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カテゴリ:サンレモの歌手たち
★G.メン (compl) G. Men イタリア半島のアドリア海側の付け根辺りにある海岸リビエラの中心の小都市リミニ(Rimini)で結成された4人編成バンド、ブリティッシュ・ビートからメロディック・ポップ・バンドに変わっていきました。
活動期間:1968 – 1978 所属レコード会社: Boston, Edig サンレモ音楽祭出場1回:1975年参加
サンレモ音楽祭出場メンバー ・ジルベルト・カザーリ(Gilberto Casali) ピアノ、アコーディオン ・ティノ・カヴァッリ(Tino Cavalli) ヴォーカル、ギター、フルート(1971年~)、イジェーア・マリーナ(Igea Marina)生。: ・ジルベルト・グァルディーニ(Gilberto Guardini) ・ガブリエレ・グァルディーリ(Gabriele Guardigli)
バンドは1967年イタリア半島付け根アドリア海側のエミリア・ロマーニャ(dell'Emilia-Romagna)州のダンスホールから活動を開始しました。
実は結成メンバーを含め交代したメンバーも不明な点が多く、サンレモ音楽祭出場メンバーは2009年パニーニ(Panini)社刊エディー・アンセルミ(Eddy Anselmi)著「Festival di Sanremo - Almanacco illustrato della Canzone Italiana」を、その他はウィキペディア・イタリア版などを参照していますが、正確なメンバー交代の資料はありません。
G.メンの結成時構成メンバー • ジョルジョ・ベルサーニ(Giorgio Bersani)ヴォーカル、ハモンドオルガン、サヴィニャーノ・スル・ルビコーネ(Savignano sul Rubicone)生。 • ジョルジョ・トニャッチ(Giorgio Tognacci) (nato a Bellaria: ヴォーカル、ギター(1967年~70年) • レンツォ・ペサネージ(Renzo Pesaresi) (nato a Bellaria): ドラムス、コーラス ・ドリアーノ・ビオンディ(Doriano Biondi)ベース、サヴィオ(Savio):生。
彼らの地元エミリア・ロマーニャ州のファエンツァ(Faenza)に本社を置く音楽出版社とレコード会社を持つガレッティ・グループの関係者に見出され、ボストン・レーベルと契約することが出来ました。
彼らの故郷はカサデイ(Casadei)一族の出身地、根拠地でダンスホール音楽のリショ(Liscio)の聖地でした。ガレッティ・グループのオーナーで作曲家、楽団主アンジェロ・ガレッティ(Angelo Galletti)も自分の楽団はリショ楽団でした。
G.メンのデビュー・シングルA面はペルゴーリ(Pergoli)、アンジェロ・ガレッティ、アルベルト・アッロドリ(Alberto Allodoli)の作、B面もガレッティとアッロドリ作でした。ペルゴーリは・ガレッティのペンネーム、アッロドリはG.メンと同時期のバンド、ニュー・ブラックメン(New Blackmen)のメンバーでした。両面とも出来が良くローカル・ヒットして彼らの初期の代表作になります。
BEM-0004 (1969年 Boston - Galletti) Il Canto Dei Ragazzi/Se Mi Lasci BEM-0004 BEM-0010 BEM-0010 (1970年 Boston - Galletti) Santa Maria/Nei Sogni Miei
2枚目A面“Santa Maria”はガラっと変わり、マイナーで泣きが入る曲、さぞかし日本のGSが歌えば受けるような曲、B面はビートニックなデビュー曲と同傾向の曲でした。 71年にヴォーカル、ギターのジョルジョ・トニャッチが脱退し、ヴォーカル、ギター、フルートのティノ・カヴァッリ(Tino Cavalli)に交代しました。シングル盤“Tu Sola”が発売されます。B面の“Il Ragazzo Di Heidelberg”はアルバム未収録曲と思います。
BEM-0014 (1971年 Boston - Galletti) Tu Sola/Il Ragazzo Di Heidelberg BEM-0014 BEM-0019 BEM-0019 (1972年 Boston - Galletti) Sensazione Di Un Mattino/Quando Sono Con Te
72年に出たシングル“Sensazione Di Un Mattino”のB面“Quando Sono Con Te”もアルバム未収録曲だと思います。この頃は年に1枚しかシングルが出ていません。73年は“La Storia Di Me E Di Te”が出ましたが、いずれも何の情報も見付けられませんでした。
