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新たな事業を始めて、顧客を得ようとする時、新たな提案を実現しようと賛同者を得ようとする時、そのような時には、足まめにご理解いただくべき方を訪問することが重要です。気づかないうちに積み重ねた1人1人、1社1社が最後には実を結びます。
何かことをなすにあたってこの「訪問」することの大切さを、通産省、ドットコモディティでの幾度とない経験から痛切に感じています。 最近、同じ趣旨のことを語った具体的な言葉が日経新聞に出ていましたので、今回はこれらをご紹介します。 まず、2月18日(金)の日経新聞夕刊「人間発見」に掲載された、安斎隆セブン銀行会長の話です。 2001年にセブン銀行(当時の銀行名はアイワイバンク銀行です)がコンビニにATMを設置して、提携・接続してコンビニのATMを自行の顧客の利用に提供する金融機関から利用手数料を得るビジネスを開始したときです。お客様からは便利との評判が上がりながらも、当初の提携金融機関は数行にとどまりました。そこで、「全国の金融機関を訪問し、『セブンイレブンのATMと接続すれば顧客には便利だし、経費の節減にもなる』と訴えた」のです。この結果、開業2年目からは地方銀行や第二地方銀行と続々と接続がなされ、提携先の金融機関が広がり、開業3年目で単年黒字、5年目で累損一層を果たしました。 次に、3月3日(木)日経新聞夕刊「こころの玉手箱」に掲載された、小島順彦三菱商事会長の話です。 入社した三菱商事で最初に配属された重機部で、部長の内海さんから「オフィスで書類ばかりつくっていてはダメ。お客様を回って、ネットワークを作ってこいと口を酸っぱくして言われました。 内海さんの教え通り人脈づくりに励んでいると、自然と情報が入ってきます。 相手が商社に何を望んでいるのか、どこに商機があるのかがおのずと分かるようになり、連続鋳造設備やシームレス鋼管プラントなどの大型商談を取ることができたのです。 最後に、ビジネスではありませんが、2月24日(木)日経新聞夕刊「女が語る政治の家」に掲載された、池田紀子さんの話です。池田さんは、1960年代に総理大臣を務めた池田勇人氏の次女で、池田氏の跡を継ぐ形で政治家になって外務大臣などを務めた池田行彦氏の夫人です。 お父様の選挙は安泰だったのですが、ご主人の選挙は中選挙区に複数の自民党候補がいるとの状態で自民党の現職が落ちる「魔の選挙区」と呼ばれた激戦区でした。ご主人の選挙応援で広島に入りますと「1日に300軒は回ります。戸別訪問をしないと選挙はだめですね。小沢一郎先生が言うように、ドブ板をやらないと」とのことでした。 ことをなすには労を惜しまずに「訪問」、ビジネスでも政治でも、どの世界でも共通です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.05 16:13:57
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