新着記事一覧 | 結合双生児の人生

子供向けシャム双生児解説書「Joined at Birth」

今日は、Joined at Birthという本を紹介したい。これは結合双生児について小学生向けに書かれた本。驚くべきことは、子供に当たり前のように結合双生児について説明していることだ。日本では、ほとんどその存在は子供は知らず、知ってても、「びっくり人間」的扱いか、せいぜい、「ベトちゃんドクちゃん」的ニュースとしてだ。身近な問題としてはぜんぜん捉えていない。生まれる確率からすれば、本当は日本でも毎年一組ぐらいは生存していく結合双生児がいてもいいはずなのに。内容は子供向けながら、きちんとポイントを抑えている。この本の詳しい内容は明日から紹介しよう。Joined at Birth

2004.05.16

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結合（シャム）双生児姉妹の実話、「マーシャとダーシャ」その（5）

昨日の続き老人ホームで単調な毎日を送る二人。そんなある日二人は、ドイツのテレビ局の招きでドイツへ旅する。そこで始めて二人は、実験材料としてでも、見世物としてでも、同情の対象としてでもなく、二人に人間として当たり前に扱われる経験をする。感激する二人。しかし、ソ連に戻るとまた単調でつまらない生活に戻るのであった。一度ドイツにいっただけに、その生活はより空疎なものとなる。だんだん酒びたりになっていく二人。とはいうものの、現在も二人は、元気に生きているのである。終わり。マーシャとダーシャ

2004.05.15

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「マーシャとダーシャ」その（4）

昨日の続き。「マーシャとダーシャ」その4。成人になったマーシャとダーシャは、働くことを希望する。しかし、結合双生児であることを理由に仕事にはつけない。障害者用の施設もないソ連では、二人はやむなく老人ホームに入所する。味気ない毎日を過ごしていた二人は、ある日母親を探し出す。でも感激の再開にはならなかった。あくまで、二人を「かわいそうな娘たち」という同情で接する母親に、大人としてのプライドを持っていた二人は違和感を感じる。そして彼女たちはその後再び会うことはなかった。失われた歳月は取り返せなかったのだ。明日に続く。「マーシャとダーシャ」

2004.05.14

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「マーシャとダーシャ」その（3）

昨日の続き。「マーシャとダーシャ」その3。マーシャとダーシャは14歳になり、全寮制の養護学校に移る。そこでダーシャは同じ学校の男子と恋に落ちる。マーシャの横で、二人は、抱擁しあい、キスをする。そして二人はセックスもしたいと思うようになる。でもそこで問題がおきる。下半身は、マーシャとダーシャ共有のものでひとつしかない。ダーシャは性交を望まない。肉体的には可能であったようだが、二人の合意がない以上、その恋はかなわないのであった。Eng and Chang のように、下半身も別々であれば、性交もできたのだが。明日に続く。

2004.05.13

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「マーシャとダーシャ」その（2）

昨日の続き。「マーシャとダーシャ」その２。マーシャとダーシャはやがて物心がついてくる。当然ではあるが、興味深いのは、二人の性格が違うこと。マーシャは非常に活動的で強気。ダーシャは内向的で、弱気。だから、医者からの実験なんかでも、マーシャは激しく抵抗し、ダーシャは黙って我慢する。この二つの性格は、逆境への2つの適応パターンともいえる。それを二人がそれぞれ持ち、バランスが保たれていたのかも。明日に続く。「マーシャとダーシャ」

2004.05.12

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「マーシャとダーシャ」その（１）

昨日までで、結合双生児の医学的基本は網羅してたと思う。今日から、何を書くか悩ましいところだが、まずは本の紹介。「マーシャとダーシャ」。1950年ソ連生まれの姉妹の実話。二人へのインタビューによって構成されている。本を読めば済む話だが、あらすじを少しずつ紹介しよう。1950年ソ連に生まれた、マーシャとダーシャ。二人は、下半身を共有する結合双生児。生まれてすぐ、二人は両親から引き離される。両親には「二人は死にました」とうそが告げられる。そして二人は、研究目的で、病院に送られ、さまざまな人体実験を行われる。明日に続く。子供時代のマーシャとダーシャ

