カテゴリ:PCハードウェア
2万円切りの爆安価格で話題になった、ドンキの14インチクラムシェルノートPC「MUGA ストイックPC」を購入してみました。
発売日から各所の店舗で売り切れとなってしまったようですが、発売日の深夜(というか日付変わって翌日)に近所のドンキで入手できました。 画像やらスペックやらは各所にあるので省略。(というかめんどい) 本体よりも箱が小さくてシンプル・しかもスカスカで本体とACアダプタ以外は何枚かの小さな紙切れが入っているだけのパッケージはなかなか。最近のApple製品もそうですが、輸送コストも極力削減ですね。持って帰るのにも都合が良いです。 本体は最初に持ってみたときは意外と軽いかなと言う印象でしたが、落ち着いて片手で持ち上げてみるとわりと重いというか、普段このクラスの大きさのノートPCはLaVie Zを使っているのでどうしても重く感じてしまうのかなと思います。MacBook風のメタリックカラーになっていますが、当然プラスティック筐体です。 で、取り急ぎPCとしての評価を。 ディスプレイは14インチフルHDのIPSパネルということで、画面サイズや解像度は申し分なく、発色や視野角含めて申し分ないです。今や2万円のPCでこんなパネル使えるのか!というくらい。アンチグレアパネルなのも個人的には好印象です。(購入時は簡易保護用フィルムが貼ってあって光沢に見える) ACアダプタが軽量なのも嬉しいところですが、5V2.4Aのアダプタなので、USBコネクタを使うタイプだったらもっと良かったかなと。 OSはWindows 10ですが、当然Home Editionですね。初期状態ではバージョン1703ということで、Creators Updateですね。最初に電源を入れたとき、コルタナさんが大声でしゃべりはじめたので、セットアップするときは自宅やオフィスなど、周りの目があまり気にならないところでやるといいでしょう。 出来ればProfessional Editionにしたいところですが、、、ストアでのアップグレードで1万4千円程度、パッケージだと2万円以上になるのでしょうか。本体価格を考えると微妙です。 スペックについてですが、まあ、いわゆる低価格Windowsタブレットをクラムシェル筐体にしました的な感じです。私の場合、こちらのブログでもいろいろ書いているようにAtom系のシステムはネットブックの頃から使ってきていますので、全く抵抗はありません。実は似たようなスペックでキーボードPC2の一太郎バージョンも購入してたりするのですが、まだいじれてません。 このPCの場合、ストレージ32GB(eMMC)というのが最大の弱点になると思います。ちなみに、Atom x5-Z8350 SoCにはSATAインタフェースは実装されていないと思いますので、eMMCなのは仕方ないのです。OS・アプリの更新でだんだん空きが減っていくと思うのでやっぱり64GBは欲しいですね。 あ、少し前にストレージ16GBくらいのタブレットも出回ったりしていて、おそらくそれらはwimブートを採用していると思うのですが、MUGAはwimブートではないです。 あとメモリ2GBでは役に立たないといった意見も各所で見られますが・・・使い方にもよるのですが、個人的な経験からは、まあ大丈夫かなと思っています。もっとも、最近のChromeなどのブラウザがかなりメモリ喰いになっているので、それなりにしっかり使ってみないと分かりません。 私の愛用のビックタブはBay Trailでメモリ2GBですが、OSが32bitですし、重い仕事もしないので特に問題は感じていません。Chromeのプロファイル4つくらい使っているとさすがに厳しくなってきますが(普通の人はあまりやらないですよね)。 メモリが2GBではやっぱ無理、1万円アップでいいから4GBという人は、ビックカメラ・ソフマップから発売されているヤツを買うといいでしょう。筐体デザイン・キーボード配置・スペック等から見て、MUGAとはメモリサイズのみが違うものと思われます。ちなみにMUGAは製造元(Windowsの表示による)がPC自作ユーザーにはおなじみの恵安です。 CPUはCherry Trailなので、いわゆる「メールとインターネット」やオフィスアプリを使うだけなら、まず気になることはないと思います。