテの視線と表現力には、その歌だけで世界が成立する威力がありますね。ついつい引き込まれてしまいます。 さて、芝居でしか知らなかったマテ・カマラスですが、さらに凄いカリスマ性を感じました。 彼が一言発しただけで、観客全員がスタンディングで両手を振って彼の歌に応えています。 衣裳替えから戻って途中から舞台に現れた武田の「凄いことになってる!」という言葉で周囲を見回すと、観客みんなが笑顔で振り付けを楽しんでいました。 自由な発想とエンターテイメントのプロのステージ。 ああそうだ、今日は一人で観に来たんだった。なんて、帰るころに気が付いたりして。 構成・演出・振付・広崎うらん、音楽監督・岡崎司、美術・磯田ヒロシ、照明・高見和義、衣裳・矢野恵美子 (天王洲 銀河劇場にて) ※この後は、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで公演が行われます。(11/23-25)

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