映画「クレアモントホテル」
[DVD] クレアモントホテル久々に心にじわーっとしみる映画でした。主人公のサラは、同居していた娘の家を出て、自立すべく、ロンドンのホテル暮らしを始める、というのが映画の出だしでした。こういう暮らしができるのは、ある程度裕福だろうな、と思いつつ見ました。後から登場する娘や孫の服装、話し方からしても、わりと余裕のある暮らしぶりがうかがえました。それにしても、いつもおしゃれを忘れないサラは素敵。背筋も曲がっていず、若者に対しても迎合せず、暖かいまなざしを忘れない。同じように、ホテルで暮らしている周りのご高齢の友人たちも、皆、個性的で、演じている俳優さんたちが素晴らしかった。その中でも、サラの偽孫を演じるルパート・フレンドの甘く優しい青年ぶりは、出色でした。この人、「縞模様のパジャマの少年」にも出ていたのね。サラの晩年を彩ったのは、まったく血のつながりのない人たち。もちろん、本当の家族も、サラを愛し、大事に思っていたのはわかるし、結局、実際的な面倒を見るのはこの人たちだと思うのだけれど。いや、血がつながってないぶん、純粋に、心のつきあいができるのかなあ、とも思った映画でした。今までみた映画のベスト5にランクインです。I watched the film "Mrs. Palfrey at the Claremont". At my age it was mindbending and stimulated a lot of emotions in me. I could put myself in the shoe of Sara herself and at the same time in the shoe of her daughter.If I watched it after 10 years, I wonder how I will think of it.