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紺洲堂の文化的生活

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カテゴリ:美術
IMGP2226.JPG

 悪名高い略奪文化財の展覧会の「聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-」ですが、自分ところで散々、弾圧しておきながら、どの面下げて外国まで持ってきているのか、と感じることが多々ありました。政治的な予断を介在させないように見ようと思ったんですが・・・。

 展示されている作品は、日本の仏像とは全く違う感じで、かなり造形的にも面白いものが多かったです。同じ仏教といっても、チベットの仏像はメキシコ的(?)な印象がするんですよね。おそらくなんですが、仏教が受容される過程で、チベットの場合は土着のボン教と、日本の場合は神道と混交することで影響されてローカライズしてきたのかな、と。

 日本の仏像と大きく違うのが父母仏といって、千手観音のように多くの手を持った男性と女性の2体が合わさったような仏像で、チベットでは普通、一般には見せないように衣を着せているそうです。そして修行を積んだお坊さんだけが見られるということです。いやあ、こういう発想は日本のメジャーな仏像には、なかなか見られないアプローチですね。

 他にも、仏教を保護した王様や僧の像なども展示されておりましたが、金色の打ち出しなどが多く、日本の木彫の仏像とちがった雰囲気で楽しめます。

 見ている間中、とても気になったのが仏像の顔が金泥で塗りたてたような質感です。公式ブログを読んでみると、信者がお布施として金泥を奉納するので、それを塗っているそうです。なるほど。下手に修理をしたからかと思いました。

 まあ、なんだかんだ書きましたが、仏教をかなり弾圧しておきながら、こうして文化財を保護していますよ~というスタイルは、ちょっとカチンとくる部分が多かったですね。

 こうやって持ってきている仏像も、例えば日本の寺院の場合のように、仏の魂を入れたり抜いたりする法要をしているのでしょうか・・・。あるいは、本当は一般には見せない仏像の衣を取って外国人に見せているのは、チベット仏教的にどうなんだろう・・・とか。そう考えると、ちょっと後味が悪いものでした。

 チベットの歴史的な背景や人々の暮らしなどの説明も十分とは思えません。あまり日本にも詳しい話が伝わってこない場所だからこそ、そうした文化的な背景の説明が、もう少し必要な部分はあると思います。

なので、「本当にお好きなら、見て損はないよ」という感じです。







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Last updated  2010.01.24 21:43:39
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