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カテゴリ:+ 愛に生き恋に生き +
それもまた人生。
本日はエステの日。施術を終えて支払をするべく受付へ戻ると、カウンター越しに何やらもめているおばさんと受付嬢が。 隣で精算手続きをしてもらいながら聞くともなしに聞いていると、どうやら支払のうちの3000円分が納得いかない、とおばさんが主張している。受付嬢の説明によると、前回3000円安かったのは、何かのキャンペーンでサービスだったらしい。が、おばさんは「前は同じコトしてもらって(3000円)安かったのに」と繰り返すだけ。受付嬢も、「受付時にも、施術前にも(エステティシャンから)料金の確認はさせていただきましたよね」と譲らない。そらそーだわな。 確かにこのサロンでは(って、他のサロンは知らないが)、受付時と個室に入ってエステティシャンからの合計二回、「××というコースで、料金は○○となりますが間違ってないでしょうか?」と毎回尋ねられる。何で同じコトを何度も訊かれるんだろう、面倒くさいなぁ、と思ってたが、こういうこと防止やったワケやね。納得。 しかし両者譲らない攻防に、おばさんの周りを、たぶんいずれも小学校低学年と思われるお姉ちゃんと弟君が走り回っている。人見知りしない子ども達、といえば聞こえは良いが、そこは待合室もかねているので、二人ばかり順番待ちをしているお嬢さんが、わめくわ、走り回すわの すると小さな冷蔵庫を見つけた弟君が言い出した。「おかーさん、ジュース欲しい! 飲んでいい!?」。といいつつ、すでに扉を開けている。駅の売店にあるような中が見える冷蔵庫なのだ。確かに施術が終わったお客さんへのサービスに、ミニサイズのジュースやウーロン茶が入れてあるのだが、それを「ちょーだい」と催促した人をみたのは初めて。お姉ちゃんも「わたし、りんごー」と手を伸ばす。するとお母さん、たしなめるかと思ったら、「おかあさんのお茶も取って!」。 そこまでで精算が終わったので、私は店を後にしたが、いっやー、すげー。施術の効果を求めるのはもっともだが、リラックスした優雅な時間をも楽しみにサロンに来るのものだと思っていたが、安売りスーパーに行くのと同じ感覚で来る人もいるのだ、というのにまずびっくり。私も人様のこと言えた義理ではないが、髪振り乱し、朝寝した寝起きの主婦、といったよれたジャージ姿で外出してきたというのがまたどうも。ああいうのって、楽しいのかな。どうせ休みの日で子どもの面倒をみるなら、子どもが行って楽しいところに連れていってやればいいのに。もうちょっと子どもの手が離れてから、自分の時間を楽しめばいいのに…。 そこまで無責任に考えて、けどなぁ…と思い返す。専業だか兼業だかしらないが、忙しい子育ての真っ最中だからこそ、ああいう時間がお母さんの、オンナとしても支えになってるのかもしらんしなぁ。すっげーオバハンに見えたけど、子どもの年齢から考えると、私よりいくつか若いのかもしれないし。それに何もかもが一緒くたに終了すると、子育ては終わったわ、自己投資は終わってるわ、さ! すぐにでも現役復帰で外に出よう! ってコトで、効率良いのかもだし。 ぼんやり考えながら歩いていると、昼食時だったので、どの店もいっぱい。『お腹空いたなぁ』と待たなくていいマックに入り、車で食べるべくテイクアウトを注文(エステに通いながら、その食生活もどうよ、というご意見は厳粛に受け止めます)。するとどう決着が付いたのか、件の母子が入ってくるではないか! 「ちょっと! クーポン使えるんでしょ、新聞折り込みのヤツ。あるんだけどね、うちに忘れてきちゃったの。クーポン値段でセット3つ頂戴! クーポンはね、あるんだから!」。開口一発、カウンターで高校生(らしき)バイトにカマすおばさん。うひゃあ。 私のヤワな感傷など吹き飛ばす、おばさんの生き様。っていうか、人柄? いやー、もう二度と遭遇しませんように、と祈るばかり。こっちの方が、いたたまれんわい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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