カテゴリ:カテゴリ未分類
風化する女 「風化する女」木村紅美著、文藝春秋 「風化する女」 同僚のれい子さんが、部屋で死んでいるのが見つかり、私は彼女の郷里で行われた葬式に出かけた。日ごろから会社でもあまり友人もなく、彼女の友人というと私くらいのものだったし、会社から旅費も出るということだったので・・・。 「海行き」 大学時代に知り合った譲君とサラちゃんとは、いつも3人一緒だった。譲君は、卒業後、映画制作の夢をあきらめて郷里に帰り、サラちゃんも、会社を辞めて沖縄に永住することを決めた。私は、久しぶりに譲君を郷里に訪ねた。 どちらの作品も、主役は、若さの盛りを過ぎた女性が主人公。そろそろ若い頃の夢が、夢にしか過ぎないことがわかり、与えられた環境で、いかに生きていこうか、と考える年齢。ちょっと切ないけれど、ガンバレとエールを送りたくなる、そんな作品たちでした。 読んだあと、ちょっぴり古くなった苦味のあるチョコの甘さが胸に広がる感じ。悪くないです。この作家さん、次も読みたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|