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カテゴリ:サンレモの歌手たち
★ニュー・トロルス (compl) New Trolls 1967年に結成されたイタリアのヴォーカル・インストゥルメンタル・バンドで、後にイタリアを代表するイタリア・プロクレッシブ・ロック・バンドになります。解散、再結成を繰返し、メンバー交代を重ね派生バンドも輩出しながら、現在(2015年)まで演奏活動を続けています。 メンバーについては、書き進めていく中で、その当時のメンバーを紹介していきます。
SP-1445
ニュー・トロルス(New Trolls)結成のメンバー(67〜72年) ・ヴィットリオ・デ・スカルツィ (Vittorio De Scalzi) ヴォーカル、ギター1949 年 11 月 4 日ジェノヴァ生 ・ジャンニ・ベッレーノ (Gianni Belleno) ドラムス1949 年 2 月 17 日ジェノヴァ生。 ・ニコ・ディ・パロ (Nico Di Palo) ヴォーカル、ギター:本名ドメニコ・デ・パロ(Domenico De Palo) 1947年12月4日ジェノヴァ生。 ・マウロ・キアルージ (Mauro Chiarugi) キー・ボード (設立当時はロベルト・ロッゼト(Renato Rosset)翌68年脱退のもよう) ・ジョルジョ・ダダモ (Giorgio D'Adamo) ベース1948年生、2015年10月19日没 ※マウロ・キアルージ以外は69、71年サンレモ音楽祭に出場したメンバーです
ダダモ、ディ・スカルツィ、デ・パロの作った“Annalisa”は1970年ヒット・ランク76位に入りました。
SP-1427 (1970年2月 Cetra – Fonit Cetra) Annalisa (アンナリーザ)/Allora mi ricordo SP-1427 SP-1428 SP-1428 (1970年4月 Cetra – Fonit Cetra) Una Nuvola Bianca (白い雲) /Corro Da Te (逃避)
2枚目“白い雲”はナツノディスク・フェスティヴァルで参加曲止まりです。
2枚目のアルバム「NEW TROLLS」、ヒット曲を集めたベスト盤で何度も再発されています。
LPX- 7 LPP- 422 LPX- 7 (1970年Cetra – Fonit Cetra) New Trolls (raccolta di singoli) SFC-100 (1976年Special 3000 FC – Fonit Cetra) NEW TROLLS [Reissue] PL- 410 (1980年Pellicano – Fonit Cetra) NEW TROLLS [Reissue] LPP- 422 (1991年Pellicano – Fonit Cetra) NEW TROLLS [Reissue] 1.Una Miniera (鉱山) 2.Cosa Pensiamo Dell'Amore (愛について思うこと) 3.Lei Mi Diceva (打ちあけられて) 4.Quella Musica (その音楽) 5.Corro Da Te (逃避) 6.Sensazioni (センセーション) 7.Una Nuvola Bianca (白い雲) 8.Annalisa (アンナリーザ) 9.Un'Ora (ひととき) 10.Io Che Ho Te (君だけのぼく) 11.Visioni (幻想) 12.Davanti Agli Occhi Miei (瞳にうつる君) SFC-100 PL- 410
SP-1445 (1970年11月 Cetra – Fonit Cetra) La più bella sei tu/Come Cenerentola ※ジャケット画像は顔写真画像をご参照 12月、パラディージ(Giulio Paradisi)監督のザ・トリップ (The Trip) 主演映画「Terzo Canale - Avventura a Montecarlo」で音楽担当をした彼らのサントラ盤がRCAイタリアーナから出ました。映画には主役のザ・トリップの他RCAのロック系バンド、歌手が出演しています。
PM-3563 (1970年 RCA Italiana - RCA Italiana) Autostrada/Il nulla e la luce PM-3563 SP-1449 SP-1449 (1971年 Cetra – Fonit Cetra) Una Storia (ある物語)/Il vento dolce dell'estate
