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カテゴリ:オフィスから
これまで定説のように語り継がれていた長時間歩行の減量効果に対して待ったをかけるが如く報告された短時間複数回歩行の減量効果は記憶に新しいところではあるが、厳密に考えればこの報告から理解出来ることは、これまで多くの人が誤った認識をしていたのは長時間歩行でなければ体脂肪がエネルギー源として利用されないということに他ならない。
すなわち、これまでは運動開始後20分を経過しなければ体脂肪がエネルギーとして利用されないという考え方に基づき実施されていた長時間歩行に対する認識が誤りであり、長時間歩行の減量効果が、短時間複数回歩行の減量効果に劣るという訳ではない。 むしろ、体脂肪燃焼量という面から考えれば長時間歩行の方が効果的であると考えることも出来る。 但し、運動経験の少ない人、あるいは、忙しい人等にとって短時間複数回歩行の減量効果が持つ意義は大きいといえよう。 そのような側面からみた時に非常に興味深い研究結果がこの程、報告された。 1日4回の短時間歩行は、1日1回の長時間歩行よりも降圧効果の持続時間が長いことが報告されたのである。 Janet Wallace(インディアナ大学健康・体育・レクレーション科)らのグループは、高血圧前症(注)と診断された20人に対して、1回10分間×4回の歩行と、1回40分間×1回の歩行を行なった場合における降圧効果の持続時間等に関する比較・検討を行なった。 注)高血圧前症とは、収縮期血圧が120~139mmHg、拡張期血圧が80~89mmHgの場合を指し、高血圧症につながる前段階の状態であると定義される。 その結果、短時間複数回歩行ならびに長時間歩行のいずれについても降圧効果がみられたが、長時間歩行群ではその持続効果が7時間だったのに対して、短時間複数回歩行群では11時間と高値を示した。 この報告では、なぜ短時間複数回歩行の方が一過性の降圧効果が高いのかについて明らかにされていない部分が多く更なる研究が必要であるが、今回の結果は長時間に及ぶ運動がスケジュール的に無理な人の意欲を引き起こす上で重要な意義を持っていることが示唆された。 1日に40分間の運動を行なうための時間を確保することが不可能な人でも10分間を4回確保することは可能であるのかもしれない。 が、実際には何かと理由をつけて、その時間すら確保出来ない(確保しない)人が圧倒的に多いのだが・・・ いずれにしても、一過性の効果であるにせよ、長時間歩行に比べ短時間複数回歩行の方が降圧効果が高いことは非常に興味深い知見である。 今後の研究に注目していきたい。 >>>>>本日のステイタス カラダ:■■□□□(40%) アタマ:■■■□□(60%) ココロ:■■■□□(60%) >>>>>本日の一言 エントリーのタイミング乱れがち・・・ スポーツブログに参加中!・・・よろしければ→ ●好評!?連載中「コーチングダイアリー」をまとめ読み! 【コーチングダイアリー@メールマガジン】 ●きっとあなたに最適なダイエット方法が見つかる!? 【リアル☆ダイエット@メルマガ】 >>>>>LINE UP □■パーソナルトレーニング □■ストレングス&コンディショニング □■総合スポーツ情報サイト「athlete-web.com」 □■パーソナルトレーナーNOGUCHI'S Eye □■生活体力向上塾 □■リアル☆ダイエット □■エリア・トライアスロン □■エンデュランススポーツクラブClub-e □■スポーツリーダーズネット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.27 17:22:50
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