2004.05.11

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結合（シャム）双生児の性別

結合双生児の７０％は女性。一卵性双生児は男性は多いのだが、なぜか結合双生児は女性が多い。一卵性なので、当然両方の性別は同じ。一方が男性で一方が女性ということはない。しかし、下半身を共有していて、生殖器がひとつだけのことはある。生殖器が、ひとつだけの結合双生児を分離する場合、片方を、反対の性別にした手術が2例あるらしい。詳細は不明。おそらく、男性生殖器がひとつだけの場合、一人は男性に、もう一人はペニスがないので、女性へとするのだと思われる。

2004.05.10

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結合（シャム）双生児のできるメカニズム

昨日で、タイプ分類は終了。今日は結合双生児のできるメカニズム。結合双生児は、一卵性双生児であり、胎盤はひとつのものを共有している。メカニズムとしては二つの説がある。ひとつ目の説は、受精卵が分割し、双生児となるべきはずが、分割が途中で止まり、結合したまま、成長していくため。二つ目の説は、分割した受精卵が、その後一部融合してしまうため。このようなことが起こるのは、遺伝要因や環境要因がいわれているが不明。参考サイト

2004.05.09

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Parasitic　conjoined　twin寄生結合体

Parasitic　conjoined　twin訳語不明だが、「寄生結合体」？双生児の一人のものだったと思われる、手や足や胴体の一部などが、もう一人に結合した状態。１８７４年インド生まれのLalooには、二本ずつ手足が結合していた。Laloo

2004.05.08

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サイト名変更

これまでサイト名を「シャム双生児研究」としていたが、「研究」というのが、いかにもシャム双生児の方々を、研究材料的に見ている感じがして、いやな感じがしてきた。私が書きたいのは、かれらの、人生、命、アイデンティティなどを考えることだ。そこでサイト名を「シャム双生児を考える」に変更。でも、「シャム双生児」という言葉も気になる。でも「結合双生児」とかのタイトルじゃ、意味がわかりづらいだろうし。サイトが知られてきたら、変えようかなあ。

2004.05.07

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Cephalopagus頭部結合体

Cephalopagus頭部結合体頭部、胸部が前向きに結合してるもの。顔は二つ。非常にまれ。生存はしない。

2004.05.06

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Ischiopagus坐骨結合体

Ischiopagus坐骨結合体腹部で前向きに坐骨が接着しているもの。消化器、膀胱、腎臓、生殖器などを共有することが多い。接着双生児の6%。分離後の生存率は良いが、排尿、排便、生殖機能などに障害が残る。分離後、一人が死亡するケースもあり。2000年生まれのGracie and Rosie Attard（'Jodie' and 'Mary'が仮名）は、親の手術反対にもかかわらず、裁判所の判決で、手術が行われ、予想通りGracieは生存しRosieは死亡。保育器のGracie and Rosie Attard日本の手術例結合双生児（ischiopagus tetrapus）の分離成功例の1例","(症例報告)","AU:石田治雄(都立清瀬小児病院),林奐,鎌形正一郎,外8名","JN:小児外科 21巻 5号 Page551-557 (1989.5)","CC:17N 2","TH:結合二重体","CK:人,乳児（～2）,男 143日目男"

2004.05.05

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Parapagus　側部結合体

今日は、Parapagus。日本語訳は今のところ不明。いちおう側部結合体と訳す。Diprosopusと呼ぶこともあり。下半身が、横で結合している。報告された接着双生児の5%がこのタイプ。分離は可能だが、義足が必要となる。足は2人で２本。手は2本が10%、3本が10%、4本が80%。Parapagusその他の画像1000ヒット超える。

