|
カテゴリ:+読み物+
犬丸りん著、1998年角川書店刊、1200円+税。
明日は勤労感謝の日で休日。そっから週末へとなだれ込みますね。空いた日には本を読もう! というワケで、マイ書斎・図書館にてごっそり本を借りてきました。 標題の本は、そのうちの一冊。ただ今マイブームの絲山秋子さんの本をチェックしてたら、隣にあったの。『犬丸りん?「おじゃる丸」のヒト?』と思って借りてきました。そう、「おじゃる丸」のヒトなのはビンゴなんだけど、けっこう文字著作も多いのね(著者プロフによる)。 この本は超短編集でした。一つの作品が、ほんの数ページで、さくさくっと読めちゃう。実は「おじゃる丸」読んだこと(見たこと)ないんだけれど、「かんたんに幸せになりたい」っちゅーコミックエッセイを読んだことがあって、『お。シュール。結構好きかも』とは思ってましたが。 犬丸りんさん、文才もあるヒトだったんだ。ちょっと佐野洋子風味で、はすかいながら暖かいものの見方が、むっちゃイイカンジ。収録中の「ゴールデンヨシキ」や「ラッパー風子」は『明日からも仕事、がんばろうっと』と勇気づけてくれるし、「はなさきじいさん」には人生の真実があるし、「走れ鶴吉」「話したがる女たち」には涙させられた。 こんな作品世界を展開した彼女が、自らの命を絶つ最期を迎えようとは。ご冥福をお祈りするばかりである。もっと彼女の書いた小説を、読みたかったなぁ。合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年11月23日 18時59分13秒
コメント(0) | コメントを書く
[+読み物+] カテゴリの最新記事
|
|