BEM-0024 (1973年 Boston - Galletti) La Storia Di Me E Di Te / Guarda Te Stesso BEM-0024 ZSKE-55373 ZSKE-55373 (1973年Edig – RCA Italiana): In Fondo Agli Occhi Tuoi - Complesso G. Men 1.La Storia Di Me e Di Te [BEM-0024] 2.In Fondo Agli Occhi Tuoi 3.Tu Sola [BEM-0014] 4.Guarda Te Stesso [BEM-0024] 5.Amarezze e Delusioni 6.Legato Ai Ricordi 7.Se Mi Lasci [BEM-0004] 8.Mia Cara Amica 9.La Nostra Libertà 10.La Colpa 11.Ma Se In Fondo Al Cuore 12.Sensazioni Di Un Mattino [BEM-0019]
73年の途中からボストンを含むガレッティ・グループはRCAイタリアーナに販売権を委託しあ、世界進出を目指しエディグ(Edig)・レーベルを前面に出し新たな展開を始めます。G.メンもエディグからファースト・アルバムを発売しました。You-Tubeでアルバム全曲が聞けます。
ZSKE-55377 (1974年 Edig – RCA Italiana) G.Men 1.Riflessioni 6.Preghira 7.Notte Amara 8.Storia Di Uomini 9.Errori Tuoi 10.Quei Momenti ZSKE-55377
RCAイタリアーナの傘下に入ったおかげでG.メンは75年サンレモ音楽祭に“今日”で出場しましたが、入賞することは出来ませんでした。
ZE-50286 (1975年2月 (BOSTON (EDIG) – RCA Italiana) Oggi (今日)/Riflessioni ZE-50286 ZSKE-55380 ZSKE-55380 (1975年Edig – RCA Italiana) Oggi 1.Notte Amara 2.Storia Di Uomini 3.Amarezze e Delusioni 4.Errori Tuoi 5.Oggi (今日) [ZE-50286] 6.La Nostra Libertà 7.Riflessioni [ZE-50286] 8.La Storia di Me E Te 9.La Colpa 10.In Fondo Agli Occhi Tuoi 11.Preghira 12.Se Mi Lasci [BEM-0004]
同年サンレモ音楽祭出場曲“今日”の入ったセカンド・アルバム「Oggi」を出します。
76年シングル盤“Qualcosa È Rimasto”を出します。これ以降のレコード発売が確認できません。これがG.メン最後の盤になったようで、78年解散しました。
ZE-50288 (1976年 Edig – RCA Italiana) Qualcosa È Rimasto/Tramonto ZE-50288 SAF-006 SAF-006 (1997年 Giallo – Giallo Records) CD The Best Of Edig 1.Se Mi Lasci [BEM-0004] 2.Il Canto Dei Ragazzi [BEM-0004] 3.Sensazione Di Un Attimo 4.Quando Son Con Te 5.La Storia di Me E Te 6.Guarda Te Stesso 7.Santa Maria [BEM-0010] 8.Nei Sogni Miei [BEM-0010] 9.Qualcosa È Rimasto 1~9:I G.Men、10~15:The Blackmen、16~17:Under 21、18:Hellza Poppin、19:I King's Stars、20:Sergio (109)、21:The Blackmen
97年エディグで活動したバンドを集めたアンソロジーが「The Best Of Edig」がCDで発売され、G.メンは9曲収録されました。
G.メンの国内盤はありません、以上です。
★ナンナレラ (vf) Nannarella 本名アニタ・ナンヌンツィAnita Nannunzi) 1946年4 月 22日にローマ生。
活動期間: 所属レコード会社:Cetra サンレモ音楽祭出場1回:1975年参加
1971年に伝統的様式にのっとったレパートリーを独学で学び、ギターの弾き語りで伝統的なローマ地方の民謡、俗謡を現代に体現する民謡歌手としてデビューしました。 後に伝統的なローマの民謡、俗謡を再構築して新しいカンツォーネを目指したアルバムを製作しました。