2004.05.04

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Pygopagus　臀部結合体

今日は、Pygopagus　臀部結合体。骨盤の結合。生存率や外見的問題は良好。背骨が結合していると分離は困難。出現頻度はまれ。 Esther and Stella Alphonce は分離手術を行い2人とも生存。国内文献臀部結合体双生児（pygopagus twins）の緊急分離手術に対する麻酔経験、北村　豊、第28巻第3号、麻酔、１９７９Margaret and Mary Gibbその他の画像

2004.05.03

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Craniopagus 頭蓋結合体

今日は、Craniopagus 頭蓋結合体。頭部の結合。脳が結合していることも多い。分離可能だが、脳に障害が残ること多い。接着双生児の2%。1962年生まれのLori and Reba Schappellは分離を拒否し、現在まで生存。1978年生まれのElisa and Lisa Hansenは分離成功し、現在まで生きる。Lori and Reba Schappellその他の画像

2004.05.02

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Thoracopagus 胸結合体

600ヒット。今日は、Thoracopagus 胸結合体。胸部での結合。首も結合することも。心臓が結合している場合、分離しても生存は無理。Chang and Eng Bunkerがこのタイプ。Ja'Nishia and Ja'Lishia Lewisは1つの心臓を共有し6歳まで生存。接着双生児の40~70%の多数がこのタイプ。国内症例胸結合体。その他の画像

2004.05.01

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Omphalopagus　臍帯結合体

400ヒット。で出し快調。これからしばらくは、接着双生児の種類をひとつづつ。今日は、Omphalopagus　臍帯結合体。腹部での結合。肝臓を共有することが多い。生存率は一番良い。肝臓は再生可能な臓器なので分断することが可能。接着双生児中６％。国内関連文献。Xipho-omphalopagus twinsの分離手術に対する麻酔管理　598　麻酔25巻1976年6月号結合双生児（xipho-omphalopagus）の分離手術成功の1例　小児外科 23巻 7号 Page813-818 (1991.7)臍帯結合体その他の画像

2004.04.30

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接着双生児の基本情報

サイトオープン3日目。早くも300ヒット突破。快調。いろいろと考える前にまずは基本的なことを続ける。検索していたら、separation　of　conjoined twinsというサイト発見。そこのfactsというのがまとまっているので紹介。・最初の接着双生児の記録は、1100年の英国で。・寿命は、数分から63年。・70%が女性。・60%は死産。・1990年までに167回分離手術が試みられる。・40万人の新生児中、4組が、接着双生児。4組中3組は死ぬ。残った１組中70%は両者ないし片方が死ぬか、障害を持つ。生き残った赤ちゃんは本当に奇跡的である。上半身の結合したTalia and Taleen

2004.04.29

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シャム双生児という言葉の由来

昨日オープンしたばかりだが、結構ヒット数あり。感謝。いろいろ書きたいこともあるが、まずは基本的用語から。身体的に結合した双生児のことを英語では「conjoined　ｔｗｉｎｓ」という。日本語訳は、接着双生児または、結合双生児。Eng and Chang Bunker 「シャム双生児」というのは差別的意味があり、本来は使うべき言葉ではありません。でも、知名度を考えて、サイト名に採用しました。ご理解お願いします。以後は、シャム双生児という言葉はできるだけ使わないようにします。シャム双生児という言葉はEng and Chang Bunkerという有名なタイ出身のconjoined　twinsに由来する。彼らは1811年生まれ、1874年63歳で死亡。タイで生まれ、アメリカにわたり、サーカスなどで生計を立てる。彼らはそれぞれ結婚し、11人と10人、合計21人の子供がいたそうだ。Eng and Chang Bunkerとその家族

2004.04.28

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本日サイトオープン

今まで楽天さんでは、別のテーマのサイトであったが、思うところがあり本日より、シャム双生児をテーマにしたサイトをオープンすることにした。私自身、シャム双生児についてほぼ何も知らないのだが、日々日記を更新していくことで、研究を深めて生きたいと思う。これを読んだ方、まだなにもありませんが、だんだんディープなものにしていこうと思いますのでよろしくお願いします。

2004.04.27

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