|
カテゴリ:MANAGEMENT
平成22年度の診断士1次試験経済がとても難しく、足きり者続出という話をネットでたくさん目にしました。
そして、足きりになった方の中には、今までの試験対策ではダメだけれど、どうやって勉強したらいいか悩んでいる方もいらっしゃると思います。 そこで、実際の問題と関連付けながら、私がどんな知識から正解を導き出したか解説し、それを得るための教材を紹介します。 まず第1問。「GDPに占める各項目(最終消費や輸出等)の割合」を問われていますが、これは白書を読んでいれば、近年順調に伸びているのは輸出であること、また徐々に減っているのは公的需要であることから推測し、エを選ぶことができます。 第2問設問1では、日経新聞などから、世界最高だった日本の貯蓄率がどんどん下落している現状から推測し、アを選ぶことができます。 第2問設問2では、問題文の「現在の消費」と「将来の消費」という表現から、「将来が安心だから現在消費してもいい」、もしくは「将来が不安だから現在の消費は控えて貯蓄しておく」という選択肢を選ぶことを推測し、エを選ぶことができます。 第3問設問1では、日経新聞から、ギリシャの次に債務残高が高い日本という現状からAが日本であること、次にイタリアの債務残高も高い(EUの加盟のときに問題になった)という現状からDがイタリアであることが推測できることから、消去法によりオを選ぶことができます。 こういった感じで、日常的な知識(経済新聞や白書)×経済の基本的視点×推測力を駆使し、すべての問題に取り組んだところ、56点でした。一番できなかったのはマクロの計算式やグラフに関する問題ですが、これは理論をすっかり忘れているためです。 日常的な知識を、経済的視点で見るためには、経済について基本的なことがわかっていなければなりません。そして基本的なことを理解するにはスティグリッツ氏の著書のような大学生向けの教科書ではなく、初歩の初歩的な本がお勧めです。(スティグリッツ氏の著書はとてもわかりやすいです。でも分厚すぎて読破するのに時間がかかり、診断士試験の合格を目指す上では過剰な情報量だと私は思います) 落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本改訂新版 落ちこぼれでもわかるミクロ経済学の本改訂新版 上記の本は、一緒に受験を目指していた人が見つけて薦めてくれた本ですが、中学生でもわかる内容で、経済学の門を楽しくくぐることができます。 その次には、次のような本で勉強しました。 らくらくマクロ経済学入門 らくらくミクロ経済学入門 この本まで理解できれば、TACのテキストがらくらく理解できます。 さらに副読本としては次の本がお勧め。
図解雑学シリーズは、図が多用されているため通勤時にさっと読めて、手軽に理解できます。雑学レベルですが、ひとつの論点を掘り下げ、新聞を読む際の基礎知識には最適なレベルです。 細野真宏の最新の経済と政治のニュースが世界一わかる本! 細野真宏氏の本は、どれもとっても読みやすい!しかも、最新刊の『細野真宏の最新の経済と政治のニュースが世界一わかる本!』では、今回の経済の試験に出た内容に関連したことが書かれています。(各国の債務残高、債務残高の名目GDP比の計算方法など) 最後にお勧めするのは、自分が持っている断片的な情報から、正解を導き出す能力を上げる本です。 地頭力を鍛える この本では、診断士として活動していく上でも必要となる、少ない情報から短時間で適切な解を導き出す能力を鍛える方法である「フェルミ推量」を知ることができます。 そしてこの「フェルミ推量」を用いて、日常的に「この商店の棚卸資産はいくらだろうか?」とか、「ディズニーランドの今日の売上は?人件費は?粗利は?」といった考えるトレーニングをすることができます。 以上が私の経済勉強法でしたが、ご参考になれば幸いです。<(_ _)> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[MANAGEMENT] カテゴリの最新記事
|