年が明け71年サンレモ音楽祭に“ある物語”出場します。セルジョ・エンドリゴ自作自演曲ではデミス・ルソス(Demis Russos)でしたが、直前にルソスのフォノグラムもエンドリゴのフォニット・チェトラも不参加。エンドリゴ達は前代未聞の自費出場をします。 ニュー・トロルスには大きな転機、幸運となります。エンドリゴの編曲者ルイス・エンリケス・バカロフ (Luis Enriquez Bacalov)と出会い、「コンチェルト・グロッソ」の制作に繋がります。
71年2枚目は夏のディスク出場曲“か100年“でまたもや参加曲止まり。
SP-1453 (1971年 Cetra – Fonit Cetra) Venti o cent'anni (20年か100年)/Una vita intera SP-1453 LPX- 8 LPX- 8 (1971年Cetra – Fonit Cetra) Concerto grosso per i New Trolls (コンチェルト・グロッソI) 1.Concerto grosso :1°Tempo: Allegro (コンチェルト・グロッソI:アレグロ) 2.Concerto grosso :2°Tempo: Adagio (Shadows) (同:アダ-ジョ) 3.Concerto grosso :3°Tempo: Cadenza - Andante Con Moto (同:カデンツァ) 4.Concerto grosso :4°Tempo: Shadows (Per Jimi Hendrix) (同:シャド-ズ) 5. Nella Sala Vuota (空間の中から)
エンドリゴの2人の旧友セルジョ・バルドッティ(Sergio Bardotti)がプデュース、バカロフが作・編曲とオーケストラを指揮した壮大なロック・シンフォニーでイタリア・プログレッシブ・ロックの代表作となります。LPと2枚にシングルが発売されました。このレコーディングからキーボードのマウリツィオ・サルヴィ(Maurizio Salvi)が参加しました。
SP-1456 (1971年 Cetra – Fonit Cetra) Adagio/Allegro SP-1456 SP-1460 SP-1460 (1971年9月 Cetra – Fonit Cetra) La prima goccia bagna il viso (1ª parte)/(2ª parte)
またマウリツィオ・ルチーディ(Maurizio Lucidi)監督のスリラー映画「La vittima designata(定められた生贄)」」の映画音楽として作られた、サントラ盤としてプロモートされたのも大きく貢献し、アルバムは80万枚72年年間ベスト・アルバム11位のメガヒットでした。そしてロック・バンドして初のファン・クラブも結成されました。
翌年今度はTVドラマ「Joe Petrosino」の音楽を出します。このドラマにはフレッド・ボングストの歌“La canzone di Frank Sinatra”/“ 4 colpi per Petrosino”も挿入されていました。
SP-1494 (1972年10月 Cetra – Fonit Cetra) Black hand/ Percival (ペルチヴァル) SP-1494 LPX- 12〜3 LPX- 12〜3 (1972年Cetra – Fonit Cetra) Searching for a land (見知らぬ桃源郷の探索) 1-1. Searching (探索) 1-2.Percival (ペルチヴァル) 1-3.In St. Peter's Day (聖ペテルの日に) 1-4.Once That I Prayed (一度の願い) 1-5.A Land To Live A LAnd To Die (生の世界、死の世界) 1-6. Giga (ジグ) 1-7.To Edith (エディスに) 2-1.Intro (イントロダクション) 2-2.Bright Lights (輝ける光明) 2-3.Muddy Madalein (泥まみれのマダレイン) 2-4.Lying Here (安らぎの世界)
このアルバムの特徴は英国集出を意識したのか英語で歌われています。イタリアのプログレ盤では初の2枚組スタジオ録音、ライヴ録音)です。この盤からドラムスのジョルジョ・ダダモが抜け、フランク・ラウジェッリ(Frank Laugelli)に変わりましたが、ライヴ盤には元のメンバーのジョルジョ・ダダモがベースで参加していました。
2枚組の前作は英語で歌い年間ベスト・アルバム55位と販売面は予測外成績でした。以降イタリア語に戻されました。「コンチェルト・グロッソI」はバカロフのオーケストラ色が強く、彼らのファンには純粋に5人が演奏している「UT」を支持する人も多くあります。けれどこれも73年年間ベスト・アルバム91位と奮いません。
