「映像をめぐる冒険vol.5 記録は可能か。」展などで
幻灯を見始め...
3月に京都で開催されたシンポジウム「植民地期の韓国映画と日本映画の交流について」でも
幻灯についての言及があったかしら。
幻灯と言うと、雰囲気が変わる。
幽玄な感じ!?もするけれど、
幻灯とはいわゆるスライド。
フィルムに写した像などを1枚ずつ強い光で照らし前方に置いた凸レンズで拡大し
映写幕へ映して見せるもの。ドイツ人キルヒャの発明。映画以前の時代に流行。
途中幻灯機が熱くなるとしばらく休ませてから映写を再開。
今回見たのは以下の通り。
『北鮮を訪ねて』
編集:北鮮訪問日本労働代表団
協力:総評・全金・東京地評・日朝協会
製作:日本幻灯株式会社
神戸映画資料館所蔵
(1955年12月、千田是也ほか労働者代表使節団の北朝鮮訪問記録。
演劇『両班』に主演する金基徳
レセプションで「扇の舞」を披露する崔承喜のショット等)
チェ・スンヒ、キム・ギドク目当て。
『痛くないお産―ソヴェトの無痛分娩 第一部 無痛分娩の知識』
監修:日本赤十字社産院・菅井正朝・謝国権
写真:佐藤省三 漫画:早瀬二郎 描画:上野武夫
製作:谷川義雄 協力:蒼樹社 製作:プロダクション星映社
神戸映画資料館所蔵
(占領解除後のソ連医学受容の一環としてブームになった「精神予防性無痛分娩」の啓蒙スライド)
『戦争案内』
原作:ベルトルト・ブレヒト
編集:関西幻灯センター 古志峻・田窪清秀・高原宏平
製作:日本幻灯文化株式会社 版権所有:ドイツ民主共和国ベルリン オイレン・シュピーゲル社
神戸映画資料館所蔵
(「三文オペラ」ブレヒトの写真詩集『戦争案内』のスライド版)
『アクメスライド 如是姫 善光寺縁起』
原作:中山徳重 脚色:三樹茂 監修:善光寺大勧進
作画:木村白山
製作・配給:奥田商会
大阪国際児童文学館よりフィルム寄贈/奥田商会より台本寄贈
(仏教法話幻灯。
作画担当は日本アニメーション映画史草創期に活躍したアニメーター木村白山と同一人物か)
木村白山は元アニメーターで
日本初のポルノアニメーション『すゞみ舟』(1933年)の作者らしい。
インドの出来事が長野県の善光寺に連なる。
お寺のホームページ上の善光寺縁起の物語とは若干異なり、
幻灯は長者が改心して貧しい人々に施しをし
過去の因縁から長者とその娘如是姫を恨む少女とも和解し娘の難病も全快するお話。
画風は子ども向けキリスト教絵本のように
どこかうつろな投げやり感(無感情感)を伴う宗教の匂いがするが...
インドはやはり暑いのだろうか、
トップレスで登場するお嬢さん方は目の毒でした。さすが木村白山!?
幻灯に登場する一光三尊阿弥陀如来は
インドからまず朝鮮半島百済国へ、
欽明天皇十三年(552年)仏教伝来の折りに百済から日本へ伝えられた日本最古の仏像とか。
善男善女が集う♪
善光寺参りと
参道の味噌ソフトクリームの味を思い出しながら...
to be continued...!?
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