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カテゴリ:映画
BATHHOUSE。
英語で言うとバウハウス/BAUHAUSっぽいSCAI THE BATHHOUSE。 銭湯がギャラリーになっている。 Cannes 2010 Palme d'Orアピチャッポン・ウィーラセタクン/Apichatpong Weerasethakul個展NATIVE LANDに行った。 彼のことはよく知らなかったが... 展示される映像作品Phantoms of Nabuaのsynopsisを読んで 韓国のドキュメンタリー映画ハルメ花(Grandmother's Flower, 2007)を想起したから。 東西冷戦の影で 反共の嵐吹き荒れる中で 韓国とタイの田舎でおなじようなことが起こっていたとは。 イデオロギー対立の破壊力。 反共の旗の下の殺戮と。 PRIMITIVEプロジェクトは メモリーとイデオロギーが途絶えてしまったナブアという、 タイの小さな地を再びイメージ化するものだ。 PRIMITIVEは、共産主義者と呼ばれた農民の子孫にあたり 帝国から解き放たれた 今10代の男子をとらえた肖像である。 ナブアで撮ったビデオ作品は どれも僕が監督した長編映画と同じで光と記憶が描かれている。 太陽や炎の自然な光もあれば 扉や窓から漏れる光 稲田を焼く野火もある。 また、蛍光灯や回想シーンの粗い粒子みたいなLEDなど人工的な光もある。 さらに平穏な風景を打ち破り 精霊を呼び覚ます人工の稲妻も出る。 PRIMITIVEは輪廻と転生についての作品である。 自然や我々が持つ破壊的な力 それは生まれ変わり再生するために使うものだが そんな破壊力を称える作品である。 (アピチャッポン・ウィーラセタクン) PRIMITIVEプロジェクトから 今回観たPhantoms of Nabua。 synopsis ナブアは政治活動と無縁の農村だが 共産主義者の拠点と疑われ 60年代から80年代にかけてタイ国軍に統治された歴史がある。 理不尽な統治に抵抗するナブアの農民をタイ国軍は暴行、殺戮し、 生き延びた農民もジャングルに追われた。 東西冷戦が終わると、ナブアの悲惨な過去は忘却され 歴史の襞に埋もれた。 ナブアに今住む若者たちでさえ 30年前の出来事に無関心に生きているという。 ナブアには すべての男性が未亡人の亡霊に誘惑され彼岸に連れて行かれる 未亡人の亡霊伝説が古くから言い伝えられ 本作にも反映されたという。 アピチャッポン・ウィーラセタクンは このタイ東北地方の小さな村ナブアに滞在して Phantoms of Nabua=ナブアの亡霊を製作した。 街灯(蛍光灯)、雷鳴と雷光、爆発のような光、サーチライト、 蝋燭のようにゆれる光、 サッカーボール代わりに若者が蹴っている火の玉と火の粉。 さまざまな光と煙が闇に渦巻いている。 火が歴史のように 人生のように煌々と燃えては やがて小さな光にもどり消えていく。 忘却と記憶のメビウス。 そして永遠回帰のように。 ドキュメンタリーと映像作品の 表現手法の違いはあるが... 韓国とタイに共通する悲劇に心を寄せた。 ほかに吸血鳥を描いた作品も。 映画の中の韓国とタイについては... まだ書いていないけれど昨年PIFFで観た映画も思い出す。 When I watched the short film by Apichatpong Weerasethakul, 2010 Palme d'Or, it reminded me of Moon Jeong-hyeon's documentary Grandmother's Flower(2007). The short film is Phantoms of Nabua, one of the project series called PRIMITIVE. The situation of Nabua, a small village of Thailand, in 1970's, is similar to that of South Jeolla Province of Korea, in 1950's to 1960's. The theme is universal, the influence of the Cold War, people's tragedy under the Cold War situation, anticommunistic multicide in the villages. And the expression... several kinds of light and fire, and smoke fill the dark. Several kinds of light and fire, a fire ball as a soccer ball for the young, street lamp, searchlight, wildfire, spark... The fire and light seem to live like a history. Once they spark, shrink into small light, then distingish, as if they live, as if they are history. Mobius strip of oblivion and recollection. Eternal Recurrence. Dir. Apichatpong Weerasethakul said, Primitive is about reincarnation and transformation. It’s a reincarnation of presence (and absence). It’s also a reincarnation of cinema as a means of transportation as it was in the time of Melies: the “motion picture” carries us from our own world. Primitive is a meditation on those voyages in fabulous vehicles that bring about the transformation of people and of light. 上野は美術館・博物館が多くて好きな街。 今回のギャラリーの界隈も昔ながらの街並みが 静寂を湛えていてすてきだった。 昨年観たネオテニーのポスターも。 to be continued...!? buzz KOREA Click... にほんブログ村 韓国映画 にほんブログ村 映画 にほんブログ村 映画評論・レビュー にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP にほんブログ村 Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved. 本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は 著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。 無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、 表現や 情報、意見、 解釈、考察 ロジックや発想(アイデア)・ 視点(着眼点)、 写真・画像等も コピー・利用・流用することは禁止します。 剽窃厳禁。 悪質なキュレーション Curation 型剽窃、 つまみ食い剽窃もお断り。 複製のみならず、 切り刻んで翻案等も著作権侵害です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 7, 2023 05:46:35 PM
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