LPX- 20 (1972年Cetra – Fonit Cetra) UT (UT/ニュー・トロルス) SFC-138 (1977年Special 3000 FC – Fonit Cetra) UT (UT/ニュー・トロルス) [Reissue] 1.Studio (スタジオ) 2.Xxii° Strada (22番通り) 3.I Cavalieri Del Lago Dell'Ontario (オンタリオ湖の騎士達) 4.Storia Di Una Foglia (木ノ葉の物語) 5.Nato Adesso (誕生) 6.C'è Troppa Guerra (大戦争) 7.Paolo E Francesca (パオロとフランチェスカ) 8.Chi Mi Può Capire (誰が知るか) LPX- 20 SFC-138
この間の状況でリーダーのデ・スカルツィ以外のメンバーが脱退(或はデ・スカルツィが見捨てられる)し、バンドが2分されます。
脱退した4人は夫々の名前ニコ、ジャンニ、フランク、マウリツィオ(Nico, Gianni, Frank, Maurizio)をバンド名にし、ジャケットは黒と白の?マークのアルバム「クエスチョン・マーク/子供たちの唄、大人たちの唄」を出しました。
LPX- 22 (1973年Cetra – Fonit Cetra) Canti D'Innocenza - Canti (クエスチョン・マーク/子供たちの唄、大人たちの唄) (Nico, Gianni, Frank, Maurizio) PL- 412 (1980年Pellicano – Fonit Cetra) Canti D'Innocenza - Canti (クエスチョン・マーク/子供たちの唄、大人たちの唄) (Nico, Gianni, Frank, Maurizio) [Canti D'Innocenza] 1.Innocenza, Esperienza (無垢) 2.Signora Carolina (カロリーナ嬢) 3.Simona (シモーナ) [Canti D'Esperienza] 1.L'Amico Della Porta Accanto (次のドアの友人) 2.Vecchina Amica (年老いた友) 3.Angelo Invecchiato (年老いた天使) LPX- 22 PL- 412
一方デ・スカルツィは先にバンドを離れたベースのジョルジョ・ダダモを呼び戻し、ジャズ畑のキーボードのレナート・ロッセト(Renato Rosset)、ドラムスのトゥリオ・デ・ピスコーポ(Tullio De Piscopo)、サックスのジョルジョ・バイオッコ(Giorgio Baiocco)でN.T.アトミック・システム(N.T.Atomic System)を起ち上げ、ジェノヴァにある父の会社スタディオG (Studio G)でアルバムを制作しだしました。
両者はニュー・トロルスのバンド名の使用をめぐり訴訟を起こし争いました。結果はデ・スカルツィ側が勝ち、ニュー・トロルスの使用権を得ました。アルバム名を「アトミック・システム」にし73年リリースします。
MAGL-18003 (1973年 Magma – Ricordi) Atomic System (アトミック・システム) 1.La Nuova Predica Di Padre O'Brien (父オブライエン) 2.Ho Visto Poi (オ・ビスト・ポイ) 3.Tornare A Credere (真実に向かって) 4. Ibernazione (冬眠) 5. Quando L'Erba Vestiva La Terra (美しい世界) 6.Butterfly (バタフライ) MAGL-18003 MAGL-18005 MAGL-18005 (1973年 Magma – Ricordi) Tempi Dispari (ティンピ・ディスパリ/ニュー・トロルス・ライヴ) 1.7/4 (Settequarti) (7/4) 2.13/18 (Trediciottavi) (13/18)
ジェノヴァのアルキオーネ劇場でのライヴ・コンサートを収録した盤も続いて発売します。
ニュー・トロルスの国内盤 SR- 736 (1972年3月 SEVEN SEAS - キング) 30cmLP第7回ヴェネチア音楽祭 (VII VENEZIA MOSTRA INTERNAZIONALE FESTIVAL) 10.しずくはほほを濡らす (LA PRIMA GOCCIA BAGNA IL VISO)
SR- 736 GXF-2043
ニュー・トロルス3は次回に続きます
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Last updated
2016.05.26 08:16:54
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