LPP- 218 (1973年 Cetra - Fonit Cetr) Nannarella – Chi Offenne Roma Offenne Mamma Mia 1.Passione Romana 2.La Popolana 3.Notte Serena 4.Pupetta 5.Pupo Bionno 6.Er Braccialetto 7.Er Canto Der Carcerato 8.Lima Sorda 9.Povera Giulia 10.Madonna Dell'Urione 11.Stornelli Sulle Donne LPP- 218
75年サンレモ音楽祭に“星の下で”で出場しました。この出場曲も入ったセカンド・アルバム「Nannarella – So' Stato A Vede' Romolo Balzani」で、このアルバムタイトルとなったロモロ・バルザーニ(Romolo Balzani)は戦前、戦後通じてローマの歌を作り歌ったひとです。
サンレモ音楽祭出場曲“星の下で”もバルザーニの作詞・作曲になっています。彼は62年4月24日に亡くなっているので、出場曲がサンレモの規定である未発表の新曲なのか心配になるところです。 “星の下で”はナンナネラの現代的ローマ民謡と解釈すべきでしょうか?入賞することはできませんでした。
SP-1574 (1975年 Cetra - Fonit Cetr) Sotto Le Stelle (星の下で)/Stornellata Alle Donne SP-1574 LPP- 279 LPP- 279 (1975年 Cetra - Fonit Cetr) Nannarella – So' Stato A Vede' Romolo Balzani 1.Sotto Le Stelle (星の下で) 2.Cunnola Senza Amore 3.Giuramento 4.Madonna Senza Core 5.L'Eco Der Core 6.Notte De Dorcezza 7.Luce Nera 8.Core De Mamma 9.Notte Stellata 10.Barcarolo Romano (ローマの舟唄)
サンレモ以降もローマの歌を歌い続けたと思いますが、芸能界、レコード界でナンナネラの名前を見かけることがなくなりました。
(ご参考)ロモロ・バルザーニ (Romolo Balzani) https://it.wikipedia.org/wiki/Romolo_Balzani 1892年4月4日-1962年4月24日ローマ生・没、自作自演歌手、俳優。 代表作は“ローマの舟唄(Barcarolo Romano)”。戦前・戦後を通じ、ローマを題材にした曲を作り歌い、20世紀に作られた曲でありながらローマ民謡として愛され続けています。 セルジョ・チェンティ (Sergio Centi)やナンナネラの先輩格でサンレモ音楽祭出場歌手ガブリエラ・フェッリ (Gabriella Ferri)などにより幅広く歌われています。
CD-109
ナンナレラの国内盤はありません、以上です。
★ガブリエラ・サンナ (vf) Gabriella Sanna 1958年8月31日にフィレンツェの西40kmピサに近い都市ルッカ (Lucca)生、歌手。
活動期間: 1975年 所属レコード会社:Cetra サンレモ音楽祭出場1回:1975年参加
ピアノを勉強している学生で、17才以下(未成年)の歌手としてジャンニ・メッチア(Gianni Meccia)の後援の元に活動を始めました。メッチアはブルーノ・ザンブリーニ(Bruno Zambrini)と彼女の唯一輝かしい経歴であるサンレモ音楽祭に出場するための曲“今君に満足(Adesso Basti Tu)”を書き、プロデュースしました。
SP-1576 (1975年2月 Cetra – Fonit Cetra) Adesso Basti Tu (今君に満足)/Così, Non Sogno Mai SP-1576 SP-1586 SP-1586 (1975年 Cetra – Fonit Cetra) Adesso Che C'è Un'Altra/ Così Non Sogno Mai
2枚目のシングル“Adesso Che C'è Un'Altra”もメッチアとサンブリーニが作り、メッチアがプロデュースしました。しかし彼女の情報はこの2枚のシングル盤のみで、ぷっつりと途絶えてしまいました。
ガブリエラ・サンナの国内盤はありません、以上です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.08.24 08:40:11
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