在留邦人
中国で、色々な人と話していると、「最近、日本人増えましたね~」とお聞きする。実際、数値的にどの様に変化しているのか気になったものだから、この休みにちょいと調べてみた。出所先は、外務省の海外在留数調査統計に求めた。中国地域の在留邦人数全体では、97年 46,821人、98年 44,657人、99年 43,997人、00年 46,090人 01年 53,357人 02年 64,090人となっている。進捗率は、この6年間で約136.9%と大きい。3割増。一時期、在留邦人数も減少しているが、96年から急激に減少した投資減による影響だろう。逆に、2000年の中国WTO加盟による、第3次投資ブームが急激な増加を招いていると言ったところだろう。さらに、それぞれ都市別に見ると、中国の状況が良く判る。香港での在留邦人数推移は、97年 26,600人、98年 25,118人、99年 23,480人、00年 22,924人 01年 24,356人 02年 26,267人となっている。00年までは、香港の地場経済の低迷と、日本の金融業界のリストラが進んだ事が要因であろう。しかし、01年からの増加は、製造業中心に登記を香港におきながらも、深セン等の華南工業地帯への出張・展開が顕著な証拠、と言った所かな。加工センター拠点のさらなる展開かな?北京での在留邦人数推移は、97年 4,602人、98年 4,740人、99年 4,735人、00年 4,815人 01年 5,320人 02年 7,130人となっている。この数値以前に、私が留学していた時期に比べても、確かに北京の日本人コミュ二ティーが大きくなっていると感じていたが、確かに数値が全てを物語っている。01年以降の伸びが顕著だ。中国展開の上で、企画部門や本部を首都北京に置く企業、公的機関も増え、情報収集拠点になっている姿が良く判る。実際に、大学拠点数より留学生も多く、在理由届けを出していない人間、旅行ビザで来ている人間を足すと、1万人は突破している事だろう。あ~北京に住みたいな~そして、最後に上海。上海での在留邦人数推移は、97年 5,251人、98年 5,832人、99年 6,332人、00年 8,370人 01年 10,133人 02年 15,718人と他を圧倒して驚異的。6年間で約299.3%と約3倍。世界の都市別在留邦人数順位も、24位→22位→18位→14位→13位→10位と、とうとうトップ10入り。更に、前述ビザの習得状況や、上海他地域を加えると、香港値域を既に凌駕しているかもしれない。投資が上海に集中している事を物語っており、上海外高橋保税区を中心とした、内販拠点の展開含めた、企業の進出が、「華東地区」に集中している事が良く判る。製造業他業種の展開も他地域にはないスピードだし、「上海日系4,000社」をターゲットにしたサービス業含めた商売も更に増えていくことだろう。各地域の日系企業展開の状態などは、数値で見たことで自身良く理解できた。一つ言える事は、想像以上に「華東地区」に集中している事。私は、天津の田舎に住んでおり、正直上海の勢いをココまでとは感じていなかった。天津地域の在留邦人は、他地域に比べると微増に留まっている。数値ははっきり認識していないが、在留届を出していない人含めても1,500人~2,000人程度だろう。改めて、「天津って田舎」なんだな~と思ったな。( ̄~ ̄)ξP.S.外は、まっ黄色・・砂が舞って、本格的な黄砂がやってきた!!