Atom系プロセッサはBay Trailで大きく進化していますが、Cherry TrailはそのBay Trailに対しても大幅に性能向上していますので。ハードウェアによる動画再生支援はH.264/AVCだけでなく、H.265/HEVCにも対応しています。 動画編集とかRAW現像みたいなクリエイティブな活動や仮想マシンバリバリ動かす開発環境を作るには向きませんが、もちろんそんなこととはこのPCのターゲットではないですし、ストレージも足りないですし、そのへんをやる人はそれなりのスペック(そして価格)のPCが必要だということは理解しているはずでしょう。 外部インタフェースはUSB3.0×1、USB2.0×1(ともにType-A)、mini HDMI、micro SDXC。Type-Cじゃないのか?というちょっと残念感がありますが、実用的にはType-Aやmini HDMIのほうが現状では上でしょうからまあいいのではないかと。 SDカードはフルサイズのほうがいいのにと思いますが、コスト的にこちらの方が安いんでしょうね。小さくなる分。最大64GBということでSDXCに対応しているのは確実ですが、128GBが使えたりすると助かるかもですね。 あとは、無線LAN(Wi-Fi)が2.4GHz系のみ対応ですね。まあ低価格PCやタブレット・スマホでは良くあることですが、今どきはどこにいても干渉しやすいので、通信速度的に不利になるかもしれません。 動画再生に問題がある場合、CPU性能のせいでなく(上記のように普通は再生支援が働く)通信側に原因がある可能性もあります。 と、スペック面をつらつらと見てきて、だいたい問題はないかなと思ったのですが、いざ使ってみて一番気になったのはキーボードでした。基本はJIS配列なのに、右側が変則配列になっています。小型ノートPCでいろいろな変則配列を見てきましたが、このサイズだと出来れば変則配列は避けたいのですが。 ベースが英語配列で、無理やりJIS配列にした影響なのかなと。『\』『|』がFnキー同時押し、バックスラッシュ・アンダーバーはスペースバーの右に追いやられています。とくに『\』記号を入力したい場合、Fnキー同時押しか下に移動したバックスラッシュキーか、どちらにせよ変則です。 プログラマー・SEの仕事用としては、厳しいかもしれません。(たまに外出時にちょっとコード書くこともあるけど主にプレゼン資料とExcelが開ければOKくらいなら問題ないかも) また、『かな』『変換』キーもFn同時押しになっているので、日本語入力の切り換えにこれらを使っている人は気になるかもしれません。(たとえば私は変換・かなともに半角/全角と同じ機能にして右親指でATOKの日本語入力に切り換えている) ついでに、キーボードのタイプ感も安いなりのもので、真上からしっかり叩かないと取りこぼされる場合があります。 タッチパッドも若干使いにくいのですが、まあだいたいはマウス使うからそこはいいかなと。個人的に。 ということで、ざっくりまとめるとこんな感じです。 【思ったよりよいところ】 ○ 液晶パネルが意外とよかった。 ○ ACアダプタが小さくて軽量。 【弱点】 × キーボードが変則配列(&ちょっと打ちづらい) × ストレージが32GB(eMMC) △ Wi-Fiが5GHz帯非対応 △ タッチパッドが使いにくい △ OSがWindows 10 Home Edition △ メモリが2GB 細かいところはもう少し使ってみないとなんともです。 まあ、2万円PCとしては満足いくものに仕上がってると思うので、ストイックに割り切って使える人にはいいんじゃないでしょうか。パッと見Macっぽいし。 追記:ビックカメラのもの(AT-PC-14HD-BK)はメモリ4GB以外に、Wi-Fiが802.11a/ac対応ですね。1万円アップでその2点が改善されるなら「アリ」でしょうか。 恵安のブランドで発売されている「KBM14HD」という商品も同じものでしょう。(>>>>> 楽天市場でKBM14HDを検索 <<<<<)
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Last updated
2017年12月17日 16時32分10秒
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