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仮想儀礼(下) 「仮想儀礼」下巻、篠田節子著、新潮社 金儲けのために、軽い気持ちで始めた教団、「聖泉真法会」が、思いがけず急成長してしまい、それ故、信者の行き過ぎた行いに巻き込まれた騒動は、教祖、鈴木の命まで危うい自体に発展してしまう。教団の行き着く先は果たして・・・。 上巻を読んでから、かなり時間がたってしまいましたが、なんとかついていけました。 ここまで教団が大きくなることは、主人公も想定外だったろうが、こればっかりはもう、後戻りできない。教団でなくても、多くの人をまとめていくというのは、難しいものがあり、ましてや、心に闇を抱えた人たちなので、次々に、予期せぬ事態が起こります。 それは、もう、ジェットコースター状態。そこが、ちょっとウンザリしたかなあ。 最初、篠田さんは、無心論者なのかなあ、と思いましたが、ラストを読むと、そうでもないのかな、と。多分、特定の宗教は信じていられなくても、心のどこかに、「神」の存在の可能性を感じていられるような。 しかし、上下巻は、やはり、時間をおいて読むものではないですね(苦笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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